観戦記1983 世界戦へのサバイバルマッチ! アレクサンダー・ディミトレンコvsアンディ・ルイス | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

どんなスポーツでも盛り上がっていた日韓戦だが、ボクシングでは2000年代に入ってからの韓国ボクシング衰退により韓国人選手との対決は少なくなった。

やはり同じアジア圏内同士なので、日本人vs韓国人はバンタム級以下が多かったが1966年に韓国人で初の世界王者になった金基洙は東洋太平洋ミドル級王者~1966年にWBA&WBCスーパーウェルター級王者のニノ・ベンベヌチを判定降し韓国人初の世界王者となった。なんと、日本人では世界王者が誕生していないスーパーミドル級(76.204kg)では白人鉄と朴鍾八(2度)が王者になっている。

K-1ではチェ・ホンマンのようなヘビー級選手もいたが、さすがにボクシングのヘビー級は‘神の階級‘と言われるだけあって世界王者どころかアジアア勢は挑戦すらできていない。

そして、アジア人と同じような体格のボクシング王国メキシコでもヘビー級選手は皆無。しかし、なんともポッチャリ体系のアンディ・ルイスJrは(国籍はアメリカ)身長188cm100kg超えの見事なヘビー級戦士!

 

アンディ・ルイスの両親はメキシコ人で移民としてアメリカに渡り、ルイスJrはカルフォルニア州で生まれる~中南米の移住者ラティーノの町で育ったルイスJrは、祖父がメキシコでボクシングのトレーナーをしていたらしく父親もボクシングを教えていたらしい~国境近くの荒れた街で育ち、働きながらボクシングをしてアマチュアでは2007年のボクシング選手権に出場も1回戦負け~2008年の北京オリンピック予選でも、アメリカ大陸予選で敗退~地元に帰り、元のワル仲間と遊ぶうちに体重は160kgにまでなったらしい・・・・・・アマチュア戦績は105勝5敗

しかし、マニー・パッキャオの師匠でもあるフレディ・ローチと出会いプロの転向~2009年3月にデビューし、ミゲール・ラミレスを1RにKOする~その後も18連勝12KOして、2013年7月にジョー・ハンクスを4RにTKOで降しWBOインターコンチネンタルヘビー級王座を獲得~11月にもトアー・ハマーを3Rに棄権に追い込み、WBOインターコンチネンタル王座の初防衛とNABF北米ヘビー級王座を獲得~2014年5月にも、マヌエル・ケサダを2RにTKOで降しWBOインターコンチネンタル王座2度目の防衛&NABF北米王座初防衛に成功~10月のノンタイトル戦を1RでKO勝ちして、12月には、セルゲイ・リャコビッチを判定で降しWBOインターコンチネンタル王座3度目の防衛&NABF北米王座2度目の防衛に成功~2015年9月に、ジョエル・ゴトフリーを判定で降しNABF北米王座3度目の防衛に成功~2016年5月にレイ・オースチンを4RにTKOで降しNABF北米王座4度目の防衛に成功~9月にも、フランクリン・ローレンスを判定で降しNABF北米王座5度目の防衛に成功。

 

そして、2016年10月にWBOヘビー級王者のジョセフ・パーカーにパーカーの地元ニュージーランドで挑戦するも僅差0-2の判定負け 『観戦記1841』

 

再度世界挑戦を目指して対戦するのが、長年世界ランカーながらも世界王座への未挑戦のアレクサンダー・ディミトレンコ!

 

1982年7月にロシアのクリミア自治共和国に生まれたディミトレンコは、ドイツに渡り2001年12月に19歳でデビューしてマーカス・ジョンソンに4RでTKO勝ち~その後も16連勝10KOで、2005年3月にクリス・コバールとのIBFヘビー級ユース王座決定戦に判定勝ちして王座獲得~さらに7月には、アンドレアス・シドンとIBF&WBOインターコンチネンタル王座決定戦を判定勝ちして両王座を獲得。

9月のノンタイトル戦を判定勝ちし、2006年4月に返上していたWBOインターコンチネンタル王座を決定戦でファーネリー・フェリスと争い判定勝ちで再獲得~7月にチャド・バン・シックルに2RでTKO勝ちして初防衛に成功~10月に、ゴンサロ・オマール・バジーレを1RにKOして2度目の防衛に成功~11月にも、ビリー・ザンブランを判定で降し初防衛に成功~2007年3月のノンタイトル戦を7RにTKO勝ちし、7月にマルコム・タンを5RにTKOで降し2度目の防衛に成功~11月にティモ・ホフマンを12RにTKOで降し3度目の防衛に成功~2008年5月には、デリック・ロッシーを5RにTKOで降し4度目の防衛に成功~11月にも、ルアン・クラスニチを3RにKOして5度目の防衛に成功~そして2009年7月に、エディ・チェンバースとWBOヘビー級王座挑戦者決定戦で判定負けして初黒星。

2010年7月に、ヤロスラフ・ザボラッチニを5RにTKOで降しEBU欧州ヘビー級王座を獲得~2011年3月に、アルバート・ソスノフスキーを12RにKOして初防衛に成功~9月にマイケル・スプロット判定で降し2度目の防衛に成功~1度EBU欧州王座は返上するが、2012年5月にクプラト・プーレフとEBU欧州ヘビー級王座&IBFインターナショナルヘビー級王座決定戦で対戦するも11RにKO負け。

12月に再起して6連勝3KO~2016年10月に、後のWBOヘビー級王者になるジョセフ・パーカーのWBOWBOオリエンタルヘビー級王座に挑戦するも3RKO負け~2017年2月にミロス・ドベドゥンを2RにKOして、3月にはエイドリアン・グレネードを1RにKOしてIBFインターナショナルヘビー級王座を獲得~12月にもミルジャン・ロバカインに10R反則勝ちするが、2018年8月にブライアント・ジェニングとIBF&WBOインターナショナルヘビー級王座戦で対戦するも9RにTKO負け。

 

やっと掴んだ世界戦を際どい判定で初黒星を喫したアンディ・ルイスと、こちらも苦労人で45戦をこなしてきて初の世界戦を掴みたいディミトレンコがサバイバルマッチで対戦!

 

2019年4月20日 世界戦へのサバイバルマッチ! アレクサンドル・ディミトレンコvsアンディ・ルイスJr

 

アレクサンダー・ディミトレンコ 41勝26KO4敗

 

アンディ・ルイスJr 31勝20KO1敗

 

1R、アンディ・ルイスが前に出て左をうちながら入ろうとするも、ディミトレンコは長いリーチで止める!

 

さらに、アンディ・ルイスが重そうなパンチを打ち込む!ディミトレンコはクリンチで凌ぐ

 

2R、やはり、アンディ・ルイスがノッシノッシと詰めていき振りまくる!

 

ディミトレンコは、左を打ちながら廻り、カウンターの右!

 

3R、アンディ・ルイスのプレッシャーに、ディミトレンコが打開しようと打ち込む!しかし、アンディ・ルイスが体型からは想像できないステップから連打!

 

アンディ・ルイスはディミトレンコのジャブをガードし、カウンターを狙われようとも頭を振りながら恐れずに突っ込み連打!

 

ディミトレンコのジャブでは、ルイスを止まめることはできない~入られると回転速い連打!

 

ディミトレンコの左にパンチスピードで上回るアンディ・ルイスが右を被せる!

 

ディミトレンコ効いた!足が踊る!しかし、必死にクリンチして堪える

 

4R、アンディ・ルイスのプレスに、ディミトレンコはいきなりコーナーに詰められる~アンディ・ルイスが打ってくるとダメージもありクリンチ

 

さらにアンディ・ルイスは、ディミトレンコの左をダッキングして左フック!

 

スピードに差があり、ダメージもあるディミトレンコの手数が減る~アンディ・ルイスがワン・ツー!

 

5R、左を打ちながら廻るディミトレンコ~しかし、アンディ・ルイスが外から右を捻り込ませる!

 

さらに、アンディ・ルイスの右がディミトレンコの顎をとらえる!

 

ディミトレンコがジャブを出せば、アンディ・ルイスは右を被せる!

 

なんとかラウンド終了してコーナーに戻ったディミトレンコだが、かなりのダメージでギブアップ!

 

見事にアンディ・ルイスが5R終了時にKO勝ち(カルフォルニア州のルールではコーナーストップはTKOでは無くKOらしい)まさに、剛腕を振り回してアンディ・ルイスが勝利して世界再挑戦へつなげる。しかし、この体格からは想像できない回転力があるスピードに乗った連打は素晴らしい!この試合でアンディ・ルイスは20万$(当時で約2240万円)ディミトレンコが7万5000$(約832万円)を得る。

そして、この試合の41日後にニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで・・・・・WBAスーパー&IBF&WBOヘビー級王者のアンソニー・ジョシュアにジャーメル・ミラーが挑戦する予定がミラーのドーピング検査で陽性反応が出て急遽アンディ・ルイスが挑戦者となりジョシュアに挑戦する!

 

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