観戦記1891 WBAスーパー&IBFヘビー級王座戦 アンソニー・ジョシュアvsカルロス・タカム | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

新型コロナウィルスの影響で、東京オリンピックのボクシング最終予選が2月の中国・武漢での開催予定が3月にヨルダンで開催されるらしい。

開催国枠で男子4人&女子2人は出場できるみたいだが、自国開催だし全階級での出場を目指してほしい!と思ったら、ヘビー級&スーパーヘビー級は出場しないみたいだ。

プロボクシングでも日本ではミドル級以上では無いに等しい感じだが、やはり世界の強者達は重い階級ほど欧州勢が独占している。特にスーパーヘビー級の金メダリストは、1996年のウラディミール・クリチコ以来はロシアか欧州勢に独占されている。

そして、1996年アトランタ五輪で金メダルを獲得したウラディミール・クリチコを壮絶なKO劇で 『観戦記1661』 世代交代を成し遂げたアンソニー・ジョシュアも2012年ロンドン五輪スーパーヘビー級の金メダリスト!

 

ジョシュアはアイルランド系ナイジェリア人の父とナイジェリア人の母を持ち、生まれはイギリスのワトフォード。しかし幼い頃はナイジェリアで育ち、11歳頃にイギリスへ戻りサッカーをやっていたらしいが18歳でボクシングを始める~2009年度ハリンギー国際カップスーパーヘビー級優勝、2010年度ABA国立選手権スーパーヘビー級優勝、2010年度ハリンギー国際カップスーパーヘビー級優勝、2011年度ハリンギー国際カップスーパーヘビー級優勝、数々のアマチュア大会で優勝し、5万ポンドの(約750万円)契約でプロデビューの誘いを受けたがオリンピックでの金メダルを目指す為に断る~そして、2012年の自国開催のロンドン・オリンピックにスーパーヘビー級で出場しボクシング歴4年で見事に金メダルを獲得~2013年5月にエマニュエリー・レオを1RでKOしてデビューし、1年の間に8連続KO勝ち。ボクシングで生活できるようになる前はレンガ積み職人をしていたらしいが、2014年10月にデニス・バクトフとWBCインターナショナル・ヘビー級王座決定戦をし、2RにTKOで初の王座を獲得~さらに2連勝2KOし、2015年5月にもケビン・ジョンソンを2RにTKOで降してWBCインターナショナル王座の初防衛に成功 『観戦記954』 9月にはゲーリー・コーニッシュを1RにTKOで破り、WBCインターナショナル王座の2度目の防衛とともにコモンウェルスイギリス連邦ヘビー級王座を獲得~さらに12月にはディリアン・ホワイトを7RTKOでBBBofc英国ヘビー級王座も獲得。そして、15戦15KOのパーフェクトレコードで2016年4月にチャールズ・マーティンのIBFヘビー級王座に挑戦し2RにKOして全勝全KOでの王座獲得 『観戦記1246』 6月にIBF9位のドミニク・ブリジールとの初防衛戦を、7RにKOして防衛に成功~12月にはエリック・モリナを3Rに豪快にKOして2度目の防衛に成功 『観戦記1472』 そしてIBF3度目の防衛戦の相手に、WBAヘビー級2位で元WBA&WBC&WBOヘビー級王者のウラディミール・クリチコを迎え壮絶な打ち合いのうえ11RにTKO勝ち 『観戦記1661』

 

そしてクリチコに世代交代を突き付けてWBAスーパー&IBF王座の防衛戦は、6ヶ月後の2017年10月にWBA7位&IBF2位のクブラト・プレフと対戦予定もプレフが肩を怪我して代役はIBF3位のカルロス・タカムに変更される!

 

元々はアンダーカードに出場予定だったカメルーン出身のタカムも、やはりトップアマで2003年アフリカ選手権にて金メダルを獲得し2004年アテネ五輪に出場している~2005年12月にフランスでデビューして判定勝ちし、その後も17連勝12KOするが、2009年6月にK-1にも出場したグレゴリー・トニーに判定負けして初黒星。

直ぐに再起して6連勝4KOして、2012年3月に後にK-1にも参戦するフランソワ・ボタを11RにTKOで降しWBOアフリカ&WBFインターナショナル王座を獲得~その後も4連勝2KOして、2013年5月にマイケル・グラントを8RにTKOで降しWBFヘビー級王座を獲得~1勝1KO1分後の2014年6月に、トニー・トンプソンを判定で降しWBCヘビー級シルバー王座を獲得しWBC5位、IBF9位にランキングを上げる。

2014年10月に、元WBAヘビー級王者のアレキサンドル・ポペトキンに10RにKOされて王座陥落。

2015年4月に再起して3連勝2KOも、2016年2月に後のWBO王者になるジョセフ・パーカーとIBFヘビー級王座挑戦者決定戦で対戦するも判定負け~2017年1月に再起して2連勝2KOして、急きょ代打で世界挑戦のチャンスを掴む!

 

試合前の計測では、身長で11cm体重8.4kg大きいジョシュアが地元のイギリス・カーディフプリンシパリティ・スタジアムに78,000人を集めて登場!4団体統一を目指すジョシュアが、代役のタカム相手にどんな勝ち方ができるか!?

 

2017年10月28日 WBAスーパー&IBFヘビー級王座戦 アンソニー・ジョシュアvsカルロス・タカム

 

アンソニー・ジョシュア 19勝19KO無敗 WBA初&IBF4度目の防衛戦

 

カルロス・タカム 35勝27KO3敗1分 IBF3位

 

1R、体格で勝るジョシュアが、長いリーチを生かして綺麗な左から右を狙う~タカムはガードを固めながら、ジックリ廻りながら見る

 

2R、タカムは廻るばかりで手が出ない~それでも掻い潜って入ってきたタカムに、ジョシュアは右!さらに左フック!

 

3R、細かく動くタカムは、ジョシュアの左にパンチを合わせようとする~ジョシュアは慎重ながらも常に手を出す!タカムの左に踏み込んで右!

 

4R、ジョシュアがプレスを強め、タカムをコーナーに詰める!しかし、タカムは柔らかく動いて抜けていく

 

それでもジョシュアが逃がさず、連打でタカムを追いかける!タカムは必死にブロックするがフラつく

 

ジョシュアが右!タカムも左を返すが、ジョシュアの左フックでフッ飛ばされる!ダウン!

 

立ち上がったタカムに、ジョシュアが極めにいく!しかし、ラウンド終了のゴング

 

5R、ジョシュアが狙う!右を出していくが、タカムも必死に廻る~タカムの右目上出血にドクターチェリーが入る~ジョシュアは細かいコンビネーションでまとめる!

 

タカムはガードをしながら必死に頭を動かすが、ジョシュアのパンチに体ごと揺れる!

 

6R、出血しているタカムの右目に、ジョシュアが長いジャブを打つ~ガードを固めるしかないタカムに、ジョシュアが軽快なコンビネーションで打つ!

 

7R、タカムが勝負に来ているか!?前に出て連打!しかし、ジョシュアがショートのカウンター!

 

それでもタカムは引かない~右を思いっきり振っていく!

 

8R、左を突きながら、右のタイミング測るジョシュア~タカムは体を振りながら入っていこうとして見合う

 

右目を気にしてガードを高く固めるタカムに、ジョシュアがボディー連打!

 

9R、またも、タカムの傷口にドクターチェックが入る~止められたくないタカムは必死に振り回すが、ジョシュアは冷静に距離を取りながら傷口に左を入れる!

 

10R、やはり、目の負傷で距離感も鈍っているだろうタカム~振り回して接近戦に持ち込もうとする!

 

しかし、ジョシュアは足を使いながら危なげなく左を当て続ける!

 

ジョシュアが左フックから右フック!タカム効いた!フラつく!

 

ジョシュアがラッシュ!タカムはガードもままならない!

 

レフリーが走って止めに入る!タカムは何故だ!と、ポーズをするが終了!

 

見事にジョシュアが10RにTKO勝ちで、WBA初防衛&IBF4度目の防衛に成功!これで、20戦20勝20KOのパーフェクトレコードを進行中。終わってみればジョシュアの強さとテクニックだけが印象に残った試合だが、タカムの体系を活かしてガードを固め打たれても低く入り前半は大善戦した。

しかし、アウトボクシングもできパンチの角度が多彩なジョシュアにダメージを蓄積されフィニッシュされてしまった。

そしてジョシュアの次戦は、5ヶ月後の2018年3月にWBOヘビー級王者のジョセフ・パーカーと3団体統一戦!

 

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