ワタクシの心の叫びがそのまま詰まった一冊。
「作り続ける料理」「考え続ける献立」は「愛情」の前に「日常」
料理とは「愛情」の前に、たった一人で直面している毎日直面している「日常」
仕事をしていても帰り道には「ごはん何作ろう?」
楽しいランチなのにアタマの中では「今夜何にしよう?」
ついでに言うなら、
ランチで選びたいのは「夕飯と被らないメニュー」だったり、
「自分では絶対に作らない料理」だったりで、
どうしても「今夜のご飯」と絡めて考えてしまう。
「お夕飯の献立」が常に頭から離れないなんて、
ある意味ビョーキじゃないかと思うことも・・・
というくらいワタクシには苦痛なのでございます。
20年主婦やっていても慣れることはなく、
苦痛は和らげないモノなのだわ・・・
とつくづく思うのです。
一方で、周囲からよく言われる
「でもアナタ、料理はちゃんとできているじゃない!」
は、残念ながら
「出来る=好き」という構図には全くなっていないのです。
旦那の言う「簡単なものでいいよ」とは何のことを指しているのだろう?
ワタクシにとっての簡単は、
ふりかけご飯レベル。
もっと言うなら、
ご飯は炊かずに「サトウのごはん」なら、なおよろしい。
筆者と同じように切る、炒める、煮込むと調理技術のオンパレードであるカレーは簡単ではない。
ここで言う簡単は「食べる」が簡単。
ご飯&カレーで一皿で済むから「洗う」が簡単。
それだけ。
「作る」は簡単ではない。
一皿だから?簡単に見えてしまう?
のであれば、その思考は残念極まりないと思うワタクシなのです。
苦痛の要因。それは、
簡単という定義の家族間での相違や、
料理とは、主婦とはという、
その先にある思い込み。
それが分かったところで、
すぐに払しょくできないのが
主婦の悲しいサガなのか・・・
ワタクシ一人が「苦痛だ、しんどい」と吠えていても
「何言ってるの?」
「何甘えてるの?」
「何年主婦やってるのよ?」
と言われるだけ。
このように文字となり、発信されたりすることで、
世の中には同じ思いを抱える人がいて、
思い込みに苦しむ人がいる。
それはワガママなことではないよと気づく人が増える・・・と思っています。
ワタクシもかつてはそういうヒトでした。
今は嫌い嫌いと豪語して
「今日は料理をしない日」を自ら選べるようになりましたケドね。
20年前にはなかったわ・・・
良い世の中になったものだわ・・・
と一気に読み進めた夏休み。
こういう本なら積極的に読書感想文書けそうなのになぁ・・・
料理が苦痛だ
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