将棋の駒 | 風の谷のフルート

将棋の駒

今、空前の将棋ブームが到来しています。

その理由は、もちろん高校生棋士の藤井聡太七段が次々と新記録を樹立しているからです。

一昨日も8大タイトルの一つへの挑戦の最年少記録を31年ぶりに更新したばかりです。

 

実は、私も子どもの頃から将棋が好きで、就職した年は同期の将棋好きと徹夜で将棋を指したものです。

ところがしばらく将棋から離れているうちに、戦法が激変していました。

人間には絶対に勝てないだろうと言われていたコンピューターが人間を負かすようになると、次々と新しい戦型が生み出され、中にはポナンザ囲いなどコンピューターソフトの名前がついた戦法まで現れました。

そうなると、昔二段の免状までもらった私ですが、久しぶりに将棋を指してみると全く勝てません。

そこで、外出自粛を機に一から勉強し直すことにしました。

 

このブログの読者の方ならご存じだと思いますが、何でも物を揃えることから始める私は、将棋の駒を購入しました。

将棋の駒は、いいものは平均50万円以上、人間国宝が作成したものになると100万円以上、タイトル戦で使用された駒だと500万円などという値段がついています。

それもそのはず、一組の将棋駒が完成するまで数か月から半年くらいかかるからです。

月収20万円のサラリーマンが半年かけて駒をつくるとしたら…

納得ですよね。

 

私が購入したのは、美玉という駒師が作成した黄楊(つげ)材の巻菱湖(まきのりょうこ)という書体の盛り上げ駒です。

美玉さんは、謎の駒師で正体が全く分からないために架空の人物で著名な駒師の別名ではないかという噂があります。

その出来のよさから近年、どんどん値を上げていますが、私は相場の4分の1ほどで譲っていただきました。

本当は、お酒の強い色白のとても美しいかたです。(これも噂の一つです)

さて、このしっとりと指に馴染む駒で再び有段者を目指して勉強です。