フランク・ライト…ひたすらフリーキーにブローしまくるテナー奏者 | 愛しのジャンポール

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友だちはスズメとカエルさんだけ


元BASSIST、現在ALTO SAX吹いてます♪

ヘンな音楽とかフツーの音楽とか、楽器、サクラ大戦、スズメ、カエルさんとか… 
ドーデモイイ日記ですがよろしくよろよろですのだ (・o・)

 
7月5日(日)くもり晴れ


みなさま
ごまークマ


土日の休日になると散財が激しくて困ったものです。
昨日はサックス練習のために外出したのに、行きしな途中で雨が降ってきたので練習はやめ。
雨が止むまでの時間潰しのため、そのままディスクユニオンへ向かいました。

ユニオンへ行くと手ぶらでは帰れない…CDを3枚購入。
雨も止んでたので扇町公園で記念撮影↓


走ってるバスが歪んでるね。

●ジャコ・パストリアス 『ジャズ・コンサート・イン・マルティニーク』 ¥1450
●PATTY WATERS 『Live』 ¥1650から10%OFF
●ダークスローン 『F.O.A.D.』 ¥1550から20%OFF

合計¥4175也


パティ・ウォータースがいつの間にかライブ盤を出していた!
2018年4月のライブで、去年リリースされたみたいです。
ESPの名盤『カレッジ・ツアー』ほどの衝撃は無いけど、老いても聴けばすぐ彼女と分かるのが嬉しい。
ピアノは盟友と言うべき、かのバートン・グリーンで、彼も聴けばすぐに分かるプレイで嬉しい!



ブラック、ブラック、ブラック、ブラ~ック!
50年以上経った現在もやっぱり怖いっ!




話モドス。


CDを買ったあとは、堂島アバンザのジュンク堂へ行きました。
そしたら鉄道のコーナーで私の大好きそうな本が発売されていたー!
モッチロ~ン! 喜んで購入。



楽器ケース背負って自転車であちこち行ってたら、もう疲れました。
サックスの練習には行かず、もう帰宅することにしました。
相変わらずサックス練習に対するモチベーションは下がりっぱなしですのだ。


途中、靭公園に寄って、ジュンク堂で買った本を記念撮影↓


旧型国電の72・73系電車の本です。 ¥3200也。

旧型国電の中でも特に好きな電車、72・73系。
昨日はCDと本で7375円も散財してしまいましたのだ。う~。



本の中身をチラ見せ↓

 
 
旧型国電でも特に後期の全金属製車両が好きです。


いや~、全金車のクハ79は堪りませんねぇ~。

どぉ?欲しくなったでしょ?この本。


「・・・・・・」


あれっ? (同意得られず。)



【ちょっとだけ関連記事】
京阪3000系、TOMIX富山港線72・73系、B・スプリングスティーン…etc. 2016-10-31
https://ameblo.jp/avant-sax/entry-12212655909.html














さて、今日ですが、サックスの練習は全くやる気が起こらないのでやめ。
昨日ユニオンで買わなかったけどやっぱり気になるCDを買いに行きました。(こんなんばっかりや。)


行きしな日本橋のDISC J.J.に寄ってみたー。
そしたら、ずっと買うつもりだったCDを中古で安く発見!
モッチロ~ン!喜んで購入&日本橋公園で記念撮影↓


中島みゆきのカバー集『元気ですか/カバー・バージョン集』。 ¥1500也。

2006年発売なんですが、私の嫌いな歌手が結構入ってるのでなかなか買う気にならなかったんです。
けど、やっぱり中島さん関連は持っておきたくてやっと購入。
新品同様の良い状態の物を安く買えてヨカッタヨカッタ◎



このあと、久々に北堀江にある中古レコード屋「○か×」へ行ってみたー。
そしたらまた掘り出し物を発見!
中島みゆき、スティング、ワム!で探してたアナログレコードがありました。
たぶん売れないだろうから、この後ユニオンへも行くので、帰りにまた寄って買うことにしました。


ディスクユニオンに到着。やっぱりユニオンはスゴイ!
昨日来たばかりなのに、今日もなんやかんやと掘り出し物を発見。
昨日買わなかったパトゥとドルフィーだけのつもりが、結局6点も購入。

買ったCDを記念撮影するために扇町公園に行ってみたら、人がいたので撮影は断念。
とりあえず一番の掘り出し物、キング・ダイアモンドのフィギュアだけをなんとか撮影。


昔懐かしいケナー社のスターウォーズのフィギュア風の
ブリスターパッケージがいいね◎
 ¥2200也。



ついでに懐かしいビデオクリップを貼り付けておくね↓


アンディ・ラロックとマイケル・デナーのツイン・リードが最高!
やっぱりアルバム『アビゲイル』(1987)が最高傑作だと思う。



撮影できなかったので一応… 買ったCDは以下の5点↓

●パトゥ 『ホールド・ユア・ファイア+3』 \1350
●タンジェリン・ドリーム 『ルビコン[2CDエディション]』(2CD) \2850
●FRANK WRIGHT TRIO 『FRANK WRIGHT TRIO』 \850
●エリック・ドルフィー 『ウップサラ・コンサート Vol.1』 \1200
●フィル・ウッズ=ジーン・クイル 『フィル・アンド・クイル』 \100

フィル・ウッズのソニー1000円廉価盤は、帯付き美品で100円!
なんと100円ですぞ!ユニオンさいこう◎
しかし、フィギュアも含めて合計8550円の散財。




そして、行きしな買わなかった○か×へ再度寄ってみました。
しかし既に買い過ぎでお金がヤバいので、中島さんのLPだけを購入。
んで、帰りにまた日本橋公園へ寄って記念撮影↓


無理矢理スズメと一緒に撮影。

中島みゆきの1986年のアルバム『36.5゚C』。 2160円也。うーん、ちと高いなぁ。
帯破れ小、歌詞カード傷みとシワ多etc.状態は少々悪いけど、まぁいいや。

ワム!は今回は検討、スティングは近日中にまた買いに行こうと思います。
○か×はちょっと値段が高いねぇ。もう少し安ければもっと利用するのに…




帰り通天閣の近くで、ユニオンで買ったCDのうちの1枚だけを撮影してみた↓


今日の通天閣の色は黄色。


逆光でジャケットがよく分かりませんが、ESP DISK'のフランク・ライト・トリオのファーストです。
昔(27年前)、国内盤が出た時に買わなかったことを後悔していた1枚。
残念ながら輸入盤ですが、輸入盤ですら今や入手困難みたいです。



ということで、今日は
フランク・ライトについて書きたいと思います。



「ええーっ?!今から書くの?」

そうです、ここからがやっと本題です。
今までダラダラと書いてきたのは前書きというか、他人様にはどうでもいい自分の日記でした。
失礼しました。

文章が長い、更新頻度が低い、一般受けしない内容、映えない写真満載…
言わばアクセス数の低いブログの見本でございます。よろしくお願いします。





まずは、ESP DISK'について…

1964年から1975年までの10年間以上に亘って、ニューヨークの音楽シーン(主にフリージャズやアンダーグラウンドなロック、サイケ、フォークなど)を紹介し続けたインディペンデント・レーベル“ESP DISK'”。それは新進気鋭の弁護士でもあったバーナード・ストールマンによって創設。レーベル名は世界共通語である“Esperanto”にちなんで名付けられました。アルバート・アイラー『スピリチュアル・ユニティ』、パティー・ウォータース『カレッジ・ツアー』、スティーヴ・レイシー『森と動物園』etc.多くの名盤を残した反面、ほとんど素人のような作品やとんでもない珍盤・奇盤も多く、またアーティストへの支払いが悪いとか、無断リリースといった悪評も高かったようです。とはいえ60年代フリージャズのシンボリックな存在であり、その功績は永遠に評価されて然るべき偉大なレーベルなのです。なお、バーナード・ストールマンは2015年4月19日、大腸がんのため85歳で他界。


1993年のヴィーナスレコードからの国内盤CD化では、ジャズ部門の全52タイトルがリリースされました(うち1タイトル、アルバート・アイラー『ベルズ』は非売品の特典盤)。私は約半分の27枚買ったはずです。本当は全部揃えたかったけど、さすがに全部は買えませんでした。今思えば、無理してでも買うべきだったなと後悔しています。

 
当時のヴィーナスレコードのESP国内盤CDカタログ


フランク・ライトはESPに2枚アルバムを残しており、セカンド『ユア・プレイヤー』は国内盤CD化の際に買いました。ファーストを買わなかったことは、当初はさほど気にしてなかったのですが、あることがきっかけで無性に欲しくなってきたのです。それは現代シカゴ派フリージャズのリード奏者、ケン・ヴァンダーマークのフリージャズ・クラシックスをカヴァーしたアルバムを買ったら、F・ライトのファースト収録曲をやっていたから。


CDVANDERMARK 5 『FREE JAZZ CLASSICS VOL.1 & 2』と『VOL.3 & 4』。




フランク・ライトは、1935年7月9日、ミシシッピー州グレナダ生まれ。メンフィスで分益小作農民をしていた両親の都合により、オハイオ州のクリーヴランドへ移住。ライトはそこでアルバート&ドンのアイラー兄弟と知り合い、共に成長することになります。ライトとアイラーは幼馴染みだったんですね。ライトが初めて手にした楽器はサックスではなく、なんとベースでした。主に地元のブルース/R&Bバンドでベーシストとして活動し、ボビー・ブランドやBBキングのバックを務めたりもしました。

アルバート・アイラーの影響もあって、ライトは10代後半、ベースからテナー・サックスへと転向します。北欧から戻ったアイラーとほぼ時を同じくしてライトはニューヨークへ進出。64年にはコルトレーンと出会い共演も果たし、アイラー、コルトレーンの2人からの強い影響を受けつつ強力なテナー奏者へと成長、60年代フリージャズ・ムーブメントの一翼を担いました。60年代末には多くのジャズメン同様に米国のシーンに見切りを付け、欧州に活路を求めパリへ渡りBYGレーベルを中心に活躍。77年には一時ニューヨークに戻りますが、以降は欧州、米国を股に掛けて活躍しました。1990年(CDのライナーノーツでは6月16日、Wikipediaでは5月17日)、欧州にて急逝。54歳という早すぎる死でした。



ブレッツマン、S.ウェア、チャールズ・ゲイル、そしてライトという、怪物テナー4人の揃い踏み!







CDFRANK WRIGHT TRIO 『FRANK WRIGHT TRIO』

アイラーの最高傑作『スピリチュアル・ユニティー』(1964)と同じESP-DISK'からリリースされた、ライトの初レコーディングにして初リーダー作。1965年11月11日録音。ヘンリー・グライムス(b)、トム・プライス(ds)とのトリオ編成のため、ライトのテナーを存分に味わえるという、フリーの苦手な人には拷問のような作品。というのもライトの演奏スタイルが、ひたすら咆哮!とにかく吠える!というもの。あちこちでよくアイラー的なスタイルと書かれているのを目にしますが、アイラーというよりアーサー・ドイルのような、けたたましくブローすることこそが信条のようなテナー奏者です。

Wikipediaにある「テナー・サックスを必死に吹くスタイルで知られていた。」という解説には、もうちょっといい言い方ないんかいっ!とツッコみたくなりますが、確かに誰が聴いても「必死に」吹いていると感じるでしょうから決して間違いではありません。「フリージャズなんてデタラメだ!」と言う人がよくいますが、本作のテナー演奏を前にして言われれば「はい、確かにそうです。」と答えるしかなさそうです。しかし私はこういうの大好きです。これは理屈ではなく感覚的なものなので仕方がない。

ベースのヘンリー・グライムスは流石!“冴え渡る”という言葉がピッタリな素晴らしい演奏をしています。因みにグライムスは今年の4月15日、新型コロナの合併症により84歳で亡くなりました。彼とジュゼッピ・ローガンの訃報を、私は吉田野乃子さんのTwitterで知ったのですが、「ジュセッピさんとヘンリーさんは我らNY若手インプロミュージシャンみんなにとってのおじいちゃんでした。」のくだりが、本場仕込みの野乃子さんならではだなぁ、と妙な感心をしてしまいました。









CDフランク・ライト 『ユア・プレイヤー』

1994年のヴィーナスレコード国内盤再発の時に買った、ライトのセカンド・アルバム。トリオだったファーストとは打って変わり、ピアノレスで3ホーンのクインテット編成。よりパワフルなアルバムに仕上がっています。しかしフリーキー一辺倒ではなく、3管によるアンサンブルも聴くことができ、その点ではアイラーのスタイルに近いとも言えます。パーソネルはライト(ts)、アーサー・ジョーンズ(as)、ジャック・カウシル(tp)、スティーヴ・ティントウェス(b)、ムハマッド・アリ(ds)。

早速1曲目「The Lady」の冒頭から、3管による重厚なアンサンブルで幕開けです。この物悲しいメロディーはアーサー・ジョーンズによるもの。アルバム全5曲中、残りの4曲は全てライトの作曲となります。3曲目「No End」などはまるで軍隊のラッパのようなメロディーで、これこそアイラーの影響を感じさせます。



前半3曲は7分台でしたが、後半の2曲(恐らくアナログではここからがB面)は12分台と15分台という長尺な曲を配し、本クインテットの本領が発揮されます。鳥か動物の鳴き声のようなけたたましいコレクティヴ・インプロヴィゼ―ションで始まる「Fire Of Spirits」は、まさにフリージャズの醍醐味といえる曲。ラストのタイトル曲「Your Prayer」は、日本の「さくらさくら」を彷彿させるメロディーで厳かに始まり、タイトル通り宗教的な雰囲気を湛えています。終盤には祈りのような、と言うよりうめき声のようなヴォイスが現れますます宗教性を帯びますが、やがて再び「さくらさくら」風メロディーが奏でられてアルバムは幕を下ろします。



最後に本作に参加のメンバーについて、あまり知られていないと思うので紹介しておきます。アーサー・ジョーンズはアイラーと同じクリーヴランド出身。65年にニューヨークのフリージャズ・シーンに登場、本作がレコーディング・デビューとなります。ジャック・カウシルは1939年パリ生まれのアフリカン・フレンチで、16歳でコルネットを始めています。デビューはサニー・マレイのESP盤。ジョーンズもカウシルも、60年代末にはライトと同様でパリへ渡仏、BYGレーベルを中心に活躍しました。しかしジョーンズは75年のアーチー・シェップ『ビジュー』への参加を最後に消息を断ってしまいました。カーシルもその後の消息は分かっていません。

スティーヴ・ティントウェスは、ファースト『FRANK WRIGHT TRIO』に参加したトム・プライスと共に、同じくESPのパティー・ウォータースのデビュー作『シングス』にも参加し、しばらくはバートン・グリーンと共演。70年代にはアイラーのラスト・レコーディングに参加して一躍その名を広めますが、間もなくシーンから姿を消してしまいました。最後にムハマッド・アリですが、晩年コルトレーンを支えたドラマー、ラシッド・アリの弟で、本作が初レコーディング。アイラー、ノア・ハワード、アーチー・シェップ等との録音を残していますが、83年録音のボビー・ヒュー・トリオ『ラプソディ・イン・フュー』を最後に彼もまた、その名をシーンで見掛けることはなくなりました。

ファースト『FRANK WRIGHT TRIO』に参加のドラマー、トム・プライスについては、生まれもその後の消息も何もかも全くと言っていいほど分かっていません。ただ、この時期にESP-DISK'の4枚のアルバムに参加したという事実しか知られていない謎のドラマーです。その4枚とは、フランク・ライト・トリオ(ESP-1023)、バートン・グリーン・クワルテット(ESP-1024)、パティー・ウォータース『シングス』(ESP-1025)、ヘンリー・グライムス・トリオ『ザ・コール』(ESP-1026)。全て1965年後半~1966年初頭に録音されており、その前後の活動については不明です。





以上です。

今回もダラダラ長くなってしまいました。
正直、前半の読むのがしんどい日記は要りませんね。
しかし、書かないと気が済みませんでした。

まー。






■先月(6月)の収穫

CDanthony braxton 『quartet (mestre) 2008』
CDALCATRAZZ 『LIVE'83』
CDMaria Schneider Orchestra 『Concert in the Garden』
CDルネッサンス 『碧の幻想』
CDPOGROM 『MORT AU PEUPLE』
CDPERMIXTIO 『IL CANTO DEI SEPOLCRI』
CDWYRD 『HEATHEN』
CDMETTE RASMUSSEN / TASHI DORJI / TYLER DAMON 『TO THE ANIMAL KINGDOM』
CD折笠愛 『mono-gatari』(CD+DVD)
CDギル・エヴァンス・オーケストラ・フィーチュアリング・ジャコ・パストリアス 『ライヴ・イン・ジャパン1984』
CDAlbert Ayler Quartet 『Copenhagen Live 1964』
CD『歌縁-中島みゆき RESPECT LIVE 2015-』
CDHAGANE 『Episode 0』
CDスティング 『ブルー・タートルの夢』(LP)
CDデビッド・ボウイー 『ゴールデン・イヤーズ』(LP)
CD中島みゆき 『御色なおし』(LP)
CDAlbert Ayler Trio 1964 『Prophecy Revisited』
CD梅津和時 KIKI Band 『ライブ・アット・メールス・ジャズ・フェスティバル』
CDM-BASEコレクティヴ 『アナトミー・オブ・ア・グルーヴ』
CDポポル・ヴー 『雅歌』
CD渡辺美里 『harvest』(3CD+Blu-ray)





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