「お茶でも行こか」
奥様が退院されてから家事や介護で忙しげだった高橋さんから電話があり、柴田さんと現地待ち合わせで、いつものなごみカフェへ。
店の野菜の仕入れは休みだった前日の夕方に済ませておいたので、いつものように付き合ってもらうこともなく、直接カフェへと。
夜はベテラン大御所スタッフの小椋のおばちゃんからカツオのたたきの差し入れ。
わざわざ息子さんの運転で孫のなっちゃんが持ってきてくれた。
ありがたいこと。
そんな人と人とのつながりが、なんとも言えず不思議であると同時に、深い縁を意識させられるようになった。
人生、やりたいことや好きなこと、イキイキ、ワクワクできることを探している。
近年さらに溢れかえるようになった多くの情報の中から砂金を探す思いで。
でもその前提に、良き人間関係がなければ、孤独のうちに情報の渦に飲み込まれ溺れてしまうことだろう。
一人の力は所詮、それに過ぎずに非力。
一人で見る、自己欲のみの夢は叶わない。
その上で何より欲しいのは充足感。
それこそが幸福につながるというか、それそのもの。
なのにどこかイマイチな日々。
充実感不足。
好きなこと、ワクワクすることをしていない。
時間が足りないと言い訳。
何か精神的壁にぶち当たっている。
それは成長へ必要な過程に過ぎないと自分を叱咤激励。
素直になって内面に問いかける。
自分の心に忠実に生きる。
心落ち着いた時、深く自分の中に入っていく。
人生の山をリアルな山になぞらえながら、今日も一歩ずつゆっくりと、しかし確実に晴渡る蒼い空に近づいていく。