観戦記2060 Krush.104 スーパーライト級王座戦 鈴木勇人vs左右田泰臣 | 人生マイペンライ

人生マイペンライ

格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のTV鑑賞》

 

格闘技大会も再開されてきている中で、K-1が早くも2021年1月24日にKS‘ FESTA.4を国立代々木体育館第1で開催されることが発表された!12月13日にスライドされた両国国技館大会もあるし、どれぐらいの観客数を入れるのか分からないが再び日本格闘技を活気づけてほしい!その代々木大会に、K-1からボクシングに転向してWBOアジア&東洋太平洋ヘビー級王者になった藤本京太郎選手の参戦が発表された!2019年12月にイギリスに乗り込み‘マイク・タイソンの再来‘と呼ばれるWBO5位のダニエル・デュボアと対戦するも2RにKO負け 『観戦記1863』 2020年に入り、コロナウィルスの影響で外国から選手を呼ぶことがままならず・・・試合枯れが続いて、1度ボクシングライセンスを返上してのK-1再参戦。

ボクシングも色々な対策を取り興行の再開を少しずつしているが、2020年6月にボクシング転向を発表しオリンピックでボクシングのメダルを目指すとK-1ウェルター級王座を返上した。東京オリンピックの代表は決まっているので、次のパリオリンピックを目指す。そして、プロとアマを並行してやっていくとのことだが・・・・・

その久保優太選手がKrushで活躍するのを観てキックボクサーを目指し、刑務所の服役から久保選手のチームキングスに入りKrush王者まで上り詰めたのが‘マッハキック‘鈴木勇人選手!

 

東京都八王子市出身の鈴木選手は、小学校から野球少年で中学も野球一筋で高校にも野球推薦が決まる。しかし、夏に部活を引退した後に 『野球一筋の生活から解放され爆発した』 と、暴走族に入り野球推薦で入学した高校を暴力事件でわずか半年で退学・・・さらに、警察官と揉めて公務執行妨害で逮捕されてしまう~その後も暴走族を自ら結成し頭を張り、20歳まで5回少年院に入ってしまう。

「このままではどうしようもない人生になってしまう」 と、先輩に進められて入ったのがキックボクシングジム。アマでは連戦連勝だったらしく、たまたま観戦にいったKrushで久保優太選手が67kg級トーナメントで優勝。

感動した鈴木選手は、本格的にキックを始めようとするが・・・自宅で寝ていたところに警察官が大人数で現れ、過去の傷害事件で逮捕され3年の実刑判決が出てしまう。

入所後は早く出所してキックボクサーになると、規則正しく生活して2年1ヶ月で仮釈放される。

憧れの久保選手の情報を探したら、翌月に久保選手がK-1ジムを出すことが分かり入会~なんと会員番号は1番らしい。

25歳からプロを目指し練習し、27歳になる1ヶ月前の2016年12月にKrush.71でプロデビューして田畑凌選手に判定勝ちも、2017年3月にKrush.74でFUMIYA選手に3RでKO負け~6月のK-1で高下由暉選手に2Rで3KO勝ちし」、9月のKrush.80でも眞暢選手に判定勝ち~しかし、12月のK-1で篠原悠人選手に判定負け~2018年4月のKrush.87で川崎真一郎選手に1RでKO勝ちし、6月にK-1に参戦も近藤魁成選手とドロー~7月のKrush.90でジン・インに判定勝ち、9月のKrush.93では蓮實光選手に3RでKO勝ち。

 

そして2019年1月のKrush.97でKrushスーパーライト級王者の篠原悠人選手への挑戦者決定戦として松下大紀選手と対戦予定も、王者の篠原選手が階級を下げる為に王座を返上~松下選手とKrushスーパーライト級王座決定戦となり 『観戦記1797』 3Rに、左ミドルキックで松下選手を悶絶させ王座栄冠

 

そして初防衛戦に迎えるのは、K-1スーパーライト級トーナメントで準優勝&3位の実績がある‘Howling Wolf‘左右田泰臣選手!

 

1988年6月東京都世田谷区出身の左右田選手は、かつて佐山サトルさんがスーパータイガージムを造り修斗を立ち上げた地に立つあの魔裟斗さんが所属していたシルバーウルフに入会~RISEのアマチュア大会 『KAMINARIMON』でキャリアを重ねて、21歳になる1ヶ月前にRISE.54でRIZIBG ROOKIES CUP~65kg級でデビューし山口竜司選手を1RでKO~8月に石司晃一選手、9月に堀篤史選手を破り優勝。その後もRISEで連勝を続け、2011年4月の9戦目には大ベテランの喜入衆選手に2-1の判定勝ち~6月には旧K-1の63kgトーナメントのワンマッチで、天才空手家”横山剛さんの実弟の横山伸吾選手に判定勝ち~9月のRISE83で、小鉄選手を2RでKOしRISEスーパーライト級次期挑戦権を獲得。しかし、2012年1月のRISE86で吉本光志選手に挑戦も初黒星の判定負けで王座栄冠ならず~6月のRISE88でキム・ドンスを3RでTKO勝ちで再起し、10月のRISE90で小宮由紀博選手とRISEスーパーライト級王座挑戦者決定戦を争い判定勝ちで挑戦権 獲得~2013年3月に吉本光志選手を判定で破り、RISEスーパーライト級王座を獲得。その後も、7月のRISE94でイ・ソンヒョンに判定勝ち~11月のRISE96でケビン・エバーグに判定勝ち 『観戦記765』2014年3月のRISE98でタップロン・ハーデスワークアウトに判定勝ち。そして、2014年11月の新生K-1 65kg級トーナメントで木村ミノル選手を2RにKO~準決勝でHIROYA選手に判定勝ち~しかし、決勝ではゲーオ・フェアテックスに判定負けで準優勝。4月のK-1では久保優太選手に判定勝ち~7月のK-1でゲーオ・フェアテックスにまたも判定負け 『観戦記913』 11月のK-1で野杁選手に判定負け~2016年3月のK-1でも山崎選手にKO負け~11月のK-1でファワド・セディッキに判定で1年7ヶ月振りの勝利。2015年4月には、Krush75に参戦しバチバチの煽りがあるも‘ヒットマン‘松下大紀選手を1RでKOし流石の‘格‘を魅せる 『観戦記1306』そして、その日のメインで小宮由紀博選手を2-1の判定で破り新Krush.65kg級王者になった中澤純選手にエプロンから挑発!そして8月のKrush.78で65kg級王者の中澤純選手に挑戦するも判定負けで王座奪取ならず 『観戦記1377』

2017年12月にはKrush.83に参戦し、TENKAICHIスーパーライト級王者の中村広輝選手に判定勝ち 『観戦記1475』

 

しかし、2018年3月のK-1では中澤純選手にまたも判定負け~7月のKrush.90ではメン・グドォンを2RにKOする~11月のK-1では、モー・アブドゥラマンを延長戦でKOする

 

RISEでは王座栄冠経験がある左右田選手も、K-1&Krushではもう少しでタイトルは奪えていない。紆余曲折の人生から、K-1によって立ち直った鈴木選手の左ミドルがK-1からの刺客を相手に初防衛なるか!?

 

2019年8月31日 Krush.104 スーパーライト級王座戦 鈴木勇人vs左右田泰臣

 

鈴木勇人 7勝4KO2敗1分 初防衛戦

 

左右田泰臣 26勝9KO8敗 元RISEスーパーライト級王者

 

1R、鈴木選手が、試合開始直後から左ミドルハイキックを蹴っていく~さらに、鈴木選手のミドル!直ぐに左右田選手も蹴り返す!

 

左右田選手がローを蹴りながら廻る~鈴木選手は、とにかく前に出て左ミドル!左ハイキック!

 

左右田選手も鈴木選手の左の蹴りには対策はしてきた感じだが、鈴木線選手の速いミドルがヒットする!

 

しかし左右田選手も、鈴木選手のミドルにパンチを合わせだす!

 

2R、鈴木選手がロー~左右田選手の方からミドル!鈴木選手もミドルを返す!

 

鈴木選手がミドルで前に出る~左右田選手はボディー連打!鈴木選手も左フック!

 

しかし左右田選手は絶妙な出入りしながら鈴木選手の蹴りをかわし、パンチを上下に当てる!

 

鈴木選手の蹴りの距離にはいない左右田選手がボディー!

 

3R、鈴木選手は、どうして蹴りが当たらずペースが取れない~しかし、左右田選手も出られない

 

両者のパンチが交差する~鈴木選手の蹴りに、左右田選手が右!

 

鈴木選手がガムシャラに出る~パンチの連打からヒザ!さらにパンチで押し込む!ヒザ!

 

しかし、左右田選手も引かない~コーナーに追い込み連打!さらに、頭を付けての打ち合いからヒザ!

 

判定は、29-29 29-29 29-29 ドローは防衛ではなく延長!

 

EX-R、左右田選手が、鈴木選手の左ミドルを貰いながらも入っていきボディー連打!

 

体ごとぶつかってくる左右田選手に、鈴木選手は廻りながらミドル!~それでも左右田選手はくっついていきパンチを当てる!

 

鈴木選手は押さえる感じで、組んではいないヒザ!

 

ボディーを効かせた鈴木選手が押し込む!左右田選手も凄い手数で返す!

 

延長判定、10-9 10-9 10-9 3-0で鈴木選手が初防衛に成功!

 

見事に初防衛に成功した鈴木選手はリング上でコンタクトレンズを入れ 『今日は応援ありがとうございました。今回は勝つっていうより左右田選手に挑戦する気持ちが多過ぎて、終わってのコメントとか考えていませんでした。対戦してくれた左右田選手ありがとうございました。今まで対戦した選手とはぜんぜん違くて、根性とかすごい伝わってきました。こんなに顔がボコボコになったの初めてです。これで自分もファイターだって胸を張って言えるようになったと思います。ベルトを獲ってからがスタートだと思っていて、これから自分の第2章が始まるのでよろしくお願いします』 と話す。

そして・・・・負けてしまった左右田選手は 『すごい気持ちいい試合ができました。延長は取られたと思いました。本戦が取れてたらなというのはありますね。悔しいというよりも、出し切ってスッキリしました。鈴木勇人というチャンピオンが相手だったからなのか。しんどい試合になるのは予想してましたけど、ここまでとは思わなかったですね。僕は鈴木勇人という人間がすごく好きで、ちょこちょこ会ったりしてたんですよね。試合が決まる前とか。たまたま、行きつけの銭湯が一緒だったり。彼がジムに来たときに、僕がミットを持ったりもしてたので。だから、スッキリした気持ちなのかなって思いますね。もう、終わりですね。だから、最後にみんなに挨拶しようと思って。そんな感じですね。いままで応援してくださったみなさん、ありがとうございました。K-1 JAPANグループで5年、凄く楽しめたし、最高の思い出になりました。プロになって10年、色々なことがありましたが、中身の濃かった10年だと思います。K-1JAPANグループは続いていくので、楽しんでいただければと思います』 と、話しなんと引退となった。

 

★左ミドルで試合を組み立てる選手はカッコイイ 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村