カテゴリ:博物館など
魏・蜀・呉の三国でそれぞれ活躍した英雄の、ルーツなどを紹介するコーナがある。第1会場第1章の文物展示である。3名のなかで曹操が年長だ。魏の曹操:紀元155-220年、没65歳。蜀の劉備:紀元161-223年、没62歳。呉の孫権:紀元182-252年没70歳。 曹操孟徳は、武将であるとともに政治家・兵法家である。高位の宦官・曹謄の後を受け継いて、大尉の位から、丞相をへて魏王まで上りつめた。動員できる兵力は、50万人から80万人とされる。 劉備玄徳は、諸葛亮の天下三分の計に基づき蜀漢を建国した。出自は前漢の中山靖王の庶子・劉貞の末裔とされる。「三国志演義」の序盤に登場する「桃園の誓い」で、関羽と張飛と兄弟の契り、そして死す時は一緒との、誓いが逸話として語り継がれている。 孫権仲謀の先祖は、あの兵法家・孫武とされる。父の孫堅、兄の孫策を相次いで亡くし、19歳で軍閥の後継者となる。同年代の周瑜公瑾の存在が大きかった。映画「レッドクリフ」は、周瑜にスポットが当たっていたようだ。彼は赤壁の戦い(208年)の2年後に、30歳の若さで亡くなった。
写真-1 「会稽曹君喪躯」。会稽郡の長官である曹氏の墓と書かれたレンガ板。 写真-2 曹一族の墓から出土した副葬品・玉豚(ぎょくとん)と曹操の筆跡。 写真-3 豪華な出土品・豹、玉装剣、酒壺は皇室劉家を連想する。 写真-4 対外交易が盛んだった海洋国家「呉」ならでの出土品。 写真-5 英雄たちの年表。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019年09月15日 11時45分57秒
コメント(0) | コメントを書く
[博物館など] カテゴリの最新記事
|
|