題目通りの事を観察してしまう。
ままならぬものだ。
しかし、私の好い加減な観察で、簡単に二例を見つけられるなら、これは、ジョロウグモの生態なのか。
ジョロウグモの雌は、生き返ったりもするのか。
正直に書こう。
そもそも、先ずは、なぜ、前回で以て、最終回と、したか。
当然、この先の話が、面白くなかろうからだ。
ジョロウグモの老いの観察であり、死を待つ話である。
そうして、続けた場合、具体的に既に弱ってる雌が居て、もう書きたくないと考えました。
その雌の話です。
既に先週ですが、今回の一週間の観察は、月曜始まりです。
それで、先々週の末、日に日に弱っていく一匹の雌 ジョロウグモの正き姿は、垂直に張られた巣に、頭が下、腹が上で、じっとしていますが の、腹が付け根から巣側に折って垂れていました。
月曜日、死んでました。
巣の下辺の一本の糸に掴まって、ナマケモノの様に、ぶら下がったまま。
ジョロウグモからしたら、変死体でしょう。
弱ってた時と比べて、力が完全に抜けて、体が一回り小さく見えます。
火曜日、片側の足四本が糸を離れて、もう一方の残った足三本!で、糸に、ぶら下がってる。
死後の経過と見ると、途端に四本の足の頭から数えて三本目の脚が、弱々しく動き出す。
へ? また、生き返りを見たの、私。
ジョロウグモって、生き返るものなの?
しかし、脚一本だけ。糸を捜してる。
凄いものを見た気がしない。
奇跡では無かったのか。生態なのか。
後で考えると、生態として生き返るなら凄い。
しかし、見ていて、もう、いいでしょ! 十分でしょ! と、思う。
去って、作業服に着替えます。
そうして戻ると、残った七本全ての足で、一本の糸に、ぶら下がってます。
何という生きる執着。これが、生か。
一体、何の意味が有るんだよ、この生き返りに。
これが、朝。
昼休み、それでも、これで、回復していったら凄いなと、見に行くと、死んでました。
!”#$%&’、一体、何なの。
しかし、ジョロウグモとして、あるべき姿に戻ろうとした様子で、頭を下にして、腹は、より、はっきりと折れていました。
脚は、両の最も頭側の二本が、糸を掴まず垂れていました。
まだ、下辺の糸に、じっとしていれば、虫の息だったかも知れない。
観察記は、ここまでで、十分かな。
ここから、日に日に、腹が更に折れ、脚が糸から外れていき折れていき、体の色も少し薄くなって、金曜日、巣から落ちたと思うのだけど、死体は見付けられなかった。
また、ジョロウグモって、寒いと、無反応なんです。
先ず、弱ってるのが、あるとは思うのですが。
朝、無反応。
昼、反応する。
これが生態だと、生死も好い加減だ。
今年は、紅葉が今一つだった。
消える前に観ておく事を勧めます。