ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1984年11月17日付 デニス・デ・ヤング Dennis DeYoung - Desert Moon

2020-11-15 23:12:57 | 1984年ビルボードTop40
1984年11月17日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、4位からアップしての1位はWham!の"Wake Me Up Before You Go-Go"。Wham!ですが、イギリス出身のポップデュオ、母国イギリスではこの時点で既に5曲のシングルヒットを持っていましたが、アメリカでは初めてのTop40ヒットで、いきなりのNo.1獲得です。

2位は3位からアップ、Prince & The Revolutionの"Purple Rain"。Princeですが、5週間の1位で年間チャートNo.1の年度を代表するヒット"When Doves Cry"、2週間の1位"Let's Go Crazy"に続く3曲目のTop3ヒットです。
3位は2週間の1位からダウン、Billy Oceanの"Caribbean Queen (No More Love on the Run)"。Billy Oceanですが、初めてのヒットがファーストアルバムからのシングル曲"Love Really Hurts Without You"。1976年に最高位22位を記録。この曲が2曲目のTop40ヒットで突然の大ヒット、もちろん初のNo.1ヒットです。
4位は5位からアップ、Chaka Khanの"I Feel for You"。Chaka Khanですが、ソロでは1978年の"I'm Every Woman"の21位が最高位。Rufus and Chaka Khanとしては"Tell Me Something Good"の3位、"Sweet Thing"の5位に続く3曲目のTop5ヒットです。
5位は2位からダウン、3週間の1位の大ヒット、Stevie Wonderの"I just called to say I love you"。Stevie Wonderですが、もちろん皆さんご存知のスーパースター、60年代から数多くのヒットを持っていて、この曲でなんと7曲目のNo.1ヒット、初めてのNo.1は1963年に遡ります"Fingertips – Part 1"、1977年の"Sir Duke"以来久し振りとなるNo.1となりました。Top3ヒットはこの曲で12曲目。ヒット曲は数え切れません。

この週12位はDennis DeYoungの"Desert Moon"。
最高位は11月10日付の第10位、年間チャートは年度の途中になってしまい残念ながら圏外でした。

Dennis DeYoungですが、もちろん私も大好きなアメリカンプログレッシブ・ロックバンドStyxの中心メンバーであり、リードボーカル兼キーボード奏者です。

Styxはホント素晴らしいバンドでした。大ファンになったのは1977年リリースのアルバム『The Grand Illusion』から。特に最高位8位を記録した"Come Sail Away"は名曲中の名曲でした。壮大な曲に中に、Dennis DeYoungの甘く力強い声がホント素晴らしかったです。すぐにアルバム買いました。それまでも、最高位6位の"Lady"や、27位の"Lorelei"などのヒット曲がありましたが、この曲は心に響きました。

そのStyxですが、Dennis DeYoungが歌う"Babe"で1979年にNo.1を獲得、さらにはアルバムでも『Paradise Theatre』がNo.1を獲得、シングルも"The Best Of Times"が最高位3位を記録するヒットとなります。この曲も Dennis DeYoungの曲、いい曲でしたね。

Styxは中心メンバーのデニスとトミー・ショウの路線をめぐる確執があったようですが、アルバム『Kilroy Was Here』のあと活動を停止、メンバーはソロ活動に入ります。
そのソロ活動中のデニスのアルバム『Desert Moon』からのシングルがこの曲"Desert Moon"です。
曲の作者はもちろんDennis DeYoung、彼らしい6分超の大作です。やっぱり彼のボーカルは独特、素晴らしいです。


今週 先週 song / artist
1 4 WAKE ME UP BEFORE YOU GO-GO / WHAM!
2 3 PURPLE RAIN / PRINCE & THE REVOLUTION
3 1 CARIBBEAN QUEEN / BILLY OCEAN
4 5 I FEEL FOR YOU / CHAKA KHAN
5 2 I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU / STEVIE WONDER
6 6 OUT OF TOUCH / DARYL HALL & JOHN OATES
7 7 BETTER BE GOOD TO ME / TINA TURNER
8 11 STRUT / SHEENA EASTON
9 12 ALL THROUGH THE NIGHT / CYNDI LAUPER
10 13 PENNY LOVER / LIONEL RICHIE
11 8 BLUE JEAN / DAVID BOWIE
12 10 DESERT MOON / DENNIS DEYOUNG
13 9 HARD HABIT TO BREAK / CHICAGO
14 19 NO MORE LONELY NIGHTS / PAUL MCCARTNEY
15 18 WHAT ABOUT ME / JAMES INGRAM/KIM CARNES/KENNY ROGERS
16 22 COOL IT NOW / NEW EDITION
17 20 THE WAR SONG / CULTURE CLUB
18 25 SEA OF LOVE / HONEYDRIPPERS
19 28 THE WILD BOYS / DURAN DURAN
20 24 I CAN'T HOLD BACK / SURVIVOR
21 14 ON THE DARK SIDE / JOHN CAFFERTY & THE BEAVER BROWN BAND
22 26 IT AIN'T ENOUGH / COREY HART
23 27 WALKING ON A THIN LINE / HUEY LEWIS & THE NEWS
24 15 I'M SO EXCITED / POINTER SISTERS
25 31 WE BELONG / PAT BENATAR
26 16 SOME GUYS HAVE ALL THE LUCK / ROD STEWART
27 30 I CAN'T DRIVE 55 / SAMMY HAGAR
28 29 TEACHER TEACHER / 38 SPECIAL
29 33 VALOTTE / JULIAN LENNON
30 17 LUCKY STAR / MADONNA
31 38 HELLO AGAIN / CARS
32 43 DO WHAT YOU DO / JERMAINE JACKSON
33 35 GIRLS WITH GUNS / TOMMY SHAW
34 37 WE ARE THE YOUNG / DAN HARTMAN
35 21 WHO WEARS THESE SHOES? / ELTON JOHN
36 36 SUGAR DON'T BITE / SAM HARRIS
37 42 I DO' WANNA KNOW / REO SPEEDWAGON
38 40 TEARS / JOHN WAITE
39 41 I NEED YOU TONIGHT / PETER WOLF
40 48 CENTIPEDE / REBBIE JACKSON

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53 コメント

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夢を見る者がいる限り 夢はそこに残ってる (音時)
2020-11-15 23:26:49
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/14727024.html

 若さと夢、その懐かしさ、そして夢を見続けること。あの時の夢を忘れてしまっている人も、デザート・ムーンに行けばまだその夢は置かれたまんまになっている。
“But dreams remain for just as long as there's dreamers”(夢を見るものがいる限り、夢はそこに残っているんだ)という歌詞が好きです。 日本では谷山浩子さんが日本語カバーしています。比企理恵さん主演のドラマ「青い瞳の聖ライフ」の主題歌になりました。(原曲のイメージが残ってない!)
Unknown (blackmore1207)
2020-11-16 16:07:19
今回はデニスでしたか?(笑)実はこのソロは買わなかったです(笑)
Styxも本当はデニスなのにトミーのバンドになってしまいましたね。
日本ではやはり「ミスターロボット~‼️」の印象は拭えませんが、アルバム「コーナー」からのbabe、why~はやはり良い曲だと思います。
NHKでも放送しましたが日本公演見た方はかなり羨ましいです(笑)
実は他人と共演すると何故か大ヒットのチャカカーンを期待してました(笑)当時ウィンウッドとの共演は意外でしたが実はプロデューサーが一緒だったんですね。
デニスも上手い (golden_70s)
2020-11-16 16:52:23
デニス・デ・ヤングも歌が上手ですね。
彼がこのようなバラードを歌うと本当に良いですね。
オリジナル・アルバムは買いませんでしたが、デニスのベスト盤のCDは持ってます。

私も『The Grand Illusion』からスティクスの大ファンになりました。
本当に「Come Sail Away」は素晴らしい曲だと思います。
歌詞も素晴らしい (星船)
2020-11-16 20:38:06
音時さんこんばんは。
この曲、いい曲でした。大好きな曲でした。
歌詞も素晴らしい歌詞だったです。この曲、さらに好きになりました。
谷山浩子さんの日本語カバーがあったとは、覚えていませんdねした。ドラマのことも。曲が良かったので谷山浩子さんも取り上げたのでしょう。
ロック系の (星船)
2020-11-16 20:51:20
blackmore1207さんこんばんは。
私もソロアルバムは買わなかったですが、この曲は大好きでした。いい曲ですよね。
Styxですが、ロック系のトミー・ショウが加わってから、プログレ・ロックにハードなところもあり、サウンドに厚みが増したと思います。そこで、"Come Sail Away"や"Babe"などの名作ができたのではないでしょうか。
"Higher Love"はNo.1を記録する大ヒットでした。チャカ・カーンのバックボーカルが効いていましたのでしょうか。
Unknown (ローリングウエスト)
2020-11-16 20:51:50
デニス・デ・ヤングは大好きでした。ソロになっても素晴らしいヒット曲を出していましたね!小生がスティックスに嵌ったのは1977年の「永遠への航海」(Come Sail Away)でした。ピアノイントロとデニス・デヤングの甘い声から始まり、静かなシンセサイザーに奏でられる美しい旋律が続く序盤、中盤ではいきなり転調して一挙爆発的なハード演奏に突入し頂点へ圧巻の盛り上がりを見せる展開、大海原へ航海へ漕ぎだす勇敢なる船出のイメージは最高でしたね~!甘いヴォーカルとPOPな旋律を奏でるデニス・デ・ヤング(key,vo)、ハード路線でスケールの大きなロックを求める貴公子トミー・ショウ(g,vo)、そして野性的なジェームス・ヤング(g,vo)の3人の個性がぶつかり合い調和しながら高質の曲を多く世に送り出していましたね。
『The Grand Illusion』 (星船)
2020-11-16 20:54:09
golden_70sさんこんばんは。
Dennis DeYoung、ホント歌うまいですし、声も良いですよね。声質がロックバラードにぴったりでした。
『The Grand Illusion』は素晴らしいアルバムでした。アメリカン・プログレ・ロックのNo.1アルバムだと思います。
Unknown (太ったボンジョビ (≧。≦))
2020-11-16 22:14:21
ども…こんばんは…アンチデニスでヤングでやんす。
★⛴️さんはドゥービーのマクドナルドがにがてでしたよね?私はこの人こそStyxの宝でありガンである(ドカベンの岩鬼)と思います。
その①声質がロックでない。
前回のロッドの声はシワシワ、ヤングのはツルピカで、しかしロックファンの支持は断然ロッド!そういうことです。
ロックの部分はトミーショーとJヤングが担うのは当然としても、とにかくヤングがロックバンドのお偉いなんておかしいですわ。
その②雰囲気が茶番ぽい。
歌から伺える雰囲気として、ヤングの歌い方がとにかく「さあ勇気を出して○○してごらん」みたいな支援調なんですが、浅い、とにかく余計なお世話だこのヤロー、ですよ。このデザムンもだし、ドレリエンなんかモロにソレです。キモいです。
その③曲が…  やめときます。ごめんなさい。
ミスターロボットもトミーショーが歌っていれば日本であそこまで毛嫌いされてなかったかも知れませんね。
Styx…フルアルバムだとパラしか聴いてないですが、あれだけは好きでしたねー。ごめんなさい。
壮大な曲 (星船)
2020-11-16 22:34:22
ローリングウエストさんこんばんは。
いやー、同じく、私がStyxの大ファンになったのは"Come Sail Away"、そして『The Grand Illusion』です。この壮大な曲、すぐに大ファンになりました。それからも様々なタイプの良い曲を生み出した素晴らしいグループでした。
異次元の世界 (星船)
2020-11-16 22:41:16
太ったボンジョビさんこんばんは。
うーん、そうですか、アンチデニスでヤングでやんすか!?
その①声質がロックでない。
そのとおりですよね、そこが良いんです。あの甘い声でロックを歌う、最高じゃあないですか。
その②雰囲気が茶番ぽい。
茶番といえば茶番、でも壮大といえば壮大、これだけ盛り上げるのは彼しかできないでしょう。
私は『The Grand Illusion』でStyxの異次元の世界にはまりましたよ。

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