7/8(水)に放送された「歴史秘話ヒストリア ペスト最悪のパンデミック(世界的に大流行した感染症)」を録画していたので、今日放送内容を見ていました。

 

ペストという感染症については、歴史の勉強で名前は知っていましたが、詳しいことについては、知らずにいました。

 

6世紀ごろに、風土病として東南アジアで確認され、14世紀にはヨーロッパ全土に感染が拡大。ヨーロッパ全土の1/3にあたる人々が亡くなったといいます。

 

当時は、現在の新型コロナウイルスと同じで、原因および感染経路が判らず、また医学も、現代ほど進歩していませんでした。それでも人々は希望を捨てずに、ペストと闘う術を身につけていきました。イタリアのベネチアでは、世界で初のペスト感染症専用の施設(隔離島)を作り、国内外問わず、そこで患者の治療にあたりました。また医師自身も、防護服を着用するなど、ペストから身体を守りながら、患者の治療にあたりました。

 

17世紀前半のフランスのある街では、ペストが流行した時、街全体の取り組みとして、太陽光などの熱や薬草を用いて街全体の消毒・換気を徹底しました。その結果、最初の発症からわずか1年で、ペストを終息させることに成功したそうです。

 

19世紀末(日本では明治時代末期)「日本の細菌学の父」と言われている医学者 北里柴三郎が、ペスト流行の原因を探すため、政府の要請で、中国・香港へ旅立つ。そして患者の血液からペスト菌を発見。ペスト菌の性質を解明し、帰国後、日本で最初のペスト患者が出たときも、冷静になって、予防法を人々に伝え、治療に尽力しました。(なお北里柴三郎は、2024年から発行される新千円札の顔になる人物です。)

 

番組を見て感じたことは、ペストがパンデミックにまで至った経緯、ウイルスと闘う人々の知恵と信念など、新型コロナウイルスと、よく似ている点が多くありました。そして、長期化するコロナウイルスと、どのようにして向き合い、闘っていけばよいのかというヒントを学ぶことができたような感じがしました。

 

7/14(火)15:08~15:55に再放送されますので、興味のある方は、見てください。

歴史秘話ヒストリア「ペスト最悪のパンデミック(世界的に大流行した感染症)