観戦記2025 WBOフェザー級王座戦 オスカル・バルデスvsスコット・クィッグ | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

コロナで世界中の格闘技が停滞していて、なんとも退屈な日々が続いていたがエキサイトマッチで放送された名勝負の再放送は震えた!特に、大打撃戦となったWBC&WBOライト級王座統一戦のホセ・ルイス・カスティージョvsディエゴ・コラレスは久しぶりに見たがハンパない!これぞ激闘と呼べる名勝負!そして、このマッチアップは名勝負数え歌になるはずだったが・・・・5ヶ月後の再戦ではカスティージョ体重オーバーしてノンタイトル戦となり、オーバーしたカスティージョが4RにKOしてしまう~さらに2006年3月のラバーマッチでもカスティージョが計量オーバーし、コラレス陣営が試合を拒否して試合は前日に中止になってしまった。

1戦目が凄まじかっただけに空しい2戦目とだったが、山中慎介さんとルイス・ネリの2戦目でもそうだが 『観戦記1432』 スポーツで興行でもある中で大金が動く世界戦では簡単には世界戦は中止にはならない。

下の階級であるスーパーバンタム級(55.338kg)からフェザー級に上げてフェザー級(57.152kg)王座に挑戦するのに1.27kgオーバーしてノンタイトル戦になる失態をしてしまったのが元WBAスーパーバンタム級王者のスコット・クィッグ!

 

イングランドのマンチェスター出身のクィッグは、2007年4月に19才で6回戦デビューしているのでそれなりのアマ戦績があるのだろう。バンタム級でゲイリー・シールに判定勝ち~その後もハイペースで試合をして18連勝12KOで、2010年7月にギャビン・リードと英国スーパーバンタム級王座挑戦者決定戦を争い9RにTKO勝ち~9月にサンチャゴ・アリオンを3RにKOしてWBAインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座を獲得~11月、ダニエル・コジョ・サスに判定勝ちして初防衛に成功~2011年7月にWBAインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座の防衛戦と、WBAスーパーバンタム級王座挑戦者決定戦でフランクリン・バレラを7RにTKOで降す~10月にはジェイソン・ブースを7RにTKOで降し、BBBofc英国スーパーバンタム級王座を獲得~2012年2月にジェイミー・アーサーを8RにTKOで降し、BBBofc英国の初防衛に成功~6月に日本で西岡利晃さんのWBCスーパーバンタム級王座に挑戦経験もある 『観戦記386』 レンドール・ムンローとWBAスーパーバンタム級暫定王者決定戦で対戦も3Rに負傷引き分けで王座獲得ならず~11月にレンドール・ムンローと再度WBA暫定王座決定戦で対戦し、6RにTKO勝ちしてお王座WBA暫定王座を獲得~プロモーターの変更で防衛戦が決まらず、6月のノンタイトル戦でウイリアム・プラドを3RにKO。そして、エディ・ハーンのマッチルームと契約して10月にヨアン・ドリス・サリナスと1-0のドローで初防衛に成功~11月には、ディエゴ・オスカル・シルバに2RでTKO勝ちして2度目の防衛に成功~2014年4月にWBAスーパーバンタム暫定王者のネオマール・セルメニョと統一戦の予定もセルメニョがイギリスへのビザが不許可。代わりに、WBA9位のチフィワ・ムンヤイと対戦し2RにTKO勝ちし3度目の防衛に成功~9月に元WBOバンタム級王者のパウルス・アムブンダと防衛戦予定も、アムブンダの膝の怪我で山中慎介さんのWBCバンタム級王座にも挑戦した 『観戦記764』 WBA12位のシティフィーヌ・ジャモエの挑戦を受け、3RにTKO勝ちして4度目の防衛に成功~11月には、WBA3位の大竹秀典選手を大差判定で降し5度目の防衛に成功~2015年7月には元IBFスーパーバンタム級王者で、WBA11位のキコ・マルチネスを2RにTKOで降し6度目の防衛に成功~2016年2月に、IBFスーパーバンタム級王者のカール・フランプトンとの統一戦で1-2の判定負けで王座陥落 『観戦記1145』 しかし、直ぐにフェザー級に階級を上げて12月のWBAインターナショナルフェザー級王座決定戦でWBAスーパーバンタム級10位のホセ・カエタノを9RにTKOで降す 『観戦記1949』

 

2017年4月に、IBFフェザー級挑戦者決定戦でビオレル・シミオンと対戦し判定勝ち 『観戦記1667』

 

しかし、同国のリー・セルビーが保持するIBFフェザー級王座に挑戦する機会を得られず、11月にWBAフェザー級4位のオレグ・イェフィモビッチとWBAフェザー級王座挑戦権を賭けてWBAインターコンチネンタル王座の初防衛に挑み6RにTKO勝ち。だが・・・・よりビックマッチのWBOフェザー級王者のオスカル・バルデスへの挑戦が2018年3月にアメリカのカルフォルニアで実現!

 

1990年12月生まれメキシコのソノラ州出身のオスカルラファエル・・バルデス・フィエロは、17歳で出場した2008年の北京オリンピックは1回戦で敗退~2009年の世界選手権では、準決勝で後の3階級制覇するワシル・ロマチェンコに敗北し銅メダル~2011年の世界選手権では、2回戦で現フェザー級世界ランカーのジョセフ・ディアスに判定負け~2012年のロンドン五輪では、準々決勝でジョン・ジョー・ネビンに判定負けしアマでは177勝27敗の戦績。

2012年11月に22歳でデビューしアンヘルプラドを2RでKO~2014年4月に10連続KOでアドリアン・ペレスを破り、NABF北米スーパーフェザー級ジュニア王座を獲得~1度防衛後、7月にファン・ルイスを判定で破りNABF北米フェザー級ジュニア王座を獲得。11月に、アルベルト・ガルサを7RにTKOで降し初防衛に成功~その後も連勝を伸ばし、クリス・アバロス、アーニー・サンチェスにも勝利。そして、2016年3月のマニー・パッキャオvsティモシー・ブラッドリーⅢ 『観戦記1105』 で元IBFフェザー級王者のイブゲニー・グラドビッチとNABO北米フェザー級王座決定戦を4RでTKO勝ちしWBOランキング1位まで上げる。

そして、ワシル・ロマチェンコが返上したWBOフェザー級王座を2位のマティアス・ルエダと争いボディーで倒し王座栄冠 『観戦記1263』 さらに11月もマニー・パッキャオのアンダーカードで、WBO2位の大沢宏晋選手を7RにTKOで降し初防衛に成功 『観戦記1430』 2017年4月に、WBO1位のミゲール・マリアガを判定で降し2度目の防衛に成功 『観戦記1682』

 

9月にも、WBO4位でフィリピン人だが日本のカシミジム所属のジェネシス・セルバニアを判定で降し3度目の防衛に成功 『観戦記1837』

 

アメリカのリングに初登場となるWBO10位のクィッグだが、なんと!前日計量で2.8ポンド(1.27kg)オーバーしてしまう。しかも、会場のカーゾン・スタブハブセンターがあるカルフォルニア州は2ポンド以上のオーバーは再計量しなく失格のルール。クィッグは20%の罰金を払うが、当日の体重制限(136ポンド)をクィッグが拒否して試合が流れかける・・・・しかし、クィッグが更なる罰金を支払い試合は成立するもののクィッグが勝っても王座は空位。

 

2018年3月10日 WBOフェザー級王座戦 オスカル・バルデスvsスコット・クィッグ

 

オスカル・バルデス 23勝19KO無敗 4度目の防衛戦

 

スコット・クィッグ 34勝25KO1敗1分 WBO10位

 

1R、クィッグが低く入っていくが、バルデスはバックステップしながらも手数多く打つ~得意の左フック!

 

廻るバルデスに、クィッグは打ちながら詰める!バルデス右カウンター!

 

2R、ラウンド開始直後から、バルデスが突っ込みボディー連打!

 

手数&ヒット数はバルデスだが、クィッグの前進は止まらない!

 

3R、やはり、クィッグが止まらない~下がりながらもバルデスも回転速い連打!

 

クィッグがボディーでバルデスを追い廻す~バルデスは左右に動きながら返すが、クィッグは逃さず追いかけ右!

 

4R、廻りながら左を打つバルデスに、クィッグは低く入り右!さらに、ガード高く詰めていき右!

 

バルデスもボディーを強振していく!さらに、左フック~右!

 

5R、よりプレスを強めるクィッグに、バルデスは距離を取りながらも速いコンビネーション!

 

それでもクィッグは止まらない~ガンガン前に出て打ちまくる!

 

バルデスも廻りながら手を出すが、クィッグが直ぐに詰める~右!バルデス効いた!

 

6R、勢いにのってクィッグが出る~しかし、バルデスは下がりながらも速いコンビネーションを当てる!

 

前には出ているクィッグだが、手数&ヒット数はやはりバルデスが上回る

 

7R、クィッグがバルデスを追い廻すが、手数とヒット数はバルデスが上回っているか!?

 

それでもクィッグの手数と前進は止まらない!バルデスをロープに詰める

 

8R、このラウンドはクィッグ入っていかず、中間距離で打ち合う!右!

 

さらに、クィッグが強く出る!バルデスは手数多いもクィッグが左フック!

 

9R、バルデスが強く出る~クィッグも下がらず打ち返す!

 

バルデスがボディー~アッパーも、クィッグは下がらず左フックを連打!

 

クィッグ攻める右!連打も、バルデスが左ボディーカウンター!クィッグ効いた!

 

10R、クィッグが体ごと突っ込みバルデスをロープまで押し込むが、バルデスの左ボディーに体が折れる!

 

バルデスが細かく連打~しかし、ガードを固めて耐えたクィッグも反撃!

 

11R、ラウンド開始直後から、ポイントでは劣勢だろうクィッグが猛ラッシュ!

 

バルデスも細かく返すが、クィッグが押し込む!右!さらにクィッグ攻めるも、バルデスの左フック!クィッグ効いた!

 

バルデスが一気にラッシュで、クィッグをロープに追い詰めるもラウンド終了

 

12R、ポイんでは厳しいクィッグが前には出ていくが、バルデスも逃げ切る気はなく打ちまくる!

 

クィッグも起死回生の1発を狙うが、バルデスも気をつけて試合終了

 

判定は、117-111 117-111 118-110 3-0でバルデスが4度目の防衛に成功!体重オーバーが残念な世界戦となったのが残念だが、下から上げてきたクィッグの方が体格的にも大きくてバルデスはアゴを折られたらしい。しかし、どのラウンドで折られたのか分からないぐらいバルデスはスピードある連打で大差判定勝ち。

採点を付けながら観てはいなかったが、全体的にはバルデスの勝ちには間違いないが6ポイントと7ポイントの差が付くような感じではなく「どちらかと言えばバルデス」のラウンドが多く大差になった印象。

バルデスはアゴの治療で時間がかかり、5度目の防衛戦は2019年2月に無敗のWBO14位カルミネ・トマゾーネと対戦。

 

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