風景写真は大変なんです。現地に入り、光の向きを考えて構図を決め、カメラの設定をする。しかし、いざシャッターを切るタイミングに分厚い雲が太陽を隠してしまい、太陽が顔を出すまでひたすら待たなければならない。。。なんて経験、皆さんにもあると思います。イメージ通りの写真を撮るには待つことも必要なんです。

今回は「写真は”待つ”のも大事」というお話です。


【シャッターチャンスを待つ】

写真撮影には大事なことがたくさんあります。光の向きや構図、カメラの設定などなど。その中でも一番大事なのはシャッターを切るタイミングではないでしょうか。特に風景撮影では自然現象が常にかかわってきます。刻々と過ぎる時間によって周囲の撮影環境は変わってきます。ここぞのシャッターチャンスのためには”待つ”ということも必要になってきます。

*シャッターチャンスは逃さないのと同時にシャッターチャンスを待つのも大事なんです。


【名所の撮影で待つ】

旅で訪れた名所や景勝地は写真に収めたいものです。しかし人気スポットは人々の往来が激しく、なかなか思い通りに撮影できません。慌てて撮っても人しか写ってないなんて悲しすぎるし、後悔もするでしょう。シャッターチャンスは待ちましょう。人の往来もいずれ途切れる瞬間が必ず来ます。5分でも10分でも待つんです。後悔したくなければ待ちましょう。


【動物の撮影で待つ】

例えば野鳥撮影の場合、茂みに隠れてひたすら野鳥が来るのを待つでしょう。梅や桜の撮影でもメジロが訪れることを期待しながら待つことがあります。「せっかくならメジロの一羽でも写真に収めたい」と。。。耳を澄まし木々を凝視しながらひたすらメジロの訪れを待ちます。やはり待たないことには巡り合えないのです。

*シカのあくび

粘ってカメラを向けていると決定的瞬間を写真に収めることもできます。


【催し物の撮影で待つ】

各地には有名な催し物が毎年あります。カメラを持った多くのお客さんが集まることでしょう。時に場所取りのために長時間並んで待つこともしばしば。例えば京都で行われる鏑流馬神事も毎年多くの来場客が来られます事前にイメージした思い通りの写真を撮るには早朝から並んで、ひたすら待つことになります。


【マジックアワーを待つ】

美しい夜景写真といえばマジックアワーの写真です。天候にも左右されつつ太陽が沈む瞬間をひたすら待ちます。美しい写真は世の中に数多くありますが、その全てはここぞのシャッターチャンスを逃さないために、今か今かとひたすら待ってるんです。決してパッと行ってパッと撮れる代物ではありません。


他にも待つ場面はいろいろあります。

曇りの日に太陽が顔を出すタイミングだとか、風の強い日に風がやむタイミング、その逆で強風で桜吹雪が舞うタイミング。さらに鉄道写真なら電車が来るタイミングなどなど。

*いい写真、思い通りの写真を撮るためには”いかに根気強く待てるか”も大事な要素になってくるでしょうね。


【写真は”待つ”のも大事まとめ】
自然が相手の風景撮影では待つことも大事
●人の往来が多い名所撮影では待つことが大事
●野鳥などの動物撮影では待つことが大事
●人の集まる催しものでの撮影は待つことが大事

●マジックアワーなどの美しい写真は待つことが大事
シャッターチャンスを”いかに根気強く待てるか”が大事
世の中の美しい写真はここぞのシャッターチャンスを待っている



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