観戦記1815 WBSSクルーザー級1回戦 オレクサンドル・ウシクvsマルコ・フック | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

なんと!元K-1出場~ITS‘SHOWTIME 95kg級王者になり、その後ボクサーとして13勝12KO無敗でWBOヘビー級5位のタイロン・スポーンと、元4団体統一クルーザー級王者のオレクサンドル・ウシクのヘビー級転向1戦目での闘いがスポーンのドーピング検査陽性の結果が出て中止。なんとか代替え選手で大会は開催されるらしいが、なんとも日本のファンとしてはスポーンの勇姿を観たかった・・・・

あのパウンド・フォー・パウンド1位のワシル・ロマチェンコの父でありトレーナーでもある、アナトニー・ロマチェンコがトレーナーをしている、やはりウクライナ出身のオレクサンドル・ウシク。身長ではウシクが190cmで、タイロン・スポーンが188cmだったのでウシクとしてはヘビー級転向1戦目でちょうどいい世界ランカーだったのだろう。

そんな、オレクサンドル・アレクサンドロビッチ・ウシクがWBOクルーザー級王者として1000万円程のファイトマネーでアメリカにて防衛戦をしていた頃に、ヨーロッパを中心に大々的なボクシングイベントとして各団体の王者を集めたトーナメントがWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)

 

元6階級制覇王者のオスカー・デラ・ホーヤがスイスの銀行員だったリチャード・シェーファーをデラホーヤ率いるゴールデンプロモーションに引き入れる。しかし、2014年6月にゴールデンプロモーションを離れ、ゴールデンプロモーションと訴訟などもしつつ2016年に「リングスター・スポーツ」を設立してプロモート活動を、ヨーロッパを中心に始める~そして、様々な企業家とComosa AGを立ち上げWBSSをプロデュース!

トーナメントの参加資格として、WBA、WBC、IBFの王者、ランキング15位以内の有力選手。優勝賞金が1000万$(当時で約12億)賞金総額が1階級2500万$

第1回大会のクルーザー級には、WBA王者のユニエル・ドルティコス、WBC王者のマイリス・ブリエディス、IBF王者のムラト・ガシエフ、WBO王者のオレクサンドル・ウシク、元IBF&WBC王者でWBO1位&WBC3位のクシシュトフ・ヴヴォダルチク、元WBO王者のマルコ・フック、WBC1位&IBF4位のディミトリー・クドリャショフ、ヘビー級でも世界挑戦をしているマイク・ペレス。

華々しく開催されるWBSSの1試合目に登場するのが、無敗のWBOクルーザー級王者オレクサンドル・ウシク!

 

1987年1月生まれのオレクサンドル・アレクサンドロビッチ・ウシクは、幼少の時はサッカーをしていたらしいが、15歳からボクシングを始める~2006年欧州選手権のミドル級でマット・コロボフに判定負けし銅メダル~2008年の欧州選手権はライトヘビー級金メダル~同年の北京オリンピックはベスト8~2009年の世界選手権も銅メダル~2011年の世界選手権は後のIBFライトヘビー級王者になるアルツール・ベテルビエフに勝利し金メダル獲得~2012年の北京オリンピックでは準々決勝で再びアルツール・ベテルビエフに勝利し金メダルを獲得!アマでは93勝16敗の戦績を残し(335勝15敗説も)クリチコ兄弟が率いるK2プロモーションと契約しプロ転向~2013年11月に、フェリペ・ロメロを5RにTKOで降しデビュー~3連勝3KOし、2014年10月にダニエ・ブルワーとWBOインターコンチネンタル・クルーザー級暫定王座決定戦で争い7RにTKO勝ちし王座獲得~正規王者認定され、12月にダニエ・ベンダーを9RにTKOで降し初防衛に成功~2015年4月にアンドレイ・クニャゼフ8RにTKOで降し2度目の防衛に成功~8月にはジョニー・ミラーを3RにTKOで降し3度目の防衛に成功~12月にもペドロ・ロドリゲスを7RにTKOで降し4度目の防衛に成功。そして、2016年10月にわずか10戦目でWBOクルーザー級王者のクシシュトフ・グロワツキに挑戦し大差判定勝利で世界王座栄冠 『観戦記1446』

 

2016年12月に、WBO12位のサビソ・ムチュヌを9RにKOして初防衛に成功 『観戦記1592』

 

2017年4月にも、WBO9位のマイケル・ハンターに判定勝ちして2度目の防衛に成功。

そして、WBSSに参加して対戦するのは元WBO王者のマルコ・フック!

 

1984年11月生まれ、セルビアシェニツァ生まれのフックは10歳からテコンドーとキックボクシングを始める~17歳でキックボクシングのヨーロッパ選手権で優勝、18歳の時には世界選手権で優勝する。その後はボクシングに転向して、アマチュアボクシングで15戦無敗~20歳になる寸前の2004年11月にデビューし、パベル・チロクを1RにTKOで降す~さらに15連勝12KOして、2006年12月にEBU-EU圏クルーザー級王座決定戦でピエトロ・アウリーノを2RにTKOで降し王座獲得~2007年1月に、イスマイル・アブドゥルを2RにTKOで降し初防衛に成功。5月に、IBFクルーザー級王座挑戦者決定戦でバティム・トカレフに判定勝ちして挑戦権を獲得~しかし、12月にスティーブ・カニンガムのIBFクルーザー級王座に挑戦も12RにTKO負けで王座獲得ならず。

2008年4月にレオン・エンザマを5RにTKOで降し再起すると、5月にはフランチェスク・カザニックを9RにTKOで降しIBFインターコンチネンタルクルーザー級王座を獲得~9月にも、ジーン・マーク・モンローズを12RにTKOで降しEBU欧州クルーザー級王座を獲得~10月に、ファビオ・トゥイアヒを2RにTKOで降して初防衛に成功~2009年1月には、ジェフリー・バッテロを3RにTKOで降し2度目の防衛に成功~5月にも、ビタリー・ラサールを5RにTKOで降し3度目の防衛に成功~ランキングをWBO2位まで上げて、8月にWBOクルーザー級王者のビクトル・ラミレスに挑戦し判定勝ちで王座栄冠~12月には、暫定王者のオラ・ファラビを判定で降し初防衛に成功~2010年3月にも、WBO11位のアダム・リチャーズを3RにKOして2度目の防衛に成功~5月には、WBO5位のブライアン・ミント9R終了時に棄権に追い込み3度目の防衛に成功~8月にも、WBO8位のマット・ゴドフリーを5RにTKOで降し4度目の防衛に成功~12月には、WBO1位のデニス・レべデフを2-1の判定で降し5度目の防衛に成功~2011年4月には、WBO10位のラン・ナカシュを判定で降し6度目の防衛に成功~7月に、WBO15位で元WBA王者のウーゴ・ガライを10RにTKOで降し7度目の防衛に成功~10月には、WBO15位のロヘリオ・ロッシを6RにKOして8度目の防衛に成功~そして、2012年2月にWBOクルーザー級王座を保持したままWBAヘビー級王者のアレクサンドル・ポペトキンに挑戦するも判定負けで2階級制覇ならず。

5月にWBOクルーザー級暫定王者のオラ・アフォラビと統一戦も、1-0のドローで9度目の防衛成功も王座はとういつされず~11月に、WBO8位で元WBA王者のフィラット・アルスランに判定勝ちして10度目の防衛に成功~2013年6月に暫定王者のラ・アフォラビと再戦し、2-0の判定勝ちで11度目の防衛に成功しWBO王座を統一。

2014年1月に、WBO1位のフィラット・アルスランとの再戦を6RにTKOで降し12度目の防衛に成功~8月に、WBO12位のミルコ・ラルグヘッチに判定勝ちして13度目の防衛に成功~2015年8月に、WBO1位のクシシュトフ・グウォヴァツキに11RでKO負けして6年間保持した王座から陥落。

2016年2月にIBOクルーザー級王者のオラ・ファラビに挑戦し、10R終了時にTKO勝ちしてIBO王座を獲得~11月に、ディミトリ・クッシャーを判定で降し初防衛に成功~2017年4月に、WBCクルーザー級王者のトニー・ベリューが名誉王者ににんていされ・・・・WBC1位のマイリス・ブリエディスとWBC2位のマルコ・フックで王座決定戦も判定負けで王座獲得ならず。

 

 

素晴らしい雰囲気の歴史的な開幕戦で、無敗のWBO王者ウシクがフックの地元ドイツで無敗の快進撃を続けるのか!?クルーザー級世界王座連続防衛を、最多タイ記録の13度防衛したフックが王座返り咲きなるか!?

 

 

2017年9月9日 WBOクルーザー級王座戦 オレクサンドル・ウシクvsマルコ・フック

 

オレクサンドル・ウシク 12勝10KO無敗 3度目の防衛戦

 

マルコ・フック 40勝27KO4敗1分 元WBOクルーザー級王者

 

1R、お互いにガード高く慎重も、ウシクが左右にステップしながら右を突く~フックは強引に突っ込む!

 

2R、フックが出てくる!ウシクは流石のステップで詰められることはなく、廻り込んで左!

 

3R、ウシクのステップについていけないフックは、接近戦に持ち込み打ち込む!

 

しかし、ウシクは廻りこむ~サイドから手数多く上下に打ち続けロープ、コーナーにフックを追い込む!

 

4R、フックがウシクに廻りこまれないように、いきなり詰めていく!

 

右を中心にフックが攻める!しかし、距離を取ったウシクがフックの入り際に連打!

 

5R、絶妙な距離感から手数多く、上下にウシクが攻める

 

フックも返すが、ウシクがサイドに廻り右フック~コーナーに詰めて連打!

 

6R、まだ強引には攻めないウシクは、ガード高く廻りながら自分のペースを崩さない~フックが打ってこないと、挑発しながら左を打ちこむ!

 

7R、攻めてこないフックをウシクが追い回す!

 

ウシクはガードを固めながらコーナーに詰める!極めるか!?左!連打もラウンド終了

 

8R、ガードを固めて打ち終わりだけを狙うフックを、ウシクが追い回す~左!効いた!さらに左でフックは仰け反る

 

ウシクが連打!レフリー止めるか!?しかし、ウシクがスリップで倒れる~そこにフックが追撃して減点1

 

9R、ウシクが極めにいく!フックもロープを背負いながら返してはいるが、ウシクに狙い打たれる!レフリーは止めるタイミングを見定めている

 

10R、ウシクが極めにいく!右フック~追いかけボディー連打!

 

ウシクが止まらない!フックはガードが精いっぱいで逃れられない!

 

必死に廻るフックをウシクが追い込む!もうフックは防戦一方!

 

ウシクが狙い打つ!レフリー止めないのか!?

 

逃げるしかないフックをウシクが確実に仕留めに行く!

 

ついにレフリーが止めに入る!

 

見事にウシクが10RにTKO勝ちで2度目の防衛に成功するとともに、WBSS準決勝に進出!やはりウシクの重量級とは思えない、滑るような動きでフックのサイドを奪いガードの隙間に打ちこまれたらフックも嫌になるだろう。この立体的な動きで、クルーザー級のパンチが飛んできたら堪らないだろうな・・・

WBSSで初試合となった1回戦第1試合は、この時点では30ヶ国しか放送がされていなかった

 

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