観戦記1981 修斗 前田吉朗vs清水清隆 | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

今年は第二次UWFの最終興行、あの1990年12月1日の松本運動公園大会から30年となる。佐山サトルさんのタイガーマスクが登場したのが、私が小学校3年の時だった。そして、当時は訳が分からなかったタイガーマスクの引退~第一次UWFに参戦。たまたま当時、住んでいた横須賀に第一次UWFが大会を開いて観に行ったら小学生にはなんとも摩訶不思議な世界に見え場内は盛り上がっていなかった。しかし、ゴングや週刊プロレスなどの専門誌での関節技や打撃の解説にのめり込んで友人と‘UWFごっこ‘としてフェイスロックやアキレス腱固めなどをかけあって遊んでいて‘これが本物の強さだ‘と、思って観ていた。

そしてUWFは新日本プロレスにUターンした前田日明さんや高田延彦さんと、修斗の競技化に進む佐山さんに別れる~第二次UWFが大ブレイクする中で、資金繰りに苦労する修斗となり佐山さんはプロレスにも出場するなどして1996年に佐山さんは修斗から身を引く。

第二次UWFも崩壊してRINGS、UWFインター、藤原組に分かれつ~そして藤原組からパンクラスができ、パンクラスは他のU系との差別化や選手のし好もありどんどんガチへ進む。しかし、元々が真剣勝負で始まりアマチュアから地道にやってきた修斗とプロレスから始まり大興行をしていた両団体が交わることは少なかった。しかしUFCがあまりも大帝国の1強になり、同じアジアからONE Championshipが誕生して日本のMMAにリスペクトを持ちパンクラス、修斗ともに提供関係となり普通にパンクラス修斗の選手が行きかうようになった。

そして、元パンクラスの王者同士が修斗のリングで激突!お互いに修斗の世界ランカー同士で、修斗世界フライ級2位なのが前田吉郎選手。

 

1981年10月に香川県高松市に生まれた前田選手は、中学時代は卓球部だったらしい~格闘技経験は無かったが、2000年5月のヒクソン・グレイシーvs船木誠勝 『観戦記308』 を観て総合格闘家を目指し、パンクラスのPS‘LAB大阪に入門~2002年全国総合格闘技オープントーナメント60kgで優勝~2003年2月に、パンクラスでデビューして梅木繁之選手に2Rで1本勝ち~5月には、後のキング・オブ・パンクラス3階級制覇の砂辺光久選手に判定勝ち~6月にも佐藤伸哉選手に判定勝ちし、7月のネオブラッドトーナメントでも優勝~3連勝後の2004年4月には、DEEPに参戦して梅村寛選手に判定勝ち~さらに3連勝するも、2005年2月にDEEPで今成正和選手とドロー~4月にパンクラスで村田卓実選手に1Rで1本勝ちし、5月にPRIDE武士道 其の七 に参戦するがチャールズ・ベネットに1RでKO負け。

パンクラスで2連勝して、2005年10月からのDEEPフェザー級トーナメントに参戦するが決勝で今成正和選手に3Rで1本負け~2006年3月にはDJ.taiki選手に判定負けするが、6月からのパンクラスフェザー級王座決定トーナメントでは山本篤選手、DJ.taiki選手を降して王座栄冠。

11月にはPRIDE武士道 其の十三に出場も、ジョー・ピアソンに54秒で1本負け~パンクラスで3連勝も、2007年12月のDEEPでキム・ジョンマンとドロー~2008年2月のWEC.32に参戦して、チャーリー・バレンシアに1RでKO勝ち~6月のWEC.34で、ミゲール・トーレスのWECバンタム級王座に挑戦も3RTKO負け~11月のWEC.36では、ハニ・ヤヒーラに1Rで1本負け~2009年3月にDREAMフェザー級グランプリに参戦して、1回戦でミカー・キラーに判定勝ち~5月の2回戦で、高谷裕之選手に1RでTKO負け~8月のDEEPで失格勝ちし、DREAM.12に参戦してチェイス・ビービに1Rで1本勝ち~DREAM.13でコール・エスコビト、DREAM.14で大沢ケンジ選手に敗北~2010年10月のDEEP.50で大塚隆史選手に判定勝ち、12月の戦極Soul of Nightで金原正徳選手に1RでKO勝ちする。

2011年5月のDREAMバンタム級トーナメントに参戦も、1回戦で所英男選手に2RにTKO負け~10月のDEEPでも中村浩士選手に判定負けするも、2012年2月に大塚隆史選手のDEEPバンタム級王座に挑戦し2Rに1本勝ちで王座栄冠~8月のDEEP.59では、和田竜光選手を3Rに1本勝ちして初防衛に成功~大晦日のDREAM.18でビビアーノ・フェルナンデスに1Rで1本負け。

2013年4月のDEEP.62でDJ.taiki選手に2RにKOされ、DEEPフェザー級王座から陥落~10月にTRIBE Tokyoでマモル選手とドロー~2014年2月にVTJ4thでのフライ級トーナメントに出場も、1回戦で神酒龍一選手に判定負け~6月のDEEP.67で元谷友貴選手に1Rで1本負け~大晦日のDEEPでは越智春雄選手に判定勝ちし、2015年6月のVTJ in OSAKAで渡辺雄太郎選手に判定勝ち~9月のVTJ.7thで征矢貴選手に判定勝ち~2016年4月からは修斗をメインとしてランボー宏輔選手を2Rに1本で降す~2017年1月には覇彌斗選手に判定負けするが、6月にキム・ヨンハンを54秒でTKOに降す~2018年6月に、オニボウズ選手を判定で降す。

 

修斗フライ級世界2位につける前田選手が、扇久保選手の世界王座に挑戦する為に対戦するのは!練習仲間でもあり、やはり元パンクラス王者の修斗フライ級世界4位の清水清隆選手!

 

1984年3月に栃木県石橋町に生まれた清水選手は、作新学園時代にバスケットボール部に所属しながら格闘技を始める~実家の蕎麦屋を継ぐつもりだったが、上京してSKアブソリュートに所属してアマチュアキックのKAMINARIMONで優勝~2008年3月にパンクラスのネオブラッドトーナメントに出場し、1回戦で石井拓麻選手に1Rで1本勝ち~準決勝で佐々木亮太選手に判定負け。

2008年4月に清水俊裕選手に1Rで1本負け~6月に砂辺光久選手に判定負け~10月に石井拓麻選手とドロー~11月のCageForthで漆谷康宏選手に1RでTKお負けも、2009年4月からのネオブラッドトーナメントでは優勝する~さらに2連勝後して、11月に修斗に参戦して元修斗2階級制覇王者のマモル選手と対戦も判定負け~2010年2月に砂辺光久選手のキング・オブ・パンクラスフライ級王座に挑戦し、判定勝ちで王座栄冠~7月に廣瀬勲選手を2RにTKOで降し初防衛に成功~12月に砂辺光久選手とのリターンマッチをドローで2度目の防衛~年末の戦極ではジャケットマッチで杉田一郎選手に判定勝ち~2011年4月にも修斗でKODO選手に2Rで1本勝ち~6月に再び砂辺光久選手とキング・オブ・パンクラスフライ級王座戦で対戦し、判定勝ちで3度目の防衛に成功~11月のSHOOT THE SHOOTでBJ選手に判定負け~2012年1月の、小塚誠司選手とのキング・オブ・パンクラスフライ級王座戦はドローで4度目の防衛に成功~さらに修斗で1勝1敗、12月には安永有希選手を3RにKOしてキング・オブ・パンクラスフライ級王座5度目の防衛に成功~2013年も修斗で1勝1敗後、12月にDEEPで元谷友貴選手に判定負け。

2014年3月に山本篤選手を1RにTKOで降し、キング・オブ・パンクラスフライ級王座6度目の防衛に成功~さらに2連勝するが、2015年に入り中村優作選手、春日井健士選手、菅原雅顕選手、神酒龍一選手にVTJやパンクラスで4連敗~2016年9月にTTFで古間木崇宏選手に判定勝ちし、さらに修斗をメインのリングにして大里洋志選手、征矢貴選手に連勝~2018年1月には、修斗世界ストロー級王者の猿丸洋祐選手に判定負け~7月に内藤頌貴選手に判定勝ち~9月に石井逸人選手を1RにKOする。

 

元パンクラス王者同士の、修斗世界フライ級2位と修斗世界フライ級4位の扇久保選手への次期挑戦者決定戦と云える1戦!ONE ChmpionShipとの提供が発表後初の大会でどちらが世界に近づくか!?

 

2019年1月27日 修斗 前田吉朗vs清水清隆

 

前田吉朗 36勝16敗5分 修斗世界2位

 

清水清隆 21勝13敗3分 修斗世界4位

 

1R、清水選手が中央を取り、前田選手がゲージ沿いを廻る

 

お互いに距離を取りながら牽制しあう~前田選手が右フックで入る!清水選手は蹴りを合わせる!

 

前田選手がヒザで飛び込む~トリッキーな動き!

 

さらに前田選手がパンチで飛び込み、清水選手はバランス崩す~蹴り上げるが届かない

 

お互いに踏み込めず距離を取る~前田選手が長い左も遠い!

 

前田選手が出入り細かくロー!清水選手は、変則的な前田選手の動きにパンチは空を切る

 

前田選手が走り込んで、スレ違うような左!さらに前蹴りで突っ込む!

 

さらに前田がトリッキーに動き廻る~清水選手もパンチで飛び込むが、前田選手はカウンター!効いた!さらに前田選手の左!

 

一瞬、腰が落ちた清水選手だが直ぐに立つ~前田選手の右!

 

下がった清水選手に、前田選手が飛びヒザ!

 

清水選手もパンチを返す~またも、前田選手の飛びヒザ!清水選手はかわすが、前田選手が飛びヒザ連打で追いかける!

 

しかし、ノーガードの前田選手に清水選手が狙いすました右!さらに清水選手が、右ストレートを打ち抜く!

 

崩れる前田選手に清水選手がパウンド!前田選手は反応できていない!

 

防御できていない前田選手に、レフリーが止めに入る!

 

前田選手は「止めるの早い」と、アピールするも場内モニターを観て思いとどまり清水選手の帽子を叩いて祝福する。

 

見事に1RにTKO勝ちした清水選手は、出稽古で度々スパーリングをしている前田選手に 『前田吉朗最高だよ』 と、マイクで称え合い握手をする。そして、修斗世界フライ級王者の扇久保を呼び出して5月やりましょう!とアピールし、扇久保選手も快諾する。

パンクラス育ちの両者だが、修斗愛もありパンクラスだ!修斗だ!と言っている時代じゃいないのだと思い知り、解説の佐藤ルミナさんも「This is SHOOT」を口にする素晴らしい試合

 

★キックボクシング界もこんな関係がドンドンできないかな 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村