ここで、緊急ニュースが入ってきました。
先ほど、作家で美少年活動家のさとうみつろう氏が、
夢の中で、「これ、夢かな?」とほっぺたをつねる夢、
を見ることに成功した模様です。
繰り返し、お伝えします。
先ほど、音楽家であり過激な美少年表現で知られる作家のさとうみつろう氏が、
夢の中で、「これ、夢かも?」と、自身のほっぺたをつねる夢、
を夢見る事に、成功した模様です。
これは、日本人初の偉業であり、
「ほっぺたをつねる事で、現実と夢の境界線を確認する」風習は、
日本国にしかありませんので、
同時に世界レコードも更新した模様です。
なお、氏によると、
「すっげー!これ、夢じゃないじゃん!だって、痛いもん!」
と、その後に夢で発言した記憶も薄くあるとのことで、
この「チェック手法」には、まったく意味が無かった事も判明したようです。
現場からは、以上です。
↓えー、ここからはスタジオにお越しの、
解説の美田園さんに解説して頂きましょう。
アナ
「美田園さん。まずは人類初、やりましたね。」
ミタ
「はい。実はこれまでも、同様の夢見の報告は何件かあったんです。
しかし今回は、作家のさとうみつろうさんが夢見たという点が凄いんです。」
アナ
「なにが、すごいんですか?」
ミタ
「はい。実はみつろう氏は過激な美少年活動以外にも、
講演会活動などをされており、
そのトークショーの中でいつも、
『胡蝶の夢』について語っているんです。」
アナ
「誇張のゆめ?」
ミタ
「はい。胡蝶の夢です。
中国の思想家「荘子」が、蝶になる夢を見た。
夢が始まると同時に、自身はチョウチョなので、
完全に、「自分はチョウである」と信じて疑わなかった。」
アナ
「夢の中で、何者かになっている時、
疑いなく、その人になりきってますよね。
私もたまに、キムタクになっている夢を見ます。
疑いようもなく、夢の中ではキムタクそのものです。」
ミタ
「えぇ。荘子も夢の中でチョウチョそのものだった。
ところが、ふと、目が覚めると、家の縁側で寝ていた。
すると、荘子は、こう言ったんです。
人間である自分が、チョウチョの夢を見ていて、
いま、目が覚めたのか、
または、いま、チョウチョが「ニンゲンである自分」の夢を見始めたのかは、
どちらが「正」とは言えない事である、と。」
アナ
「なるほど!!
考えると怖いですが、いま、
「わたし」という夢を、何者かが見ている可能性は否定できませんね?」
ミタ
「そうなんです。
夢の中の人は、その夢が覚めるまで、夢を見ていたことに気づけないんです。
僕たち人間も、何者かが、いま「人間である」という夢を見ていて、
目が覚めたら、チョウチョだった可能性もある。
とにかく、過激な美少表現で知られるみつろう氏は、
講演会でいつもこの話しをしており、
そんなみつろう氏が、
夢の中で、「ほっぺをつねった」という点が、
高く評価されたモノだと思われます。」
アナ
「しかも、見抜けなかった、
と。」
ミタ
「そうなんです。
現実とは何者かの夢であると、常日頃から言及している彼をもってしても、
夢の中でほっぺたをつねったくらいで、「これは夢じゃない」と言った。
世界中に衝撃が走った理由です。」
アナ
「ちなみに、喜んだからほっぺをつねったはずですが、
前後にどんな喜ばしい夢をみていたんでしょうね?」
ミタ
「その情報は入っていませんが、
きっと、毛髪関係の夢だったと思われます。」
アナ
「さぞかし、起きた時の『現実』にはショックを受けたことでしょう。
ほぼ、スカスカですからねぇ。」
ミタ
「はい。ただ、その『現実』とやらも、本当にそれが現実なのかは証明できない事になります。
いま、我々も「何者か」が、我々という夢を見ている可能性が否定できませんので。」
アナ
「とにかく、私は髪の毛がありますよぉ~。
以上、スタジオからでした。」
ふー。
ほっぺたを、つねった訳ではないけど、
「これ、夢じゃないじゃん!!」って、夢だった気がした。
目が覚めて、ほぼ忘れたけど。
この『現実』とやらも。
本当に、あなたが、見ているのかな。
何者かが、「あなた」という夢を、見ているのかもよ。
昔者荘周夢為胡蝶。栩栩然胡蝶也。
自喩適志与。不知周也。俄然覚、則蘧蘧然周也。
不知、周之夢為胡蝶与、胡蝶之夢為周与。
周与胡蝶、則必有分矣。此之謂物化。
にわかに覚むれば、人間が蝶の夢を見、いま目覚めたのか、
蝶がいま、人間を夢見始めたのかは、
言及できず。
https://ameblo.jp/mitsulow/entry-11417408008.html
6年前に、まったく同じ記事を発見↑