#58「子供と海水浴に行く」 | ちょっと笑えるお話@しゅんちの極楽日記

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夏のレジャーというと海水浴が挙げられる。
父しゅんちとしてはカホマオが小学生のうちになるべく連れて行ってやりたいレジャーの1つである。

と、父親らしく言ってみたものの・・・実はしゅんちも海水浴は好きである。

海の無い長野県民のしゅんちは浜辺に行くだけでテンションがあがる。
目の前に広がる砂浜、その先に見える海と空だけの果て無きブルーの世界
遠くからはさざ波の音と混ざってキャーキャーと楽しげな声が聞こえてくる。
その場所にいるだけでリゾート雰囲気に癒されるのである。

 

・・ある日の休日に新潟の海水浴場に出掛けた。

長野市から一番近い海は新潟県なのである。

 

車で走らせる事1時間半・・・。「鵜の浜海水浴場」にやってきた。

海の家に荷物を運びこみ、席を確保。

まだ時間は早めだったので割と空いていた。

カホマオは到着するなり、浮き輪と水中メガネと帽子を着用し、しゅんちの手を引っ張る。

 


カホ「お父さん!浮き輪を膨らませて!」

 

マオ「早く早く~!」
 

しゅ「ちょっと待ってな」


と、父親風を吹かせてはいるが、しゅんちは海に入るのも好きである。
特にシュノーケリングが好きなのだ。
実はこの日の為に、スポーツ用品店でちょっと高めのシュノーケルを買ったのだった。

 


マオ「早く入ろう!ね!行こっ!」

 


しゅんちも高鳴る気持ちを抑え、浜辺に向かいながらおもむろに装着する。


痛たたたた・・・!


三蔵法師の頭の金の輪っかのごとく頭を締め付けるシュノーケル。
どうやらベルトの調整を忘れてたようだ。

一旦頭からシュノーケルを外し、調整を試みる。


(くっ…ベルトの調整がややこしいぞ)

こういった水中系メガネのゴムバンドは滑りが悪く、調整はなかなかの難しさである。
更に、はやる気持ちが相まって手元がおぼつかずなかなかうまく調整できない。


カホ、マオ「早く行こうよー!」


海目前の浜辺で立ち往生のしゅんち。
こんなことなら家で事前に調整してくりゃよかった。


・・・


しゅ「よし!調整できた!」


すでにカホとマオは待ちきれず海に飛び込んでいた。

カホ「お父もはやく~!気持ちいいよ~!」

しゅ「よし・・・いくぞ・・ひゃっ!!」


思った以上に冷たい海の水。


マオ「大丈夫!一気に入っちゃいなよ!」


どうして子供はこの冷たさが平気なのだろうか・・・?


しゅ「ちょちょちょまてよ・・・ひえっ ひえええっ ちべたっ!!」


面白がってカホとマオが水をかけ始める


しゅ「ひゃっ!や、やめっ ひゃっ!ひゃっ!」


覚悟を決めて一気に肩まで浸かってみる。


しゅ「・・よし。大丈夫だ」


なぜ人は一度水に潜ってしまえば冷たさが平気になるのだろうか?


しゅんちは早速、海に潜ってみた。

 

目の前には海の世界が広がる。
まるで空を飛んでいるような気分である。

シュノーケルはジャストフィットしている
やはりそこらの安物とはフィット感が違う。
苦労して調整をした甲斐があったというものである。


カホ「ねーお父さん」

しゅ「ゴボゴボ…ん?なんだい?」


カホ「それ貸してよ」



しゅ「え・・・」


マオ「次はマオにも貸して」


貸してあげないのは親として大人としていかがなものか。
しまじろう先生もお友達に貸してと言われたら貸してあげようと言っていたものである。

 

しゅんちはしぶしぶカホに貸してあげた。

 

・・・

カホ「ねーお父さん ゆるいよー」




やっぱりそうなるよね。
 

 

(くーーっ! どうしてこんなにベルト調整って面倒なんだろうか!?)

・・こうして再び苦労して子供サイズにベルトを再調整。
楽しみを奪われたしゅんちはすごすごと海の家に戻る。

・・海の家で焼きそばを頼んだしゅんち。

海の家の食べ物はどうしてこんなにも美味しく感じるものなのだろうか。

 

店内には広瀬香美やサザンやマライヤキャリーなどのリゾート気分を盛り上げるアーティストの曲がかかっていた。


絶好調~真冬の恋~スピードを上げて~♪



夜に向かって雪が降り積もると~♪



アイドンウォーナー ラ~スト クリ~スマス♪

 

 

 

 

 

季節違いすぎるだろ。

 


だいぶ季節感が違う曲を聴きながらボーッと海辺を眺める。
どうして、海には入れ墨の人達が多いのかなぁと考えながら、焼きそばに入っていたキャベツをチマチマとかじっていると2人が海の家にやってきた。


カホ、マオ「おとーも泳ごうよー!」


海の家でダラけている父しゅんちを呼びに来る2人。


マオ「今ね!綺麗な貝殻や石を探してるの!」

カホ「お父さんも一緒に探そうよ!」

しゅ「うーん・・・いいけど、シュノーケル返してくれる?」

カホ「うん!もう使わない!」

しゅ「よし、じゃあ行くか!」


2人に引っ張られ再び浜辺へと向かう。


しゅ「で、シュノーケルはどこ?」


マオ「あそこー」


しゅ「う・・・」


 

 

砂だらけ。


一番ナイーブな部分だと思われる空気の出し入れ部にギッシリと詰まった砂。
ため息をつきながら砂を洗い流す。
そして頭に装着。


痛たたたた・・・!


 

サイズの再調整が必要だ。


マオ「おとーーはやくーー!」

 

 

しゅ「ちょっちょっまてまて!」

 

 

とりあえず海に行く際にシュノーケルは大人用と子供用を分けておくべきだと思うしゅんちであった・・・。

 

海ってどうしてこんなに楽しいんだろうね?

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