普段は自然に作ってくれるのだが、体調が悪い時や気分が乗らないことだってあるさ。

その日忙しかったカミさんに頼まれて嫌々ながらも長女が昼食を作ってくれた。

長女のスピードおかず


ご飯が食べられるだけでもありがたいのに、人に作ってもらえるっていう事は仕事柄もあり、本当に嬉しいものだ。
それに何を作っても自分が作るよりも美味しく感じるのは、作ってくれる人の気持ちが伝わってくるからに違いない。

また、夜は夜で営業中、カミさんがお客さんに頼まれた際に余分に作ってくれるチャーハンがこれまたうまい。

私はそれを生業としているのだから、見習って、おいしい味作りに精進したい。

そういえば、いつのまにか現状に甘んじて、味を改革したり、新メニューを考案するなどの企業努力が、ここのところほとんどしなくなってしまってた。

試作に次ぐ試作、試食の上に試食、自分とスタッフの舌で批評し合う、そんな光景がついぞ見られなくなった。

どこかの国の政治みたいに、冒険せず、なるべく現状を変えないように、これまで通り、ほぼ同じような仕事観、世界観で、店舗を運営しようとする。

because、楽だから。
生命の傾向、恒常性、ホメオスタシス。

この状態が不満で脱したいのなら、他人や店や仕事ではなく、自分を変革することだ。

店を好きになる。

仕事を好きになることが人生の充実度を増すから。

そのくせ、惰性に陥っている。
長年の慣れ。

繖山ダイレクトコースから

あの直向きで焼肉のことばかり考えてた若かった頃の情熱が薄れているのかも。

加齢にもよる。
視野が狭まったからなどと、最もらしい言い訳はできる。

しかし、自助努力するしかなかろう。

みずみずしい感性を取り戻す。

そのためには自然に触れ、人に触れ、映画や読書、絵画や写真等の芸術に触れ、感動をすることだ。