観戦記1899 WBOバンタム級王座戦 ゾラニ・テテvsシボニソ・ゴニャ | 人生マイペンライ

人生マイペンライ

格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のTV鑑賞》

 

1972年に生まれの私にとってプロレス~UWFが青春であり、第二次UWFが18歳の1990年12月に解散して青春の終わりを感じた。その後、UWFはRINGS、UWFインターナショナル、藤原組に分かる~そして、藤原組から誕生したパンクラスが誕生。船木誠勝選手、鈴木実選手が中心となって誕生したパンクラスは「完全実力主義」を掲げて「UWF最後の扉」と云われた‘ガチ‘での全試合シュートでの試合を行いUWFの総て信じ込んでいた私の価値観を崩壊させた。当時は「秒殺」と云われた試合が話題となるが、当然「ガチ」ならばの膠着試合もあり修斗とともにまさにMMAへの過程を見させてもらった。

「秒殺」という言葉のインパクトは素晴らしく、週刊プロレスでパンクラスのリポートで使われたのが初めと云われている。ボクシングの世界戦では、1994年9月のWBOスーパーバンタム級王座戦でダニエル・ヒメナスがハルロド・ゲイアーを17秒でKOした記録が最短だったが・・・・それを更新したのが、やはりWBOのバンタム級王者のゾラニ・テテの初防衛戦!

 

南アフリカのケープ州出身のテテは、18歳でデビューしアンドレ・ソラニを1RでKO~2007年4月の7戦目まで総てKO(TKO)勝ちで、しかも5戦目以外は総て1RでKOする。2007年9月にビッキー・タミフルを3Rに棄権に追い込み、WBFフライ級王座を獲得~2008年3月にオラニ・ンテセを大差判定で降し初防衛に成功~6月にフランシス・ミイェユショを1RにTKOで降し2度目の防衛に成功~2009年3月にレノン・フローレスを1RでKOし、11月にはアンソニー・マティアスを1RにKOしてWBOアフリカフライ級王座を獲得~2010年2月に、IBFスーパーフライ級挑戦者決定戦でリチャード・ガルシアと対戦し大差判定勝ちで挑戦権を獲得~9月にモルティ・ムラザネのIBFスーパーフライ級王座に挑戦するも5RにTKO負け~ノンタイトル戦を2連勝して、2011年11月にIBFスーパーフライ級挑戦者決定戦でフアン・アルベルト・ロサスに判定負け~2012年3月にシフィーオ・ニャンガニに1RでKO勝ち~9月に再び、IBFスーパーフライ級挑戦者決定戦で後に井岡一翔選手にも挑戦する 『観戦記971』 ロベルト・ドミンゴ・ソーサに1-2の判定負けで挑戦権獲得ならず~2013年3月に、エドゥアルド・ペネリオを1RでKO~11月にまたも、IBFスーパーフライ級挑戦者決定戦でファン・カルロス・サンチェスと闘い10RにKOして挑戦権を獲得。そして、あの2013年12月、亀田大毅選手の負けても王座防衛 『観戦記645』 問題で空位になった王座を神戸でIBF6位の帝里木下選手と闘い判定勝ちで念願の世界王座獲得 『観戦記832』

10月にポール・バトラーと初防戦予定も、テテが左拳を骨折して延期~2015年3月に改めてバトラーと防衛戦をし、8RにTKO勝ちして初防衛に成功

 

IBF1位のマックジョー・アローヨと対戦指令が出るが、交渉が決裂して王者を返上・・・12月にエテル・オリバを大差判定で降し、WBOアフリカスーパーフライ級王座を獲得~プロモーションもイギリス大手クィーンズ・ベリー・プロモーションズに代え、2016年3月にホセ・サントス・ゴンサレスと、IBFインターナショナルバンタム級王座決定戦を7RにTKO勝ちして王座獲得~2017年4月にアーサー・ビラヌエバとWBOバンタム級暫定王座決定戦をし、大差判定勝ちで2階級制覇を達成。

 

翌日に日本で、大森選手とマーロン・タパレスのWBOバンタム級王座戦がタパレスの体重オーバーで王座剝奪されるもKO勝ち 『観戦記1300』 テテが正規王者に認定される。

そして、11月の初防衛戦は同郷の南アフリカのクワズール出身(ナミビア国籍の記載もあり)WBOバンタム級3位のシボニソ・ゴニャ!

 

なんと生年月日が不明のゴニャは、2011年6月にデビューしてサヒール・ジャガーズに判定勝ち~8月にもコンフォート・マブバネを2RにTKOで降し、12月にはムスンジー・ドラミニを判定で降し南アフリカクワズールナタール州フェザー級王座を獲得~さらに3連勝2KOするも、2013年12月にタボ・シシュワネに判定負け。

10月にスマンガリソ・マドンセラに判定勝ちし、2015年5月にはオラン・コールワナを判定で降しWBA環アフリカバンタム級王座を獲得~12月にも、クレウス・メベレを11RにTKOで降し初防衛に成功~2016年5月には、ジャンピエトロ・マルケドゥを3RにTKOで降し2度目の防衛に成功~2017年4月には、イスマエル・ナイジャラを判定で降し、WBOインターコンチネンタルバンタム級王座を獲得。

 

身長173cm、リーチ182cmも誇る2階級制覇したテテが、スールー一族のゴニャに対して「短い夜になる」と、短期決戦を予告する。本当は、ザナト・ザキヤノフ、ライアン・バーネット、ゾラニ・テテ、ルイス・ネリ、でバンタムダービーをやる予定だったが、ネリにドーピングが発覚、テテの相手にはニコライ・ポタポフを予定していたが、オマール・ナルバエスに負けてゴニャが挑戦者となる!

 

2017年11月18日 WBOバンタム級王座戦 ゾラニ・テテvsシボニソ・ゴニャ

 

ゾラニ・テテ 25勝20KO3敗 初防衛戦

 

シボニソ・ゴニャ 11勝5KO1敗 WBO3位

 

1R、サウスポー同士の両者~リング中央を取るゴニャが軽く右を出す

 

テテは廻って、沈み込むような体制から右フック!

 

ゴニャは顎を打ち抜かれて、ゆっくり後方に倒れる!

 

ゴニャは意識が飛んでいるか!?後頭部も打ちレフリーはカウントを数えずにストップ!

 

まさかまさかの1R11秒でテテのTKO勝ち!まさに1発で極めたテテが初防衛に成功!世界戦での最短KO記録、ダニエル・ヒメナスの17秒を6秒縮める11秒でのKO防衛!ちなみにその前の記録は1993年8月のジェラルド・マクラレンがジェイ・ペイを20秒でKOした試合。キャリア1敗で、それも判定負けだったゴニャだけに、打たれ弱いわけでもなかっただろうが・・・・まさに交通事故のような試合だが、世界戦でありこれも実力。

勝利したテテは5ヶ月後に元WBOスーパーフライ&バンタム級王者のオマール・ナルバエスと2度目の防衛戦。ゴニャは流石に間隔を明けて、1年3ヶ月後の2019年2月にマワンデ・ムブシと再起戦をして判定勝ち。

 

★そしてテテは更に井上選手を挑発するが・・・・ 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村