思ったより深刻 | ネグmamaと息子

ネグmamaと息子

ネグレクトママから京大生が育った!
その京大生も巣立ってしまって
今は老夫婦2人生活。

今日もまた

父の検査
今日は癌の大きさを確認するために
いつもの病院からもうちょっと大きな病院に行った。
 
MRIをとって
CDにしてもらったので
かかりつけ医に届けにいった。
 
 
そうしたら
結果を今日見ましょうということになり
ドクターに説明を聞いた。
 
転移はないと思っていたが
胸のあたりに小さな影が見つかった
そして
前立腺がんも予想以上に大きく
膀胱に達していた。
 
転移や大きさがわかったから
治療方針が決まった。
前立腺がんはホルモン治療を続行。
転移のほうは進行を止める点滴を始める。
この点滴がちょっとやっかいで
副作用が出る可能性がある。
副作用が出るようならまた別の点滴に変えなくてはいけない。
ホルモン治療で
前立腺の数値が下がればよいけれど
数値が下がらないときは
また別の治療を考える。
というのが
今の段階の治療。
 
癌だけど
入院するわけではないし、放射線などを使うわけでもない。
 
ドクターの説明を聞いて
父が
「安心しました。ありがとうございました」と言って
診察室を出ようとするので
「安心したの?」と思わず聞いてしまった。
何に安心したんだろう???
不安げな私のようすを見て
ドクターは「そうそう●さん(父)安心して良いよ。痛い治療はないからね」と
優しく言ってくださった。
そうか
痛いことはないんだというのに安心したんだろうか。
 
最初に
癌の可能性が80%だから検査をしましょうと
先生に言われたときには
癌はあるのだろうと思っていたし
前立腺がんだけでは亡くならないと言われているから
そんなにショックではなかった。
だけど
転移しているというのと
癌が前立腺を飛び出して膀胱に達しているというのを聞いて
正直私がこたえた。
 
ずっと
勝手に
父は老衰で死ぬと思っていた。
 
命の期限を切られたわけじゃない。
癌たちと共存していけば
何年もこのままで
徐々に身体が弱っていくだけなのかもしれない。
 
そう
頭ではわかっているし
きっとその通りなのだろうけれど
やっぱり辛いと思ってしまった。
 
父の命があと何年かはわからないけれど
命がつきる時まで
痛かったり苦しかったりすることのないように
できる限り穏やかに
終わりを迎えられるように…と
それだけを願っていることは
かかりつけ医はわかってくれているはず。
 
優しいとても良い先生が
近くにいてよかった。