観戦記1889 WBAスーパーフライ級王座戦 カリド・ヤファイvs石田匠 | 人生マイペンライ

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《本日のTV鑑賞》

 

ボクシング2019年度年間優秀選手表彰式が2月7日に開催され、最優秀選手が2年連続で井上尚弥選手が選ばれた。さらに、年間最高試合にもWBSS決勝だった ノニト・ドネアvs井上尚弥 『観戦記1832』 が選ばれた!

さらに技能賞に4階級制覇した井岡一翔選手、殊勲賞にWBAミドル級王者の村田諒大選手が選ばれた。

授賞式には井上尚弥選手が風邪で欠席、井岡一翔選手が諸事情で欠席。村田選手いわく 『尚弥も一翔もいないから、お前が喋っておけ!』 と、言われたと受賞のスピーチし 『後で2人にLINE文句を言おうと思う』 と、なんとも村田選手らしい兄貴分的な発言が良かった。

井上選手と村田選手はアマ時代から仲が良いのは報道されていたが、やはり3つ年は下だが高校6冠の井岡選手と村田選手は大阪と京都なのもあり交流はあるのだろう。と、なんだか微笑ましい気持ちになった。

2019年の井岡選手は6月にアストン・パクリテを10RにTKOで降し、WBOスーパーフライ級を獲得し4階級制覇 『観戦記1749』 2018年まで所属した井岡ジム所属の石田選手は、井岡選手に憧れて&スパーリングで鍛えられた。

 

石田選手は平成3年生まれの25歳で、16歳の時に国体少年の部バンタム級優勝~井岡ジムに入門し、2009年2月に17歳でタイのタウィーサック・ペッチティーラポンを1RでKOデビュー~2014年5月のブックルック・ゴーナロンサービス戦まで、16連勝9KO(タイ9人、フィリピン1人)2014年8月に、戸部洋平選手の日本スーパーフライ級王座に挑戦し判定勝ちで王座栄冠~12月に、森崎正人選手を5RにTKOで降し初防衛に成功~2015年4月の2度目の防衛戦は、江藤大喜選手に苦戦し2-1で判定勝利~9月の3度目の防衛戦は、木村隼人選手を3-0の判定で降す~大晦日の4度目の防衛戦は、大塚隆太選手を4RにTKO勝ち~2016年4月の5度目防衛戦では、船井龍 一選手に苦戦し2-0の判定勝ち~そして、世界前哨戦として8か月ぶりの試合でタイのスーパーフライ級8位ペツトナムヌン・シーサケットバッタヤーを2RでKOする 『観戦記1284』 2017年4月にも、タイのパティポーン・サイトーンジムを3RでKOする。

 

そして、いよいよ世界挑戦!挑む王者はWBAスーパーフライ級王者のカリド・ヤファイ!

 

ヤファイの両親はイエメン共和国の出身「イエメン系のイギリス人」 まさにナジーム・ハメドの系譜。ヤファイもハメドに憧れていて早くからボクシングをして、16歳でジュニア・スポーツ・オブ・ザ・イヤーを受賞~U17の世界選手権で優勝、2008年の北京五輪&2009年の世界選手権に出場するなどし、2010年の欧州選手権では銀メダルを獲得~2012年7月にデビューし、デルロイ・スペンサーを2Rに棄権に追い込む。1年半の間に10連勝(7KO)無敗で、2014年5月にコモンウェルス英連邦スーパーフライ級王座決定戦でヤクブ・カリームを3RにKOして王座獲得~9月には、IBFインターコンチネンタルスーパーフライ級王座決定戦でヘラルド・モリナを2RにKOして栄冠~11月に、エベルト・ブリセーニョを大差判定で降し初防衛に成功~2015年3月に、今年の4月に比嘉大吾選手からWBCフライ級王座を奪った 『観戦記1441』 クリストファー・ロサレスに判定勝ち~さらに2連勝し、2015年10月にジェイソン・カニンガムを判定で降しBBBofc英国スーパーフライ級王座を獲得~2016年3月には、ディクソン・フローレスを1RにKOしてWBAインターコンチネンタルスーパーフライ級王座を獲得~6月にジョズゼフ・アジタイを1RにTKO勝ち、10月にジョンソン・テジェスを3RにKOしてWBAスーパーフライ級10位までランキングを上げる。

そして2016年12月に、アンソニー・ジョシュアの世界戦のアンダーカードでWBAスーパーフライ級王者のルイス・コンセプシンに初の世界挑戦し大差判定勝ちで王座獲得 『観戦記1474』

 

2017年5月の初防衛戦は、WBA10位の村中優選手を判定で降す 『観戦記1501』

 

イギリスのウェールズ・カーディフ、プリンシパリティ・スタジアムで世界戦に辿り着いた石田選手!ヤファイに大歓声が送られる中で、この時点で井岡一翔選手が引退宣言をして世界王座がない井岡ジムにベルトを持ち帰えられるか!?

 

2017年10月28日 WBAスーパーフライ級王座戦 カリド・ヤファイvs石田匠

 

カリド・ヤファイ 22勝14KO無敗 2度目の防衛戦

 

石田匠 24勝13KO無敗 WBA1位

 

1R、ガードを固めながらじっくり見る石田選手に、ヤファイは軽快にジャブを突いて前に出る!

 

2R、石田選手は下がりながらリーチを生かした左を出すが、ヤファイは慎重ながらも石田の打ち終わりに右!

 

3R、さらに前に出て、手数が増すヤファイ~どうしても後手になる石田選手だが、廻りながら左は出す!

 

4R、やはりヤファイが手数多く、距離を取りながら飛び込む!石田選手は廻りながらガードしているも手数が少ない

 

5R、石田選手がジャブを打ちながら前に出る!下がったヤファイに左ボディー~右オーバーハンド!ヤファイも前に出るが両者の頭が当たる

 

6R、中間距離で打ち合う~石田選手が左を多く出していき、右を打ちこむ!ヤファイもカウンターを狙う!

 

7R、ヤファイが低く体を振っているところに、石田選手がアッパー!それでもヤファイは低く入ってきてボディー!

 

石田選手も返すが、ヤファイの突進に下がる~ヤファイのボディー!石田選手効いてしまった!

 

8R、下がる石田選手に、ヤファイはドンドン前に出る~石田選手はワンツーで押し返そうとするが、ヤファイのガード固く止まらない

 

石田選手が下がったところに、ヤファイが左フックで追いかける!

 

9R、ヤファイがガードを下げながらリズミカルに動く!石田選手からは攻められなく、ヤファイが飛び込んで左フックを大きく振ってくる!

 

10R、石田選手は手数が減り、ヤファイが上下に打ちながら出る!

 

石田選手は必死に廻りジャブは出していくが、ヤファイがノッてきて跳ねるように左フックを振り回す!

 

11R、疲れも出てきたヤファイに石田選手が攻めこむ!ロープに詰めて連打!

 

ヤファイは大きいパンチを振るが、石田選手はかわして細かい連打を返す!

 

12R、やはり、ポイントをリードしているだろうヤファイは攻めない~石田選手が打ちこんで行く!

 

ヤファイは疲れもあり動けないか!?石田選手が追いかけ連打も、捕まえきれずに試合終了

 

判定は、118-110 116-112 116-112 3-0でヤファイが2度目の防衛に成功!

 

特にパンチの恐さはないように見える王者のヤファイだが、手数と突進は流石でクリーンヒットを許さなかった。石田選手は長いリーチを生かして距離を取りながら上手く闘ったが、ボディーから崩されてしまった。序盤に石田選手が入ってくるところにカウンターを入れていれば、また展開も変わっていたか!?

そして、ヤファイはアメリカでのスーパーフライ級の採点「スーパーフライ」に参戦を希望したが7ヵ月後の2018年5月にアメリカでWBA10位のデビット・カルモナと3度目の防衛戦。

敗れた石田選手は井上尚弥選手のWBOスーパーフライ級にも挑戦した 『観戦記1036』 ワルリト・パレナスなどに4連勝して2019年12月にイスラエル・ゴンサレスとIBFスーパーフライ級王座挑戦者決定戦で対戦し判定負けしてしまう。

 

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