父もシルバーカーを借りることにした

早く慣れなければいけないし

これだと歩きやすいから

足のための運動もしやすいと

昼前に家の前の道を行ったり来たりする父

私が畑で

草取りをしてほうれん草をまいていたら

やってきて

足が衰えると

ますます迷惑をかけるからと話す

父は昔から真面目な人で

こうやってするといいと

上司や医者に言われたりすると

それを一生懸命やろうとする

何日かで飽きたり忘れたりして

やらなくなることは多いが

言われたら

まずやってみる人だ

トイレの粗相も増えて

母が世話が大変だからと

月に1回でもショートステイに行かせたいと

言い出したが

父は行きたくないといって

母に行かせないでくれと

頼んだらしい

それは

母が行ったこともないくせに

施設はどんなに嫌なところかを

何度も言ってきたから

父はとても嫌なところだと刷り込まれているからだ

今朝

一生懸命歩く父に

「パパがショートステイが嫌なら

月に1回くらいなら

うちに来たらいいわ

うちの和室で寝ればトイレも近いし…」と

言ったら

少しホッとしたようすだった

母には

「父に施設は嫌なところだと

刷り込んでおいて

行けって言うのはひどいから

あなたが体験してらっしゃい」と

言ったら

「私は必要ない」と頑張る

必要あるかないかではなく

どんなに安心なところかを

父に言ってあげなければ

父は行きたくないにきまっているでしょ！と

強く言ったら

じゃ

見学なら一緒に行ってもいいもいうので

今度2人を連れて見学に行けるよう

頼んでみようと思う

父の寿命は恐らくあと1〜2年

せめて

その数年くらい

幸せに生活させてあげたい！

お金が潤沢にあるわけではないから

父を我が家にまるっと来させてしまっても

私がいない時間

ずっとヘルパーさんをつけることまではできない

私が割と早く帰ることのできる金曜の夜から土曜日にかけてなら

預かることもできる

娘の家なら

ショートステイでも

気兼ねもないだろう

父がいなかったら

生きていなかった私だから

父が辛いのは私も辛いと思ってしまう