このところ暇で、忙しくなる週末に入る翌日の仕込みをするほど余裕が生まれてきました。

と言っても極端に売り上げが落ちたわけではなく、8月から値上げさせていただいた分でほぼ前年同月と変わりありません。

まさに想定以上の成績で経過しています。
うまく行ってると言って良いでしょう。




『売上を、減らそう。』(中村朱美/ライツ社)

こんなタイトルの本をネットで目にして、即刻ポチりました。
チラリと中身を拝見しましたが、物凄く共感を覚えます。

売り上げは減らし店の者が楽をしたけれど、値上げしたという、負担を押し付ける形のお客さんから見たら憤慨ものですが、但し、値上げ分を上回る肉を出す事は忘れずにいたいのと、時間や客数に追われなくなったからこそ、料理のクオリティやサービスの向上を目指す覚悟です。

仕込みにも余念なく、長年の慣れで甘くなり手抜きしたがる自己にも余計に厳しくして参りたい。

何せ成長が止まってる気がしてならないのです。

「いい歳して、ベテランが、何を今更」

と言われそうですが、自分ではまだまだど素人で半端な仕事であり、もっともっと勉強していかなければという思いが強いです。
これは決して謙虚ぶってるわけではなく、本当にそうなのです。
つまりはまだ若い!
気持ちだけは( ;∀;)

このままでは人生の目的を果たせぬ恐れがあります。

ホメオスタシス(恒常性、変化をきらい、現状を守ろうとする性質)故というか、今のままで困らないというしみったれた心があります。

変わらないために変えていく必要があるのは分かっています。
そもそも、何もかもがそのままありはし得ないのですから。
仏教でいう諸行無常は体験済みですから。

変化し続けなければ生きていけない仕事を通して成長するしかないでしょう。
ということは、変化そのものに自分がなれということになりますか。

今日最初の仕事から、というかこの記事一つにも全力を傾けるしかないようですね。

私には、私たちを信頼し、店を愛してくださる有難い、有り得ない、感謝しても仕切れないお客様がおられます。
それだけが頼りであり、励みとなっています。

そんなお客様が撮影してくださった美しいお肉や料理の数々の写真を見ながら、また今夜も頑張ろうと思えるのです。