2019年の最終戦その① -九州ロードレース選手権に復帰-
全日本選手権も最終戦を終えて、シーズンも残すところあとわずかですね。
一足先に最終戦を迎えた九州選手権、2019年最後の僕のレースが終わりましたので、そちらからレポートしたいと思います
舞台はオートポリス、前回のレースが台風によって中止となった為、全日本さながらの2日間2レース制での開催でした。
1日目は搬入から受付、車検にフリー走行、予選からの決勝レース1
とハードな一日でした
今回は多くの仕様変更や大幅なセッティング変更を施し、来季に向けたデータ取り、そしてチーム員のスキルアップを目指しての参戦。
また前回の全日本で負傷し決勝を走ることができず、悔しい思いをしたので…
からだの調子を確認するためでもありました。
決勝ではやはり、痺れた右腕が上がってしまい、後半はペースが大幅にダウン…
それでも、スタートではホールショットを奪って瞬発力が鈍っていないことを確認できましたが…
チャタリングは解消できずに結果は3位。
2位との差は4.9秒、1位とは10秒もの差を付けられてしまいました。
2日目に向けては、データロガーによる走行データの分析をし、今回は主にFI-MAP(燃調)を細かく調整していきました。
市販車状態のECUからは、ここを調整するだけで大幅な変化を感じることが出来ます
そしてもう一つはスイングアーム長の変更
しばしば、ホイールベースという表現をされることがありますが、可動部で言うとこのスイングアーム単体での変化の方が大きな要素を占めますから、何気ないチェーン調整やスプロケットの変更であっても、意外と見落とせない部分なのです
前回の転倒時の状況と、登り区間でのアドバンテージを考慮し、ほんの少しだけファイナル(最終減速比つまりスプロケットの丁数)をショートに振り、レース1ではチェーンアジャスター位置を端っこの目一杯まで張って、スイングアーム長を最長にしていました。
そして2日目は、これを逆に最短にするために、チェーンを1コマ切ってしまい、その分をアジャスターで詰めル事によって、スイングアーム長を2パターンテストする事が出来ました。
違いと結果は歴然
しかもこのレースタイムは、前日のレース1の1位に対して0.5秒落ちであることが、今回の大幅な改善結果を数値でも証明できると思います
こうやって、違いを良くも悪くも分析することが重要
それに加え、得意なスタートはFI調整によって更に磨きがかかり、ホールショットから始まったレースの実に7割(7周)を1位で走ることが出来たんです
しかも、抜きつ抜かれつのバトルでは、中低速域を見直したFI調整に加えて、ショート化したギヤ比も手伝い、思い通りに仕掛ける事が出来ました
そして当然、この結果もデータロガーによって、更に細かく分析することによって、次へ、そのまた次へとフィードバックするというサイクルを繰り返すんです。
そんなこんなで、様々な試みをドカンと投入した今回の地方選では、本当に多くの収獲があり、中でもやはり楽しみながら、取り組めたことはチームとしても今後の糧になると確信しています
ほら
そして、これで得られたデータをしっかりと活かして、全日本最終戦のサポートとして戦ってきたお話を次回
レポートしたいと思います。
ではまた~