時間だけが走り去っていく。
旅立っていく。
飛び去っていく。
時という番人は、限られたフレームを生きる私たちをその中に閉じ込めて、したり顔をしながら境界線の縁を伝い歩いて見張っている。
時間とは心の枠組みなのだ。
自己のイメージで作りあげられた被造物に過ぎない。
創造主覚醒メソッドもオブジェクトもすべて自分次第。
スマホのゲームをリセットするみたいに、指先一つ、決断直後にVRの世界観は即入れ替わる。
世界は変わる。
世界を変え得るこの世界観。
セルフイメージと同様、思い込みをどうするかだけなんだ。
素粒子は未来に向かって波と物質の狭間を彷徨っている。
意識という答えを探し出すのに、無窮の宇宙を一瞬に点にして、その裏返しの究極の焦点に向けてファイナルアンサーを問いかけている。
紛れもない人類が目覚める時。
一つの時代の終焉は、新しい舞台の開幕となり、春告鳥が観せる閑けさの中へと誘う花一輪影に舞う。