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~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

神の手 脳外科医が霧島神宮にやってきた。

2018年12月16日 | エッセー
最近、私は、私の個人的な体験の集約として体系化した仮説に、日々、やっぱりそうだよねぇ~とうなづく日々を過ごしている。
 先日、私の兄弟全員が結婚式をあげた歴史ある神宮に、弟の娘のお宮参りで訪れた時、神の手を持つといわれて世界的に有名な脳外科医、福島先生の講演会のポスターが貼ってあった。講演会の日が、たまたま私の誕生日だったので、これも何かご縁と感し、すぐに、申し込んだ。四男に、一流の人に触れてほしいという母心がそうさせたのもある。 そして、当日。先生は、午前中、近くの脳外科の病院で1例手術をされ、午後からも1例予定があり、実は、今、その方の手術も始まっているので、講演会が終了したら、その足でまた、手術をされるという。先生の集中力は半端ないとびっくりした。御年74歳。アンビリーバブルである。87歳まで手術をしたいとおっしゃっていた。
 そして、待ちに待ったお話しが始まった。
 そして、終わった。
 そして、わかった。
 先生は、発達障害ではないけれど、少し、そんな感じがあるのかもしれないと。始終、動いていらっしゃって、司会者が先生に席にお座りくださいとお願いしても、座らずに、ずっと動いていらっしゃった。お話の内容も、ご自分の功績の数々と、それに対して、国も国民栄誉賞を僕に・・・・というような。ただ、それが、全然、威張っているというような嫌な感じではなく、子どもが、お母さんに褒めてもらいたいような、そんなかわいい感じだった。お茶目な先生だった。凝り性という言葉がある。おそらく、先生は。頭もよく、脳外科の手術が先生にとって最高の凝るものであったのだろうと思う。発達障害の人の中には、特化した優れた才能を持っていらっしゃる方が多いという。福島先生にとって、脳外科の手術はそれだったのではないだろうか。じっと座っていることができない先生を見ていてそう思った。とにかく、ずっと、手術をしていても、すごく楽しいおもちゃみたいなものだろうから、飽きないしずっとやっていたい…みたいな世界。

私に欠落している世界が、この世界。

 昔、凝り性の人に憧れた。日が暮れたら夜だったというような、ご飯を食べるのも忘れるくらい没頭できる趣味などを持っている人に憧れた。
 何かに熱中できない体質の私は、何かに熱中する男性に惹かれるという体質でもあったように思う。自力で何かに熱中できない自分に虚無感すら覚え、結構しんどかった。何をやっても人生が虚しかった。だから、変わった人を好きになった。夫と結婚した理由もそうであった。その当時は、結婚して足して2で割ればいいと思って、結婚したけれど、生活という側面の強い結婚というスタイルを維持するには、超凝り性の夫は不適切であったなぁ~としみじみ思う。熱中する何かがあるって素敵だけれど、寝食を忘れるレベルになると、生活者として共にする伴侶としてはふさわしくなかったと大反省。

何かに熱中して、キラキラ目を輝かせているような男性を、少年の心を失っていない魅力的な男性と勘違いして、お互いに、人間として成長していきながら、この人の夢を叶えさせてあげたい・・・・・そう思って結婚するタイプの女性が結構いるんじゃないかなぁ。私もその一人だった。つまり、ダメンズなんだけど、本当は。
 アラフォーとかアラフィフで独身という女性の中には、プラス家庭も大切にしてくれるという条件が加わって、その二つの相容れにくい条件を満たす男性に巡り合えなくて、ハードルを下げることもできずにいるという女性も多いと思う。
 夫と結婚して28年、よ~~~~~~~~くわかった。凝り性度の強い男性ほど、人間的成長なんてあまり考えたことがないんじゃないかなぁというと。人間的成長って何?って聞かれると、これも人それぞれの見解があると思う。私にとっての人間的成長って、一つは、人に寛容になれる器をどれだけ大きくできるかってこと。人間関係という研石により、人それぞれこだわるところが違うし、自分と同じように行動しない人を見ても、自分は正しく相手が間違っているというような白黒をつけないようになり、自分も含めて、人間大同小異だねっていう心境になって、切れ味のいい包丁のように磨かれていくこと・・・みたいな。そして、もう一つは、自分のやっていることで人のためにもなれるような何かを楽しそうにやっている人になれること(ウインウインでハッピーな世界の住人でいること)。
 でも、夫は、そんなことちっとも考えていない。夫の辞書に、人間としての器を大きくしたいという言葉はないんじゃないかと思えてくる。日々、自分が楽しい気分でいられること(趣味などを極めること)が一番大事で、逆に、白黒で人を見る傾向があるので、『仕事は一生懸命やるべきだ』という価値観に反する人に対する怒りを溜めやすい。人間、大同小異なのに、自分のこだわりに関しては、受け流すことができない。なので、日々、怒りを溜めこんでいく。『仕事は一生懸命やるべきだ』という価値観は、一見、聞こえがいいけれど、家事育児などの生活を大切にする価値観と相反する。だから、家事育児を軽視するし、家事育児をすることがしんどい。
 『仕事は一生懸命やるべきだ』といういうような『〇〇すべき』とか『白黒つける』傾向のある人って、結構、周りにいる。そういう人ほど、自分のことは棚に上げて、怒りを八つ当たりして発散しているなって感じる。

 


 夫をミテイテ思う。
 心がジェットコースターのように大揺れする思春期の男の子から、全然、進歩していないなと。
 つまり、良くも悪くも思春期のまんま、おじさんになる。思春期って、荒れる。揺れる。自己主張の嵐かと思うと、優しい側面も見せてくれる。ふつう、それはプロセスで、思春期の壁を乗り越えて、みな、そこそこの大人になっていく。
 思春期を乗り越えるって何だろう?
 昔、子どもの心を尊重するということにおいて、計り知れないほどに心を砕いてくださる心理カウンセラーがいらした。その方が、心の病を抱える10代後半以降の人たちに対して、『思春期の壁を乗り越えていないから・・・・。カウンセラーって、この思春期の壁を乗り越えられるよう積極的傾聴により支援していくこと。心の病は思春期の壁を乗りきれていないことから生ずるのよ』のよみたいなことをよくおっしゃっていた。
 思春期の荒れは、たぶん、おそらく、オンギャーと産まれてからの、ばらばらだった今まで体験した時に生じる様々な感情が、ブレンドされる工程なんじゃないだろうか。プラスの感情もそうだけれど、どちらかというと封印してきたマイナスの感情も表出させ、喜怒哀楽すべての感情を総決算をする最初で最後のチャンス。本人さえも自覚していなかった無意識の世界に封印してきたモロモロのマイナスな感情。だから、揺れる。大揺れする。本人もわからないイライラした感情が爆発しやすくなる。だって、喜怒哀楽の感情をブレンドして、丁度いい感じに仕上げていく過程なんだから、余分な怒りなどのマイナスの感情は吐き出さないとバランスが取れない。
 でも、もし、この時期に怒りなどのマイナスな感情をうまく表出できなかった場合、オンギャーと産まれてから思春期までの怒りなどのマイナスな感情は、どうなるのだろう?どう影響するのだろう?
 うまくブレンドされなかった・・・・とは、つまり、思春期を乗り越えていないってことになる。
 料理でいえば、砂糖・塩・みりん・酒・しょうゆ・だしなどのバランスがいいと美味しいとなる。料理も味付けには個人差があるけれど、もし、塩を入れすぎた場合、しょっぱくなってしまう。すべてのバランスが悪いと、まずい・・・となる。思春期に喜怒哀楽をうまく調理できなかった人は、おそらく、一生、そのバランスの悪い心で生きていくしかないので、不快な感情がたえずつきまとい、その不快な感情を快感にする何かを自分なりに編み出して発散していくのかもしれない。一生。

 オンギャーと産まれてから思春期までに子供が表出せんとする怒りの感情を抑えてはならない。

 あたたかいまなざしで見守ってあげることが一番。そして、可能なら、そこに、「〇〇ちゃんは、〇〇されて腹が立ったねぇ。」などと親や先生などが、そのつらい気持ちをきちんと言語化してあげることを意識した子育てをすると、思春期の感情の大揺れがさざ波程度ですむかもしれない。

 でもね。どうだろう。結構、みんな、子どもの怒りの感情を抑え込んでいるよ。
 赤ちゃんが泣いたりぐずったりするのも、怒りの感情からだって知っていた?
 
 実に多くのママたちが、赤ちゃんが泣いたりぐずったりしたら、抱っこする。横抱きにしたら、そねったり、ギャン泣きするので、縦抱きしてあやす。

 この、良かれと思ってする行為が、どれだけ、赤ちゃんの怒りを封印しようとする行為か・・・・を知らない。教えてもらっていない。
 産科のスタッフも、泣いら抱っこしてねと助言する。専門家の助言だもの、ママは信じる。

 ばあばも、かわいそうと抱っこする。
 たとえ、ばあばが、『赤ちゃんが泣くのは仕事だから、大丈夫よ。泣かせときなさい。』と言っても、専門家の言葉を信じてしまう。
 実のばあばがそうなのだから、姑なんて、何も言えない。
  


 赤ちゃんの心はどうなってる?

 ただ泣いてすっきりしたかっただけなのに、泣かせてもらえなかったという体験が怒りになる。

 この怒りの感情は、思春期まで封印される。

 そして、思春期に爆発する。矛先は、親。

 それはとてもいいことです。

 人生で最後のチャンスです。

 ここで、もし、親に矛先を向けて爆発できなかったら・・・・。

 キレキャラが定着します。

 ちょっとしたことで、すぐ怒って、キレます。
 一生・・・。
 
 そう。一生、キレ爆弾を背負って生きていきます。

 もしくは、自分を痛めつけます。 


 
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