フルート再開 | 風の谷のフルート

フルート再開

仕事が忙しくなって、フルートを止めてから7年が経ちました。

社会人にとって仕事をしながら平日にレッスンを受けるのは、なかなか難しいです。

「なんでどこの教室も土日にレッスンがないのだろう?」と思いましたが、ふと思い当たりました。

「土日は、先生たちは演奏会があるからだ」と。

 

フルートを止めたと言っても、100万円という大金をはたいて購入したので、土日に音出しだけは続けていました。

先月、転機が訪れました。

会社の元上司が所属するシンフォニカというオーケストラの定期演奏会に招待されて墨田トリフォニーホールで演奏を聴いて火がついたのです。

「やっぱり楽器はいいな」と。

そうは思っても、やはり平日にレッスンに通うことは相変わらず困難なので、自己流で再開することにしました。

都合のいいことに、7年前とはネット環境が格段に進歩しています。

今は、YouTubeでトッププロのフルーティストがレッスンをしている動画がたくさんあります。

 

それらの動画を見て気づいたのです。

アルテ1巻を終了しても音色がまるで安定せず、簡単な曲さえ吹けない日がある理由を。

当時は、早く先に進みたくて、たまたまいい音色が出た日にマルをもらってどんどん課が進むことに喜びを感じていました。

調子の悪い日は、アルテの最初の課題すら満足に吹けないのに。

そこで、いつも確実に同じ音色で吹けるようになるまで、同じ課を何度も何度も練習することにしました。

「そうか、頭部管を内向きにすれば音は出やすくなるけれど、これではミやレなど管が長くなると汚い音しか出せない。

もっとアパチャを小さくまとめないと雑音が入るし、息が続かない。」

などが分かってきました。

 

今は、曲を吹きたいのをぐっと我慢して、耳を澄ませてソノリテやアルテをゆっくりと練習しています。