なぜ投票終了と同時に当選確実が出せるのか? | やさしい社会ブログ

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さる7月5日に行われた都知事選挙は小池百合子氏の圧勝に終わりました。結果は下の通り。

 

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https://1manken.hatenablog.com/entry/2020/07/06/2020_Tokyo_gubernatorial_election より

 

他の候補が束になっても小池百合子氏に勝てないという状況でした。

 

さて、不思議だったのは投票は朝7:00~夜8:00に行われたのに、NHKが夜8:00、つまり投票終了時刻と同時に小池百合子氏の当選確実を報じたことです。一体、なぜこのようなことが可能なのでしょう。NHK自身の見解を見ましょう。以下、引用します。

 

「都知事選「当選確実」の基本方針

「当選確実」は、選挙管理委員会の発表とは別に、NHKが独自に判断しお伝えします。
NHKは、有権者の投票行動や政治意識を探るため、投票日の5日、東京都内32か所の投票所で、投票を終えた有権者2845人を対象に出口調査を行い、62%にあたる1763人から回答を得ました。
また期日前投票での有権者の動向など情勢取材も行っていて、こうした調査や情勢を総合的に分析して「当選確実」を判定します。
このため選挙管理委員会の公式発表がない段階でも、優勢かどうかの見極めがつく場合には「当選確実」と判断しお伝えします。」(太字は筆者)

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200705/1000051001.html より。

 

なるほど。まず、

①期日前投票での有権者の動向など情勢取材

期日前投票時での出口調査、選挙事務所などでの取材で誰がどのくらい強いのかつかんでおくということでしょう。記者が候補者の街頭演説を取材したり、選挙事務所を取材したりすることはよくあるようです。池上彰氏によると、「選挙事務所に行き、 『相手陣営の確定票はどれくらいと考えているのか』を取材することで、選挙全体の確定票を試算する。自分たちの確定票は話してくれないが相手陣営の確定票は答えてくれることが多い」とのことです。

②出口調査

たしかに、統計学により、無作為に取り出したサンプルがある程度あれば、そのサンプルの結果から、かなりの割合で票全体の動向を予測できます。

③①②の総合的分析

 

これにより、「当選確実」を出しているのですね。今回は、選挙終了と同時に当選確実を報道したということは、①の時点で小池百合子氏圧勝が予測できたということでしょう。

 

アンチ本爆弾にも関わらず都民の厚い支持を得た小池百合子氏が都知事2期目をどのように務めてくれるのかに大いに注目しましょう。

 

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