月1の連休2日目。

今朝は3時間睡眠で早起きした。

そのわけは……。


「お父さん、えらい早いやん。なんで?」


午前中にやるべき事はやっておこうと自宅の玄関を出ようとした時に鳴ったスマホのFaceTimeの画像の中、まだベッドの上で眠い目を片手でこすりながら、多分答えは知ってるくせに娘が言う。


「お前と約束したやろ」


そう、昨夜、姪っ子、娘から見れば従姉が昔からの味でめちゃ美味しかったと絶賛していた守山市のラーメン屋に、カミさんも連れて一緒に出掛けようと娘に言われていたのだった。


その時には夜でもいいやろと私は言ったのだが、いろいろ都合があるようで昼間でなければダメらしい。

イオンに買い物に寄らなければならないし、お目当ての彼女が大好きなUFOキャッチャーもその中に含まれているようだ。



昨日の記事で、愛は与え、与え、与えるものだと豪語していたはずの私は抜け目なく、だったらみんなで途中にある八幡山へも登ろうかと提案したが半分無視された。


「すごいやん」

まだ眠いのか、無責任にかすかに笑う娘。





今、書斎の窓からはどんより曇った空の片隅にわずかに薄い青空が覗いている。

その色が深まり広がるように、まだ寝ぼけ眼で今朝見た夢が残存したままだが、空なんて変える事など簡単だとばかりにテンションをあげていきたい。


もう嫁に行っててもおかしくない歳になった娘とともに、家族水入らずでどこかへ行くなんて、あとどれくらいあるのだろう。


その一瞬一瞬をかみしめるようにして今日は楽しめたらいいと思う。

そんな積み重ねがきっと、たいした金品を持たぬ親がしてやれる、彼女の記憶に残る未来へのはなむけとなるに違いない、とためらいがちに言っておこう。