週末はいかがお過ごしでしょうか
急に暖かくなったり、寒くなったり、
気温の変化が激しすぎて体調がおかしくなりそうです
冬用布団を片付けたばかりでしたが、寒くて出したりしています
先日、暖かい日が続いていたときに温泉旅行に行ってきました
本当に暖かくてドライブ日和
菜の花の中ドライブし、遠方には海が見えて、最高でした
大浴場は平日で人も少なく、貸し切り状態
客室にも露天風呂があり、部屋でも温泉を楽しめて、
寝る前や朝食後にすぐに入れる気軽さに病みつきになりそうです
海の幸も美味しくて、命の洗濯ができました
さて、今回は小説です
現実を忘れさせてくれる小説はストレス発散に最高です
最近は柚月裕子さんにハマっています
親友を奪われ、自分が信じてきた倫理を崩されたいま、
なにを信じたらいいのかわからない。でも、ひとつだけ、確固たる意志が胸の中にある。
犠牲の上に、治定があってはならない。もし、警察官になれたとしても、
自分に何ができるのかはわからない。だが、なにかをせずにはいられない。
警察官採用試験に合格し、自分にできることをきっと見つける。
泉は胸に溜めていた息を大きく吐き出すと、前に向かって歩き始めた。
人の幸、不幸なんてそう簡単に推し量れるものじゃない。裕福だからといって、
美しいからといって、幸せだなんて言いきれないのだ。病に倒れた人は、
確かに不幸ではあるけれど、恢復の喜びを経験できる幸せもまた手にしている。
水が飲める幸せ、まっすぐ歩ける幸せ、身体に痛みがない幸せ、
ほんの少しでも物を口にできる幸せがどれほど貴いか病まなければわからない。
病んでこそ味わえる幸せがあるのだ。健やかな人には、
決して知ることのできない幸せがある。人の幸、不幸は人それぞれの形をしている。
だから、軽はずみな興味だけで詮索しても、何もつかめない。
ほんとうに知りたいと思ったら、心を決めて、踏み込んでいくしかないのだ。
生半可な心構えじゃだめだ。人の心のうちに踏み込むということは、本気で本物の覚悟がいる。
我が子を抱く女の、満たされた心持ちが滲み出す。おいちは少し気後れしていた。
子を産みも育てもしていないことに、些かの怯みを感じてしまったのだ。
あたしにはあたしの生き方がある。他人と比べて、いじけちゃいけない。
傲慢であっても卑屈であってもいけない。
磨いたり、鍛えたり、気にしたり、意識したり、高めたりしていないと、
人間は美しさをどんどん失っていくことにある。
重要なことは年を重ねてもなお自分を捨てず、自分を磨き続けていられるかということなんだ。