夏休みにウズベキスタン、タジキスタンを旅行しました。
この旅行では、仏教遺跡やアレキサンダー大王のゆかりの地と歴史の旅です。
今回はウズベキスタン国立歴史博物館のつづき、ウズベキスタン科学アカデミー・ハムザ記念芸術学研究所を紹介します。
この研究所は省庁の敷地内にあるため、建物にはいるまでは撮影禁止です。
まず、ダルヴェルジン・テパの展示品から紹介します。
模型がありました。
クシャン朝王子頭部 1-2世紀 49.5X21X15㎝
ここの展示物の最大のみどころ。
整った顔立ちの若者の顔。
この帽子はクシャーナ朝の王族が被るものだとのことで「クシャーナ朝の王子」と呼ばれています。
興味深いところではこの頭部は街の城壁の外にある古い方の仏教寺院の「王族の間」から見つかり、王子は仏教の保護者・寄進者だったと考えられ、研究においても重要な位置づけにあります。
菩薩像 2-3世紀初 96X95㎝
ターバンを巻き、首飾りや胸飾りを付けた王侯貴族の姿であらわされた菩薩像といわれています。
顔がうつくしい菩薩像です。
貴族の像 1-2世紀 73X24X13㎝
正面を向き、髪は短く、弧状に分けられ、左手は曲げて胸のところにおかれています。
編んだ帯があり、斜めにひだのはいったズボンをはいています。
釈迦如来頭部 2-3世紀初 38X25㎝
螺髪がつけられた頭部に特徴で、全体に丸い顔や、目・鼻・口が顔の中央に集まる顔の造作から、中央アジアの特色が見られます。
表面は化粧漆喰で仕上げられ全体に彩色のあとが残っています。
菩薩立像 2-3世紀初 218X89㎝
浮彫風の巻毛(黒色)や花冠(赤と黒色)で彩色の痕跡が残っています。
菩薩立像
壁画断片 1世紀 27X26㎝
『南ウズベキスタンの遺宝』は、土に漆喰を塗り、膠質絵具で彩色。
神官が両手で頭の上に赤ん坊をあげ、大女神(家庭のかまどと母親・出産の守護神)崇拝と関係する儀礼行為と言われています。
富豪の家から36㎏もの金の装身具が収められた壺が出土してことを示すポスターがありました。
また、黄金の出土品の本も置かれてました。
次はハルチャヤン宮殿遺跡の展示品です。
大広間の復元図です。
統治者坐像断片 前1-後1世紀 134X71㎝ 広間中央出土
クシャン朝支配者の坐像で等身大と考えられています。
服装は三角形に開いた襟口には丸い襟のシャツ、絵文様の跡が残った上衣、斜めにひだのはいったズボンをはいています。
ウズベキスタンの遺跡を世界に紹介した加藤九祚先生の研究室が残されています。
ウズベキスタン人に唯一、”先生”と呼ばれる日本人です。
今回の説明してくれた研究員とツーショット。最初見たときは芸人かと思いましたが、加藤九祚先生の弟子の方でした。
この研究所は一般では見学できません。加藤九祚先生の功績により、日本人には案内しているとのことでした。
次回はタシケント市内観光を紹介します。
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