私の原点となる人が引退した。

私がマリノスサポーターになったのは、
この記事の通り、木島良輔という男がマリノスに入団したからです。

私が通う高校が、全国高校サッカー選手権に出場し、
その時にボールを追う姿に魅了されたのがきっかけでした。

今でも伝説のように語り継がれる雪の決勝戦。
今はなき国立競技場。
私の通う高校は、東福岡に負けたので、
普通なら東福岡を応援するでしょう?

でも、私はなぜか相手の帝京高校に心惹かれたんです。

それは、倒れても倒れても立ち上がりゴールを目指す
木島良輔という男の熱に心奪われたから。

雪じゃなかったら違った未来もあったんじゃないかな…
なんて。
ドリブラーは雪では不利でした。


プロ入りも、テスト生からのスタートという努力家。

入団後も、戦力外通告は幾度となく、
それでも再契約や、移籍を繰り返す中で、
松本山雅では松田直樹とプレーを共にし、
練習中に目の前で倒れる姿を見ている。

ワイルドないで立ちとは裏腹に、
とても繊細なタイプだと私は感じていて、
だから、直樹が亡くなったとき、とても心配だった。

でも、キジはそこから直樹の分もボールを追いかけてくれた。

怪我も多かった中、40歳。
ここまで頑張ってくれた。

おつかれさま。
本当におつかれさま。

キジからもらったファンレターの返事。


そして、サイン入りの練習着は今も大切にとってあります。


横浜FCとカマタマーレ讃岐の試合。
三ツ沢競技場まで観に行ったことが懐かしい。
あのときはキジも出たし、カズも出場して。
楽しかったなぁ。

キジにとって第2の人生も、
熱く楽しくキラキラしたものになりますように。