こんなふうに伝えられていく参考書がある~きっと教育の本質ってこうじゃないかなぁ。 | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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だって人は、心が動かなければ行動しませんもの。
それはB to CでもB to Bでも同じ。
人間心理からストーリーマーケティング、新聞記者の経験もプラスして、あなたのビジネスを応援します。

お盆で帰省して同窓会♪って方も多いと思います。(^_^)/
中でも、「大学のゼミ仲間で集まるの~」はよく聞きます。

なんたって、ゼミで過ごした時間って濃いですからね~。濃い
 

 

 


私のゼミ仲間も、毎年2回くらいは集まれる人だけが集まって、
京都を中心にあちこち散策して、後は好例の
「近況報告」という名の宴会^^;やってます。



その一人が、グループメールでこんな情報を伝えてくれました。

「先生が監修された高校英文法の参考書
 『FOREST』が販売終了になるようです。

 私は高校の英語教員の仕事をしていた頃、
 この参考書を常に手元に置いて
 何かと心の支えにしていました。

 生徒達にも『FOREST』を推薦して、

 『あなた達はこの石黒先生の弟子に教わっている、
  つまり孫弟子ということだからしっかり勉強してね』

 などと話しておりました。(^^;;」


(因みに、内容サンプルはこんな感じ。)




今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!





 

 


私、このメールを見て、
(ゼミの担当教授だった)石黒先生のように教える彼女が
目に浮かびました。(・.・*)(._.)



そして、

「教育って、知識を教えるだけじゃなく、
 ≪共感の伝承/口伝≫なんだな」


ということを強く感じました。






ゼミを選ぶ基準っていろいろありますが、
私たち「石黒ゼミ」の面々は、
「先生が好き」という理由で入ってきた人が多かった。


学業や研究に熱心で真摯な先生でしたが、
酸いも甘いもかみ分けた、というか、
お堅いイメージの大学教授とは一味違う方。




優しげな風情の一方、

学問の自由、学生の学ぶ自由の尊重には
並々ならぬ熱意を持ち、

学生の生き様にトコトン付き合う熱く篤い先生でした。

 







そんな先生を慕って卒業後も
先生がお亡くなりになるまで、
毎年「囲む会」をやってました。

教え子には、先生の姿を胸に
英語教師の道を選ぶ人が多かったのを覚えています。

 








きっと、彼ら彼女らは、冒頭の人のように、
英語の知識を教えるだけでなく、


なぜ英語を学ぶのか?

学んだ未来に何を思い描くのか?

「日本人としての基礎があってこその英語(外国語)」
であるとか、

果ては、友を大事にする、

困った人を見捨てない、

受けた恩には報いる、

等々の、石黒先生から受け継いだ
「問わず語り」のような部分も伝えたのでしょう。

 

 




 

 


そして、

「同じ分野の研究者や教育者が出てきてくれれば嬉しいし、
 或いは別の分野でもいい、
 知識偏重に陥らない、『伝えるものを持った』
 教育者や研究者、社会人が出てきてくれれば」


と願ったと思うんです。
 

 




そんなふうに生徒に語りかけてくれる先生が
“座右の書”にしていた参考書なら、
きっと生徒たちも特別な感情を抱くだろうことは
想像に難くない。

 


欲しくなって買い求めた人も、借りて読んだ人も、
他の参考書とは違う気持ちで向き合えた・・・
と思うんですよね。







私は教育界に身を置いたことはありませんが、
こういうのを教育って言うんだろうな、
って思ったんです。(・.・*)(._.)

 






人を教え導くのは、共感の口伝だ、って。


(現代ですからその口伝は、オンライン上であってももちろんOK。)



教える側が、生き様や、

生きることを学ぶための何か
~哲学のようなもの~を持ち、

伝えるからこそ、
相手(生徒たち)に響く。






そんなふうな教えの下では、
参考書(本)だって、全く違う価値を持ちます。


「この本で〇人が〇大に合格しました」とか、
「他社の参考書よりお安いです」とか、

そういう効能・価格と全く違う価値をまといます。




その一冊に身を入れて学習すれば、
結果的に成績が上がるのは言うまでもありません。

効能は後で勝手についてくる。




こういうことって、教育界はもちろん、
産業界にもあてはまるよな~・・・なんて、
感慨深くメールを読んでました。

 

 




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