ええ歳したメンズに男子って言い方もアレやけど、まぁ今日はそういう言い方で夜露死苦。
パリに到着したら毎回「人間が細い〜」と感動するわぁ。
そして実際のところ、アメリカより男前が多い気がするような?
細いからかな。
アメリカ男性っちゅーたら、こんな印象。
『バックドラフト』のカート・ラッセルが常に脳裏に浮かぶねん。
熱く汗臭く正義感あふれる消防士。ちょいいかつい。
フランス男性のイメージっちゅーたら、これ。
『ロング・エンゲージメント』のギャスパー・ウリエル。
戦場が嫌で逃げたい優男。闘うのがまるっきり似合わない。
さて、パリ入国審査の係員が30代前半とおぼしき男。
同時に二人ずつしか審査を受けられへんらしく、夫と息子が先に行き、そこに妻と娘がいると説明。
彼らが終わってから娘とうちが窓口へ行ったら、無愛想で無精髭やけど結構男前やんと観察を忘れないおばはん。
うちは愛想良く「ぼんじゅ〜」とご挨拶。
この発音が素晴らしかったのかフランス語で「ここに住んでるんか?」と尋ねられた。これくらいはなんとなくわかるけど、一応「なんやて?」と聞いてみる。
住んでるんはアメリカですねん、と英語で答えると「そっ」て感じでちゃっちゃとパスポートを処理して返してくれた。
「サンキューベリマッチ、めるし〜」とうちがすごい嬉しそうに満面の笑顔で言うたら、無愛想な審査官までつられて笑顔が出たで。
変なおばはん相手でも女やったら、性別女の笑顔にはつい笑顔になるフランス男かしらん
なんとなく「勝った」って気分になったわ〜
それから義父母と再会し、カフェで休憩してからTGV乗り場へ。
前に利用した時、エレベータやエスカレーターが故障してて大変やった。今回は大丈夫やねと夫としゃべってたら…またなんか壊れてたみたい。
プラットフォームへ降りるのが、階段やねん
おめーら、こんな大事な移動箇所はさっさと修理しろや
うちは機内持ち込みできる小さいスーツケースを持って階段を降りてた。そしたら後ろから横に来て何やら言うてくるフランス男。
「Do you want me エル?」
なんやそれ?エルとは…もしや運ぶって意味か?
あんた泥棒ちゃうやんね?
と思ったけど、エデ(手伝う)言うてたんかもと今思う。息子に「運ぶってどう言うねん」と聞いたら「ぽぉて」と言うし。
マダムが苦労している!ってことで、手伝いを申し出てくれたんよ。
素晴らしいやん〜、おフランス
うち、力持ちやから別に運べるんやけど、断るんも無粋な気がして「うぃ、めるし〜!」と頼んじゃったわ。
ちなみにこのフランス男は20代後半から30代前半で、カート・ラッセルなマッチョ系とはもちろんかけ離れた細くて小柄な体格。
プラットフォームまで運んでもろて、うちも力いっぱいお礼を申しました。ちゃんと「トレ・ジョンティ(むっちゃ親切ですね)」と付け加えるくらいにはフランス人との交流がある女です。
この男性、プラットフォームでも他のシニアな女性に手伝いを申し出てたわ。立派やな〜!
日本人は親切やのに、他人に公共の場で手伝いを申し出ることがほとんどあらへんのが残念。梅田とかは急ぎ足で歩いてる仏頂面のおっさんばっかり。まぁ、立ち食い蕎麦でお昼を済ませるくらい忙しいし。
無事乗り込んだTGVはガラ空き。
なんでか知らんけど、夫は今回TGVでも良い座席を予約してたからかな。
さて、駅到着前にドアのとこで他にも降りる乗客一家が早めに待ってたんやけどね…息子くらいの年齢のそばかす男子が近くに立ったうちに好奇心を隠せんかった模様
アジア人を間近で見るんは初めてなんかね?
まじまじ〜っと眺めてくるねん。
アジア人の中でも絶滅危惧種の日本人と知ってか知らずか
もしくは「これはもしやF1レーサーと結婚したっちゅー日本の女優さんか!?」と勘違いしたとか絶対ありえん。
とりあえず熱い視線を感じたんでおもろいから顔を見て差し上げたら、ハッとして目をそらすあたり、まだまだ青いのぉ
南カリフォルニアでは珍しくも無いアジア人やのに、フランスの片田舎では一瞬で悪目立ちしてまうな〜と思い出した瞬間でもある
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