旭川・生活暮らし情報お届けブログ(旧自転車通行ガイドblog版)

だいぶ前から変な歩道だなぁと感じていた道路がついに強制撤去された。場所は永山の一番線沿いで永山西小学校やふじスーパー永山西店の近くにあるとあるクリニック前の歩道(実名を出すと後で色々問題になりそうなので伏せておきます)。以前は弁当チェーンの「ほっともっと(※現在はセイコーマートの向かいに移転)」が隣にあったのでその隣といったほうがわかりやすいだろうか。まずは次の画像を御覧いただきたい。




注目点はクリニック入り口前の歩道なのだが、入口付近のスロープと駐輪場が歩道にせり出して、極端に狭くなってしまっている。



反対側から見るとより明確だが、手前の歩道はきちんと障害者用のブロックが歩道の切れ目まで埋め込まれて整備されているが、クリニック前はスロープと駐輪場に占拠され工事が完全にできず、点字ブロックが未設置状態となっている。

この道路(1番線)は数年前に車道と歩道の拡幅工事が行われともに幅が広くなった。舗装される前の歩道は人がすれ違う程度しかなく、残りは砂利道になっていたのだが写真のようにかなり広くなって歩きやすくなった。ただ、その際に砂利道にあった構造物は軒並み撤去されて舗装化されたのだが、なぜかここだけ取り残され写真のようになっていた。報道によれば11年前から所有者と60回以上に渡って交渉したが解決に至らなかったとされている。その結果、著しく公共性に反すると判断し今回「強制代執行」によって強制的に撤去された。

この点についてYahooニュースに興味深いコメントがあったので内容をまとめると...どうやらクリニックは土地を借りているようで(賃貸)、クリニック側は土地所有者の大家に応じてほしいとの交渉を繰り返していたものの、その大家が応じず今回の行政代執行となったようだ。その大家はこの辺一体の所有者(大地主)で弁当屋のほっともっとの際にも色々ゴネた模様。賃貸であれば交渉は所有者の大家が筋なので、クリニック側は被害者のようだ。






強制撤去後はご覧のように構造物がなくなり、本来あるべき歩道の幅に戻った。どうやらこの後歩道の工事を引き続きするようで完了は12月11日の予定。当日はNHKやUHB、HTB、HBCなど報道各社がかけつけ全道ニュースとして報道されていた。

今回行われた行政代執行には約120万円の撤去費用がかかったそうだが、これは交渉に応じていなかった土地所有者に請求が行くようでしかも撤去費用には税金が使われているとのこと。もし仮にさらにダダを捏ねて不払い(滞納)した場合は不動産の差し押さえ等強制的な徴収の執行も行われるため税金の無駄にはならないと思うが、行政代執行する前にきちんと自分で撤去していればここまで大きくならなかったのになぁと思ってしまった事例だった。