観戦記1960 WBC米大陸スーパーライト級王座決定戦 ウンベルト・ソトvsルーカス・マティセ | 人生マイペンライ

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《本日のDVD鑑賞》

 

本当は、2020年東京オリンピック直前で盛り上がっていただろうこの時期。聖火ランナーが日本中を廻り、最終ランナーは誰なのだろうか!?復興五輪を掲げていただけに、福島県や宮城県にゆかりのあるランナーが指名されているのだろうか。

私的には最終ランナーで1番想い出深いのは、1996年のアトランタ五輪で水泳選手のジャネット・エバンスが最終走者かと思われたが・・・・点火台まで上がったところで、1960年ローマ五輪金メダリストだが川に金メダルを投げ捨てた(本当は紛失?)モハメド・アリがパーキンソン病による震える手で点火したシーンは映画を観ているようで印象に残っている。

アリと云えば、やはり1974年10月の‘キンシャサの奇跡‘が1番有名な1戦だがこのジョージ・フォアマンに挑戦する1月の前戦ではプロ初黒星を喫したジョー・フレージャーと挑戦者決定戦で再戦し判定勝ちしている。

アリは61戦の生涯で5敗しているが、3敗は引退するラスト4試合36歳以降に喫したもの。

世界王者になるまでは無敗のボクサーが多い中で、世界王者になるまでにアリの生涯敗戦と同じ5敗しているが3階級制覇までしたのが‘La Zorrita‘(狐)ウンベルト・ソト!

 

1980年5月生まれメキシコのシアロア州出身のソトは、1997年9月に17歳4ヶ月でデビューしてギジェルモ・フエラに判定勝ち~10月の2戦目は、イバン・グティエレスとドロー~その後は3連勝1KOするが、1998年5月にアンヘル・エドゥアルド・マタに判定負け。

6月にカエタノ・ロメロに判定勝ちし、1999年1月にはラモン・バレスを判定で降しメキシコ太平洋沿岸フェザー級王座を獲得~しかし、4月にルイス・クラウディオ・フレイタスに判定負け~5月にヘスス・エスカランテを6RにKOして、メキシコ太平洋沿岸王座の初防衛に成功~7月にも、ヘラルド・サヤスを11RにTKOで降し2度目の防衛に成功~8月にラモン・アラゴンに判定勝ちし、9月にはNABFフェザー級王座決定戦でエミジオ・ハステラムとはドロー~2000年3月に、カルロス・ラモン・マイレナを4RにTKOで降しWBCフェザー級ユース王座を獲得~5月には、ヘクター・ハビエル・マルケスとメキシコフェザー級王座決定戦で対戦するも11RにTKO負け。

9月に、WBCスペイン語圏フェザー級王座決定戦でラモン・バレスを1RにKOして王座獲得~しかし11月に、ダビド・ムリロに判定負けしてWBCフェザー級ユース王座から陥落。

2001年3月に、エンリケ・コリンとWBCスーパーフェザー級ユース王座決定戦を2RにKOして王座獲得~さらに8月にも、ヘスス・エスカランテを5RにTKOで降しWBA中央アメリカスーパーバンタム級王座を獲得~ノンタイトル戦を7連勝5KOして、2002年7月にNABF北米スーパーフェザー級王座決定戦でケビン・ケリーと対戦するも0-2の判定負け。

11月にファン・ルイスを4RにKOして再起すると、2002年11月にエメディオ・ハステルムを12RにTKOで降しWBC中央アメリカライト級王座を獲得~さらに11勝1無効試合で、2005年8月にWBCフェザー級暫定王座決定戦でロッキー・ファレスを判定で降し暫定王座獲得~2006年2月に、オスカー・レオンを9RにTKOで降し初防衛に成功~スーパーフェザー級に上げ、2006年8月にWBCスーパーフェザー級王座挑戦者決定戦でイバン・バーレを4RにTKOで降して挑戦権を獲得~さらに、マニー・パッキャオの実弟のボビー・パッキャオを含む3連勝3KO~2007年11月に、ホアン・グスマンのWBOスーパーフェザー級王座に挑戦するも判定負け。

2008年3月に、カルロス・ウィリアムスを5RにTKOで降す~6月にWBCスーパーフェザー級暫定王座決定戦でWBC2位のフランシスコ・ロレンゾと対戦するも4Rにダウン後のパンチで失格負け~10月に、WBCスーパーフェザー級暫定王座決定戦でガマリエル・ディアスと対戦し10R終了時にTKO勝ちし王座獲得~12月に、WBCスーパーフェザー級王座決定戦でフランシスコ・ロレンゾとの再戦を判定勝ちして正規王座を獲得~2009年3月に、アントニオ・デービスを4RにTKOで降し初防衛に成功~5月にマニー・パッキャオvsリッキー・ハットンの 『観戦記91』 前座で、WBC9位のベイノト・ガウデを9RにTKOで降し2度目の防衛に成功~9月に、アリスティディス・ぺレスを2RにTKOで降し3度目の防衛に成功~12月に、元2階級制覇王者のヘスス・チャベスを判定で降す~2010年3月に、デビット・ディアスとのWBCライト級王座決定戦を判定勝ちして2階級制覇達成。

5月に、リカルド・ドミンゲスを判定で降し初防衛に成功~9月にも、フィデル・モンテロッサを判定で降し2度目の防衛に成功~12月に、ウルバノ・アンティロンを判定で降し3度目の防衛に成功~2011年3月に、フィデル・モンテロッサとノンタイトルで再戦し判定勝ち~6月にも、佐々木基樹選手を11Rに負傷判定で降し4度目の防衛に成功。

王座を返上してスーパーライト級に階級を上げ、元WBAライト級王者のホセ・アルファロを2RにTKOで降すさらに2連勝1KOして、WBA&WBCスーパーライト級1位にランクされる。


そして世界前哨戦として対戦するのは、WBCスーパーライト級4位The Machineルーカス・マティセ!

 

1982年9月にアルゼンチンのチュブ州に生まれたマティセは、11歳でボクシングを始めて2001年パンアメリカで優勝~6月に北アイルランドで開催された世界選手権に出場するも1回戦負け~一旦プロに転向するもアマチュアに戻り、2003年8月にパンアメリカに出場も1回戦でプレイディス・プレスコットに判定負け。アマでは、後のWBAスーパーライト&ウェルター級王者になるマルコス・マイダナと4度対戦も3敗1分。

2004年6月に地元のチュブ州でデビューして、レアンドロ・アルマグロに2RでTKO勝ち~その後も10連勝9KOして、2006年4月にビクトル・ダニエル・リオスを2RにKOしてWBOラテンアメリカスーパーライト級王座を獲得~3連勝3KO後の10月に、ディエゴ・ヘスス・ポンセに2RでKOして初防衛に成功~さらに2連勝2KOして、2007年6月にアリエル・フランシスコ・ブルコスを4RにKOして2度目の防衛に成功~5勝4KO1無効試合後の2009年11月に、フロレンシロ・カステジャーノとWBOラテンアメリカスーパーライト級暫定王座決定戦を4RにKOして王座獲得。

2010年2月にビビアン・ハリスを4RでKOして、8月にロヘリオ・カスタネダJrを1RにKOして初防衛に成功~11月にNABFスーパーライト級王座決定戦でザブ・ジュダーとIBF&WBO王座の挑戦も賭けて対戦するも、1-2の判定負けで初黒星~それでも2011年1月に、元WBOスーパーライト級王者のデマーカス・コーリーを8RにTKOで降しWBOインターコンチネンタルスーパーライト級王座を獲得~6月に、元2階級制覇王者のデボン・アレキサンダーに1-2の判定負け~2012年2月に、マルティン・アンヘル・マルティネスを6RTKOで降しWBAインターコンチネンタルスーパーライト級王座を獲得

 

7敗はしているものの3階級制覇しているソトが、4階級目を狙って世界前哨戦に挑む!凄まじいKO率ながらも、元世界王者のザブ・ジュダー&デボン・アレキサンダーにはいなされてしまいスプリットの判定負けを喫してしまったマティセがいよいよ世界戦へ迎えるか!?

 

2012年6月23日 WBC米大陸スーパーライト級王座決定戦 ウンベルト・ソトvsルーカス・マティセ

 

ウンベルト・ソト 59勝34KO8敗2無効試合  WBCスーパーライト級2位

 

ルーカス・マティセ 30勝28KO2敗1無効試合 WBCスーパーライト級4位

 

1R、マティセがガードを高く上げながら、上体は低く入って打っていく~ソトは廻りながら左を突く!

 

マティセが潜っていく~ソトは右で突き放そうとするが、マティセの左フック!

 

さらに、マティセがグイグイ入っていく~ソトは廻りながら入ってくるマティセに、アッパーを合わせる!

 

2R、マティセがさらに出る~ソトも廻りながら返していくが、徐々にマティセの距離になってくる

 

ソトは突き放せない~しかし、低く入ってきたマティセにアッパーで突き上げる!

 

それでも、低く圧力を弱めずマティセが押し込む!さらにソトがアッパー~左フック!

 

3R、廻るソトを、マティセが追いかける~ソトの動きを止めたいマティセはボディー!

 

マティセが豪快に振っていく~ソトもコンビネーションで返す!

 

凄まじい打ち合いになる!パワーでマティセ、テクニックではソトか!?

 

4R、単調に突っ込むマティセに、ソトは動いて左フック~右で迎え打つ!ソトはさらに動きながらボディーを入れるが、マティセは止まらない!豪快なパンチを振る~ソトはなんとかガード

 

マティセが、ソトをロープに詰めて右!ソト効いたか!?しかしソトは、まだまだ速いコンビネーションを返す!

 

5R、マティセがプレスを強める~ソトは必死に廻るが捌ききれない

 

それでもソトは、クリンチからボディーを連打!しかし、マティセが押し込む!アッパー!

 

さらに、マティセがボディーも効かせながら連打!ソトも左を返すが、マティセは右を被せる!効いた!

 

ソトは必死にクリンチ~マティセが左フック!右オーバーハンド!

 

吹っ飛んだソトを、マティセンが追いかけ右!

 

ソトは崩れる!ダウン!ラウンド終了は終了したがカウントは続く!

 

なんとか立ち上がったソトだが、ダメージは深くコーナーに戻ったところでギブアップ!

 

7敗はしているものの、1度もKO負けのないソトをまさに破壊しての5R終了時TKO勝ちでマティセがWBC米大陸スーパーライト級王座を獲得するとともにWBC王座の挑戦権を獲得!

この当時は、WBA&WBCスーパーライト級王座をダニー・ガルシアが保持していて強打者対決が実現か!?と期待されたが、スターの階段を上がっている統一王者との対決は簡単には実現しなくアテネ&シドニー五輪にも出場しているWBC1位にランクするアジョセ・オルセグンとWBCスーパーライト級暫定王座決定戦 『観戦記315』 10RにTKO勝ちして暫定王座を獲得~2013年1月に、マイク・ダグラスJr1RにKOして初防衛に成功 『観戦記419』 5月にレイモント・ピーターソンを3RにTKOで降し2度目の防衛に成功 『観戦記509』 そして9月に、WBA&WBC統一王者のダニー・ガルシアと対決するがガルシアの旨さに翻弄されて判定負け 『観戦記579』

しかし、真っ向勝負していたのはマティセで評価は下げずにウェルター級に階級を上げて2階級制覇~そして、2018年7月には6階級制覇のマニー・パッキャオと対戦。

 

★ソトは2019年ウェルター級でジェシー・バルガスが最終戦 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村