コンビニ元店長のブログ

コンビニ元店長のブログ

コンビニエンスストアを経営して、15年。
やっと経営から離れることができました。
今だから話せる事を書いていきます。

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今まで、新規開業する立地の見分け方とか、近隣のコンビニの見方とか説明して来ましたが、もう一つコンビニのFC契約には既存店を引き継いで開業すると言う方法があります。

基本的には新しくオープンする店を契約する事が大半ですが、オーナーがつかないまま本部直営店で開業した店や、オーナーが何らかの理由で辞めたり、辞める予定の店が無い訳ではありません。

ただ、この様な店は何らかの理由があってオーナーがつかなかったり、辞めたりした店ですから、見極めは大事です。

でも、自分が開業する前から売上はわかっていますから、リスクは少なくなります。

実は私も既存店を引き継いだ経験があります。

その店の売上は、日販30万程度。
最初はオーナーがついてましたが、低い日販に耐え切れず、辞めた店です。
ただ、その当時、店舗を増やす事を重要としていたそのチェーンは、その店を閉店せずに直営店で経営していました。

コンビニ経営を知らない人からしてみたら、直営店とは、本部が経営してるんだから、さぞかし立派に経営してるんだろうと思いますよね。
…ところが、逆なんですよ!

もちろん接客や品揃えなんかはしっかりやってますけど、経営と言う面では、めちゃくちゃです。

何故なら、店長は経営状況が悪くても、自分の給料には何も影響が無いから、廃棄は山ほど出すし、適性な人件費も考えない。
私が引き継いだ店も、日販30万で毎月の利益はマイナス100万位でしたよ。

私が引き継ぐ条件として、毎月補助金を出すと言う約束で、契約をしました。
金額がいくらだったかは、ちょっと控えさせて頂きます。

補助金の金額と、自分達が経営する事によって抑えられる経費を計算して、これならいける!と契約に踏み切りました。

実際、初月から利益は100万近かったです。
利益が100万て事は、給料が100万と言う事です。

実に美味しい店でした。

既存店をやる場合は、必ず今までの決算書を最低でも数ヶ月分は見せてもらいましょう。
今までのオーナーが何故辞めたのかも、しっかり聞いておきましょう。

それと、重要な事が一つ!
既存店を引き継ぐと、棚卸しをして、在庫金額を調べ、それが新規オーナーの資産となります。
要するに、残っている商品を買い取るわけです。
この棚卸しの前に、店内の商品をくまなく見て、販売期限が迫っている商品は、棚卸し前に廃棄を打ちましょう!
そうしないと、買い取った後、近いうちに自分の負担で廃棄になるからです。
新店でオープンする際には、メーカーから新しく製造された商品を買い取るわけですから、それに近い期限の商品以外は残さないようにしましょう。

もちろん、私も棚卸し前に山ほどの廃棄を打ちましたよ。
立ち会った本部社員が目をまるくするほど。
でも、これって、当然の事でしょ?
本部社員だって、古い商品まで買い取ってくれ、なんて言えません。
私の行動を「それもそうだな」と、偉く感心してた記憶があります。


その廃棄、どうなったと思います?
本部社員だって捨てるのも引き上げるのも大変なんです。

「オーナーにあげますよ。捨てるなり、販売期限が残ってるものは売るなりしてください。」って。

このお陰で最初の棚卸しから、プラスですよー(^^)

人生、賢く生きなきゃね!


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