観戦記2023 IBFス-パーライト級王座戦 セルゲイ・リピネッツvsマイキー・ガルシア | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

2020年の夏までには実現するかと思われた、日本初の4階級制覇をしたWBOスーパーフライ級王者の井岡一翔選手と3階級制覇王者で4階級目を狙うWBO1位の田中恒成選手の1戦。ならば大晦日かと思われたが、このままいくと年内は両選手ともに試合は無いのか!?日本人では3階級制覇王者が出なかった時代が長く、4団体認可になったとはいえ日本人で4階級制覇王者が出て、さらに3階級王者が4階級制覇王者に挑戦するという夢の試合を早く実現して欲しい!

世界的には3階級制覇は50人を超えるほどになってしまったが、4階級制覇はまだまだ少ない。2018年3月時点で18人目の4階級制覇を狙ってスーパーライト級王座に挑戦するのが、元WBOフェザー級、元WBOスーパーフェザー級、WBCライト級王者のままIBFスーパーライト級王座に挑戦するマイキー・ガルシア!

 

マイキー・ガルシア(ミゲール・アンヘル・ガルシア・コルテス)は、父のエドゥアルド・ガルシアがアマチュアボクシング経験者でトレーナーをしていた事もあり、後にIBFスーパーフェザー級王者になる実兄のロベルト・ガルシア同様にマイキーも幼い頃からボクシング始める。

2005年に18歳でナショナル・ゴールデングローブに出場し準決勝で、あのノニト・ドネアからWBOスーパーバンタム級を奪ったジェシー・マグダレノ 『観戦記1235』 の兄のディエゴ・マグダレノに判定負けで3位~2006年には全米選手権に出場するも、1回戦で後の2階級制覇王者のテレンス・クロフォードに判定負け。しかし、直ぐにプロデビューしドミンゴ・ヘレーラ・メンドーサに勝利~19連勝16KOで、2010年4月に、USBA全米フェザー級王座決定戦でトマス・ビジャを1RにTKO勝ちで王座獲得~8月には、IBFフェザー級挑戦者決定戦でコーネリアス・ロックを11RにTKO勝ちで挑戦権を獲得~11月にオリバー・ロンチーをKO~2011年3月にマット・ラミラードを10RにTKOで破り、NABF北米&NABO北米フェザー級王座を獲得~6月に、ラファエル・グスマンを4RにKOしNABF北米&NABO北米フェザー級王座の初防衛に成功~10月にも、ファン・カルロス・マルチネスを4RにTKO勝ちでNABF北米フェザー級王座の2度目の防衛に成功~2012年3月には、バーナベ・コンセプションを7RにTKOでNABF北米フェザー級王座の3度目&NABO北米フェザー級王座の2度目の防衛に成功~9月にマウリシオ・パストレーナをKOし、11月には元WBAフェザー級王者のジョナサン・ビクター・バロスを8RにTKOで降す。そして、2013年1月にWBOフェザー級王者の‘いぶし銀‘オルランド・サリドに挑戦し4度ダウンを奪うも8Rに負傷判定勝ち 『観戦記406』 WBOとリングマガジン社の王座を獲得。

初防衛戦は、2014年1月に長谷川穂積さんとWBCフェザー級王座を争ったWBO1位のファン・カルロス・ブルゴスに大差判定勝ち~5月には、WBAライト級暫定王者のユリオルキス・ガンボアと対戦が決まりかけるもガンボアが高額なファイトマネーを要求したらしく決まらない。そして、契約の無効を主張し2014年4月から揉めに揉めたトップランク社と、やっと和解になりし契約解除。アル・ヘイモンとマネージメント契約し、ディベイラ・エンターテインメントとプロモート契約。

2016年7月に、1年半振りの試合で元エリオ・ロハスとスーパーライト級契約で復帰戦をして5RにTKO勝ち 『観戦記1376』 そして、2017年1月にWBCライト級王者のデヤン・ズラチカニンに挑戦し3RでKOして3階級制覇達成 『観戦記1597』

 

7月に4階級制覇王者のエイドリアン・ブローナーと、スーパーライト級契約で何故かWBCスーパーライト級ダイヤモンド王座を賭けて対戦し判定勝ちで王座獲得 『観戦記1776』

 

WBCはライト級正規王者のマイキーと、WBCダイヤモンド王者のホルヘ・リナレスとの対戦を指令するが・・・マイキー・ガルシアは正式な4階級制覇を目指す為にIBFスーパーライト級王者のセルゲイ・リピネッツに挑戦!

 

1989年3月生まれ国籍はロシアのリピネッツだが、カザフスタンのアクトベ州の出身で9歳からキックボクシングを始める~2012年ブカベストで開催されたWAKOヨーロピアンチャンピオンシップで金メダル~2013年にも、ワールドコンバットゲームで銀メダルを獲得。アマでは500戦以上闘い、プロでも20戦以上キックボクシングの戦績を積む。

さらにアマチュアボクシングでも35勝5敗の戦績で、2014年4月に25歳でプロデビューしフランクリン・バレラに判定勝ち~3連勝3KO後の2014年11月に、アーニー・サンチェスとのWBCインターナショナルスーパーライト級王座決定戦を8RにKOして王座獲得~2015年3月にも、コスメ・リベラを9RにTKOで降しWBCラテンアメリカスーパーライト級王座を獲得~4連勝3KOして、2016年12月にレオナード・ザッパヴィグナとIBFスーパーライト級王座挑戦者決定戦で対戦し8RにKO勝ちして指名挑戦権を獲得。

 

そしてIBFスーパーライト級1位のセルゲン・リピネッツと、2位は空位なので3位の近藤明広選手でIBFスーパーライト級王者決定戦を判定勝ちでリピネッツが新王者 『観戦記1878』

 

挑戦者でありながら、完全に格上のマイキー・ガルシアが無敗のまま4階級制覇をするのか!?ボクシングキャリアは13戦ながらも異国で闘い続けるリピネッツが、愛称の「サムライ」のごとく一刀両断できるか!?リング下にはマイキーが保持したままのWBCライト級王座と統一戦を目指すIBFライト級王者のロバート・イースターJr!

 

2018年3月10日 IBFスーパーライト級王座戦 セルゲイ・リピネッツvsマイキー・ガルシア

 

セルゲイ・リピネッツ 13勝10KO無敗 初防衛戦

 

マイキー・ガルシア 37勝30KO無敗 3階級制覇王者

 

1R、リピネッツは前に出ていき、マイキーは距離を保ちながら待ち~しかし、マイキーが一瞬のスピードで入り打ってくる!

 

2R、やはり、警戒しながらも前にリピネッツ~マイキーは下がりながらも手数は多い~ワン・ツー!リピネッツかわす!

 

それでもリピネッツは、左手を出しやすさを優先してガードは上げない

 

3R、ジャブを打ちながら廻るマイキーに、リピネッツは体をぶつけながら詰めていく!

 

マイキーは鼻血を出すも、スピードあるワン・ツーで攻める!

 

待ち構えるマイキーに、リピネッツは入りづらくなる~動きを止めるとマイキーがワンツーで飛び込む!

 

4R、リピネッツがプレスをかけ、大きく振りながらマイキーを下からせる~マイキーはしっかりガードしながら左を返す!

 

ガルシアが廻るが、リピネッツがしっかりと入っていく!マイキーをロープに詰める!

 

しかし、マイキーはワン・ツーで直ぐに抜ける~さらにワン・ツー!

 

5R、やはり前に出て左を打っていくのはリピネッツだが、マイキーは廻り込んで強烈なワン・ツー!

 

6R、お互いにスタンスを広く取り、大きくパンチを振り合う~マイキーがワン・ツー!

 

リピネッツは、低くマイキーを追っていきボディー連打!

 

7R、リング中央で激しく打ち合う両者~しかし、マイキーのワン・ツーが鋭い!

 

リピネッツも止まらない~ボディーフックから左フック!リピネッツが攻める~連打!

 

しかし、左フックはマイキーの方が鋭くリピネッツを捕らえる!

 

リピネッツ吹っ飛ぶ!ついにダウン!

 

立ち上がったリピネッツが再び攻めるが、マイキーはジックリ見ながらワン・ツー!

 

リピネッツも必死に返そうとするが、マイキーの右が鋭さを増す!

 

8R、リピネッツはガードを固めて前に出るが、マイキーはワン・ツーに弾き返される!それでもリピネッツは、前に出続けてボディー!

 

9R、まだまだリピネッツが、手数多く前に出る~下がりながらもマイキーが右カウンター!

 

10R、マイキーは下がりながらも、前後に動くリピネッツを右で狙い打つ~左ロングフック!

 

マイキーは連打にはいかなく、足を使いながら廻りワン・ツー!

 

11R、行くしかないリピネッツが押し込む!マイキーは足を使いながらカウンターを狙う!

 

マイキーは無理には狙わない~リピネッツが攻めるが、クリーンヒットは奪えない

 

12R、マイキーが右を打ち降ろす!リピネッツもコーナーに詰めて連打!マイキーは右!左フック!

 

判定は、111-116 110-117 110-117 3-0でマイキーがIBFスーパーライト級王座を奪取!

 

WBCダイヤモンド王座は数えずに、これでマイキーは4階級制覇となるらしい。スピード&キレが、やはりマイキーは天下一品で惚れ惚れするワン・ツーはスーパーライト級でも健在で正直‘格‘が違った。しかも、ダウンを奪ったのは左フックで振り始めはリピネッツが先だったがズラしながら鋭く左フックを打ち抜く見事なダウンシーン。

そしてIBFはスーパーライト級4位ロシアのイバン・バランチェックとの防衛戦を指令するが、マイキーはIBFスーパーライト級王座は返上~ライト級に戻りWBCダイヤモンド王座とWBAライト級王者のホルヘ・リナレスの対戦を希望するがリナレスはライト級に上げてくるワシル・ロマチェンコ戦へ。

そしてマイキーは、保持したままのWBCライト級王座を賭けてIBFライト級王者のロバート・イースターと4ヶ月後の7月に統一戦!

 

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