ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

1983年6月18日付 ビルボード 全米 Top40 Naked Eyes - Always Something There To Remind Me

2019-06-16 22:20:25 | 1983年ビルボードTop40
1983年6月18日付ビルボード All American Top40、4週目の1位の大ヒットになりました、Irene Caraの"Flashdance ... What A Feeling"、映画『フラッシュダンス』の主題歌です。Irene Caraですが、1980年のこちらも映画『フェーム』の主題歌で最高位4位を記録して以来の2曲目のTop5ヒット、もちろん初めてのNo.1獲得です。

2位は3位からアップ、Culture Clubの"Time (Clock Of The Heart) "。アメリカでのデビューシングルで2位を記録した"Do You Really Want to Hurt Me"に続く2曲連続の2位の大ヒットになりました。
2位からダウンしての3位はDavid Bowieの"Let's Dance"。5月21日に1週間だけですが1位を記録しました。David Bowie、Top40には1976年に10位を記録した"Golden Years"以来の登場(Queenとの"Under Pressure"を除きます)。1位では1975年の"Fame"以来2曲目となります。
4位は11位からジャンプアップ、Eddy Grantの"Electric Avenue"。Eddy Grant、イギリスでは70年代後半からヒット曲がありますが、アメリカでは初めてのヒットが大ヒットになりました。
5位は4位からダウン、Men At Workの"Overkill"。新人で"Who Can It Be Now?"、"Down Under"と2曲連続のNo.1を記録、この曲で3曲連続のTop5入りです。

この週8位はNaked Eyesの"Always Something There To Remind Me"。
最高位は6月11日と18日の第8位。年間チャートは46位。彼ら初めてのヒットが大ヒットになりました。

Naked Eyesですが、80年代初頭に結成されたイギリス出身のポップロックデュオ。
メンバーはボーカルの Pete Byrne とキーボードの Rob Fisher。
イギリス出身ではありますが、デビューアルバム『Burning Bridges』はアメリカで火が付きシングルカットされた"Always Something There To Remind Me"が大ヒットしました。
活動期間は短く、このファーストアルバムとセカンドアルバムの『Fuel for the Fire』の2枚だけで1985年にはデュオを解散してしまいます。
シングルもこの曲を含め4曲のTop40ヒットがありますが、83年と84年の2年間のみのヒットでした。

この曲"Always Something There To Remind Me"、邦題は「僕はこんなに」。
アメリカではヒットしましたが、なぜか本国イギリスではほとんどヒットしませんでした。
実はこの曲、1960年代に Burt BacharachとHal Davidによって作られた曲なのです。
この曲の初めのヒットは1964年のLou Johnsonバージョン、最高位49位を記録、その後も、1964年のSandie Shaw、1968年の Dionne Warwick、1970年の R. B. Greavesと、いろんな人がカバーしてヒットした名曲なのです。


こちらは1964年にリリースされ最高位52位を記録したSandie Shawのバージョンです。Naked Eyesとは全く雰囲気が違いますが、やっぱり曲が良いのですよね。


今週 先週 song / artist
1 1 FLASHDANCE ... WHAT A FEELING / IRENE CARA
2 3 TIME (CLOCK OF THE HEART) / CULTURE CLUB
3 2 LET'S DANCE / DAVID BOWIE
4 11 ELECTRIC AVENUE / EDDY GRANT
5 4 OVERKILL / MEN AT WORK
6 5 MY LOVE / LIONEL RICHIE
7 9 DON'T LET IT END / STYX
8 8 ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME / NAKED EYES
9 10 AFFAIR OF THE HEART / RICK SPRINGFIELD
10 13 FAMILY MAN / DARYL HALL & JOHN OATES
11 6 BEAT IT / MICHAEL JACKSON
12 12 FAITHFULLY / JOURNEY
13 15 NEVER GONNA LET YOU GO / SERGIO MENDES
14 25 EVERY BREATH YOU TAKE / POLICE
15 17 TOO SHY / KAJAGOOGOO
16 16 SHE'S A BEAUTY / TUBES
17 19 WANNA BE STARTIN' SOMETHIN' / MICHAEL JACKSON
18 18 I'M STILL STANDING / ELTON JOHN
19 22 COME DANCING / KINKS
20 7 SHE BLINDED ME WITH SCIENCE / THOMAS DOLBY
21 26 OUR HOUSE / MADNESS
22 24 WE TWO / LITTLE RIVER BAND
23 23 TRY AGAIN / CHAMPAIGN
24 27 THE WOMAN IN YOU / BEE GEES
25 28 ALL THIS LOVE / DEBARGE
26 14 LITTLE RED CORVETTE / PRINCE
27 32 BABY JANE / ROD STEWART
28 30 THAT'S LOVE / JIM CAPALDI
29 21 STRAIGHT FROM THE HEART / BRYAN ADAMS
30 40 WISHING / FLOCK OF SEAGULLS
31 20 SOLITAIRE / LAURA BRANIGAN
32 44 IS THERE SOMETHING I SHOULD KNOW / DURAN DURAN
33 35 ROLL ME AWAY / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
34 42 SHE WORKS HARD FOR THE MONEY / DONNA SUMMER
35 39 DON'T PAY THE FERRYMAN / CHRIS DEBURGH
36 47 STAND BACK / STEVIE NICKS
37 46 SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) / EURYTHMICS
38 38 THE CLOSER YOU GET / ALABAMA
39 52 1,999 / PRINCE
40 33 NO TIME FOR TALK / CHRISTOPHER CROSS

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21 コメント

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いろんな邦題がついた曲 (音時)
2019-06-16 22:59:05
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/13542984.html
はじけるようなエレクトリックポップなこの曲が、バカラック&ハル作品だとはビックリしました!元がいい曲でいろんなシンガー、アレンジで別曲に生まれ変わりますね。サンディ・ショウのバージョンの邦題はなんと「愛のウェイト・リフティング」!当時1964年の東京オリンピックでの注目種目が重量挙げだったから…だそうです(^▽^;)その後、ディオンヌが歌った邦題が「愛の思い出」。「僕はこんなに」と合わせ、いろんな邦題が付いた曲でした!
 
最もターンテーブルに乗ったアルバム (ms-database)
2019-06-17 18:45:26
こんばんは。
Naked Eyesのこの1stアルバム、洋楽を聴き始めて以来、Human Leagueの"Dare"、Yazooの"Upstairs At Eric's"とともに、最もターンテーブルに乗ったアルバムのひとつです。
LPは日本盤の"ネイキッド・アイズ"(東芝EMI EMS-81599)、曲目違いの米盤"Naked Eyes"(EMI America-ST-17089) を聴き続けた後、なかなかCD化されないため、ベストアルバム2枚("ベスト・オブ・ネイキットアイズ"(日本盤東芝EMI TOCP-6736)、"The Very Best Of Naked Eyes"(米盤 EMI CDP-527226)を日本盤と米盤の曲順に並び直してCD-Rに焼いて聴き続けました。
ようやく2012年に"Burning Bridges"としてリマスター版の日本盤CDが発売され狂喜乱舞(未開封保存用と常時聴取用の2枚買っちゃいました)。
そして昨年には米盤"Naked Eyes"も発売。CD化までなんでこんなに時間がかかったかというくらい待ちわびましたが、35年目にして日米両盤をリマスター仕様のCDで聴くことができました。感涙。
結局、Naked Eyesはベスト盤を含めCD9枚、LP3枚、さらにVHSのビデオカセット1巻のコレクションとなりました。BeatlesやQueen、Zepファンならともかく、Naked Eyesにこれだけ熱を入れている人もあんまりいないでしょうね。
"幻"の邦題 (ms-database)
2019-06-17 18:49:00
連続でスミマセン。
このシングルの邦題、当初は"風のメモリー"の予定でしたが、急遽"僕はこんなに"に変更になったらしいです。36年経った今もこの曲を聴くと"風のメモリー"という邦題が浮かびます。今となっては隠れた邦題"風のメモリー"を知っている人もいないんでしょうね、きっと。
基本的には・・・ (golden_70s)
2019-06-17 21:14:32
壮大なイントロで始まる曲ですよね。
基本的には”ピコピコ系”のサウンドって好きではないのですが、この曲は別です。

元々、60年代の曲っていうところ良いのかもしれません。
もっともっと活躍できた2人組かと思います。
意外な作者 (hannah)
2019-06-17 21:27:13
星船さん、こんばんは。
ブリテッシュインベーションのさ中のヒット曲ですが、他の曲とはちょっと違うと思っていましたが、巨匠B.Bachrachの曲でしたか。
10月に最高位12位でしたか、を記録した♪Promises Promises♪もいい曲で、今後に期待したデュエットでしたが。
邦題が全く違う (星船)
2019-06-17 22:23:45
音時さんこんばんは。
そうなんですよね、このブリティッシュ系のダンスロック曲が、なんと1960年代に Burt BacharachとHal Davidの名ソングライターコンビによって作られた曲だとは、初めに聞いた時は驚きました。
いわれてみればこのメロディアスな名曲、ほかのブリティッシュ系の曲とは趣が全く違いました。
邦題が全く違うっていうのは知りませんでした。それも面白いですね。
幻の邦題 (星船)
2019-06-17 22:47:13
ms-databaseさんこんばんは。
うおぅ~!ms-databaseさんのNaked Eyes愛にあふれたコメントありがとうございます。
私は多分ms-databaseさんの100分の1もこのアルバムを聞いていないと思いますが、でも特にこの曲"Always Something There To Remind Me"名曲ですよね。
ところで、この曲の邦題「風のメモリー」ですか、歌詞は別として、曲調にはそっちの方が合っているかもしれないですね。幻の邦題の情報、ありがとうございました!
ブリティッシュ系のサウンドとは (星船)
2019-06-17 22:53:21
golden_70sさんこんばんは。
私もそうですが、皆さんも感じてらっしゃったのですね、やっぱりこの曲は、当時流行っていたブリティッシュ系のサウンドとは一線を画す名曲でした。
60年代の名曲を導入し、またPete Byrneの声もこの曲にぴったりでした。
Promises, Promises (星船)
2019-06-17 22:57:15
hannahさんこんばんは。
この曲はやっぱり曲が良かったですね。
彼らの次のヒットシングル"Promises, Promises"ですが、メンバー二人の共作でした。"Always Something There To Remind Me"とはだいぶ違い、当時流行の曲調でしたが、ギターの雰囲気の良い曲でした。
Unknown (太ったボンジョビ)
2019-06-18 00:25:02
実は私はこれもあんまし…
ノリは良いけどカーステでかかったら飛ばしちゃいますね
楽しけりゃ良い、て感じで苦手です、それはすみません
で、プロミシーズプロミシーズ、これは83年のグッドソングで時期的にその8当たりには来ますね
イントロからラストまでセンス抜群であります
ギターがとにかく素敵、ボーカルもソフト、よくシングルにしてくれたなあと思いました
もしかしたら次の、明かりが消える頃、も良かったような気がします
それと「風のメモリー」ですがある週のFMfanにもそのタイトルで載ったことがあるはずです
僕はこんなに→風のメモリー→僕はこんなに、となってたような
しかし風のメモリーというのもテキトーなタイトルですね
歌なんか誰も聴いてないAKBにありそうだ とほほ

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