2020年8月2日日曜日

病院職における中卒というハンデ

実力一本の世界で学歴など全く関係ない世界はいくらでもあるでしょう。

筋肉、格闘、運転などなどあるかもしれません。しかし、極めて飛び抜けた天才的能力を持った人物を除けば、通常スポーツの世界でも結局はその運動の目指すべき方向や作戦を理解できる頭脳、そしてチームスポーツであれば指揮官の意図することを汲み取る能力が無い人間はある所から先には伸びないのではないでしょうか。

1.5流までは行っても一流にはなれず、ましてや超一流には全く届かない。しかも選手寿命は短いというのが私の「主観的」考察です。

例えばイチロー。確実に知性があります。しかも第一線で長持ちしました。現代のF1で「チャンピオン」になる人間達はどうでしょう。やっぱり何れの人物も深い洞察力を持ち、テクニカルディレクター達にメカニカル・コンディションを的確に伝える知識と知性を持つ人々。陸上、水泳、球技どこの世界でも飛び抜けた身体能力を転生で持つ一群とそこまではないにしても、確実に首の上についているモノを使って階段を登り続けトップに来る人達。

入院している元ヤクザの世界の人達に病院でその筋の人達の話を聞いていても「学歴と関係なしに」やはり頭が良くないとトップには近づけないと言います。要するに今の時代は金を集める能力、人を惹きつける何かが無い度胸一本だけの人間はやっぱり途中で命を落とすか問題を山のように溜め込んで破門ということなんだそうです。

商売だって中卒であっても巨万の富をなした人々は日本にだけ限っても枚挙に暇がないことは無数の列伝が幾らでも語ってくれます。しかし、彼等には「自分の頭で考える」という能力が備わっていました。いわゆる地頭という奴でしょう。

病院の中にも信じられないほどバリエーションに富む理由で義務教育しか終えていない女性たちが居ます。それでも大人になった今、「勉強したい」という気持ちを隠しきれずにいる人達が毎年沢山いるのが事実。知らないからこそ、見たことがないからこそ触ってみたい知識の世界。そういう人達の中には実は地頭の良い人達が隠れています。

私の仕事はそういった人達の手を掴んで次のステージへ連れて行くこと。持久力と地頭があれば高校卒業資格(同等のものであれば十分)を手に入れることはそんなに難しいことではありません。その次は看護学校へいくこと。このためには高校卒業資格が必要。

そんな彼女達に各科目を基礎からやり直す形で毎年授業をしています。私の衰える頭脳にもこういった復習はたいへん活を入れる力となります。

頑張る女性たちの努力が報われた顔を見るのは毎年私のようなオジサンにも力を与えてくれます。:)


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