眠れてさえいれば、どうにか大丈夫。
精神的にしんどい方に接する時に、まず、夜、まぁま眠れていますか?とお聞きする。
で、まぁ、どうにか・・とおっしゃったら一安心。
でも、眠れていないという方がいらしたら、とにかく受診してくださいとお伝えしている。
睡眠が、心のバロメーターかなと感じている。
ぐっすり眠れている。朝まで一度も起きない。朝、すっきり起きれる。
そんな方は、昼間も元気だ。
双極性障害の方がいらした。
朝がしんどいと。朝、なかなか起きれないと。
で、ネットで睡眠専門医の先生の動画で、双極性障害の人は、睡眠時無呼吸の方が多くて、酸素マスクみたいなCパップという装置を付けて寝ると、ぐっすり眠れて、朝起きれるようなるし、症状も安定するとおっしゃっていた。
うつ病の方も、夜、眠れない方が多いから、ほとんどの人が睡眠薬を飲んでいる。
最近は、メラトニンとかセロトニン関連の睡眠を誘うようなお薬も出てきたけれど、昔からある無理やり睡眠させるお薬は、あまり、長期的には飲みたくない。
案外、睡眠薬を必要とするようなココロの病気を患っている方の中には、睡眠時無呼吸症候群の人が多いのではないだろうか。
鶏が先か卵が先か。
睡眠時無呼吸タイプの人が、ストレスを浴びて、心が(あるいは脳が)しんどくなるのか、はたまた、脳のバランスをとるのが上手でない人が、睡眠時無呼吸にもなりやすく、眠れなくなって、より心(脳)の状態が悪化してしまうのか。
睡眠時無呼吸状態になると、こりゃヤバいってなって、覚醒状態にさせて、呼吸させるという。
だって、呼吸させないと死んじゃうから。
なので、一時間に何回も無呼吸状態になる人は、一時間に何回も起きてしまう状態になって、ぐっすり眠れない。結構睡眠時間を取っているのに、ぐっすり感がないので、寝ても寝ても眠いし、昼間はだるい。
発達障害のある子どもが大人になって双極性障害になる場合もあるという。双極性障害の方に、発達障害であった方も結構いらっしゃるともいう。
脳の発達のアンバランスがもともとあって、対人関係などもそんなに得意ではなかったりすると、そのストレスで二次障害的に心に負荷がかかって、発症しやすいのかもしれない。うつ病になりやすいとか依存症になりやすいとも言われている。
だから、発達障害のある子どもを育てるときは、ストレスを上手に発散させて、二次障害をどれだけ少なくして生活していけるかという視点がとても重要になってくる。
合わせて、睡眠時無呼吸になっていないか・・・とか、口呼吸になっていないか・・という視点も重要かもしれないと今、思った。
私の睡眠下手も、元々セロトニンとかメラトニンが遺伝的に少なめなところに、口呼吸により熟睡できず、自律神経が乱れてしまって、結果、日中も寝込みそうなだるさを抱えて気力だけで生きてきたという歴史だったのかもしれない。
人生、終盤にきて、やっと、少しはまともな睡眠がとれるようになり、昼間、少し、元気が出てきた。
ADHDのお子さんは、もともとドーパミンやノルアドレナリンの分泌が少ない脳の持ち主なのだそう。そういうお子さんは、物事の優先順位をつけることや系統的に考えることが苦手なのだという。現在、大人への処方しかできないけれど、ドーパミンやノルアドレナリンを減らさないコンサータというお薬が
開発され、かなり、気分が改善されて生きやすくなって来られた方もいるよう。ただ、このお薬は、依存性があるため、精神科医の中でも処方する資格を持った精神科医でないと処方できないという。
ADHDのお子さんの腸内細菌叢も違うらしい。
脳と腸は相関関係があると言われている。腸は第2の脳とも言われている。
発達障害のあるお子さんは、白ご飯しか食べないとか野菜をまったく食べないとかお菓子しか食べない・・・など偏食気味のお子さんが多い印象がある。
食物繊維を餌にするカラダにいい腸内細菌にとっては住み心地のよくない腸なので、偏食のせいで腸の状態があまりよくないのかもしれない。
腸が第2の脳だとするならば、発達障害のお子さんの支援として、療育だけではなく、①多動などという溜ったストレス発散法を物的人的に受容できる環
境を整える②口呼吸、睡眠時無呼吸なら、鼻呼吸と無呼吸改善、に加えて、③快便でないなら、食物繊維を増やすサプリ摂取 なども、取り入れていけたら、もっと、生きやすくなるお手伝いができるのかもしれないと思った。