佐藤浩市さん、西島秀俊さん、佐々木蔵之介さん出演の近未来起こるかもしれない事態を描いた2019年の作品。
原作は、かわぐちかいじ氏。
公式HPは、こちらから。
先に見たアルフィーが、考え方や解釈の仕方で評価が分かれる作品かも・・・と言う感想。
確かに・・・と思いました。
舞台となるのは、架空の空母いぶき。
この存在自体も論争の的となっている空母。
艦長は航空自衛隊出身の西島さん。そして副長が海上自衛隊出身の佐々木さん。
同じ自衛官ですが、この二人の考え方には違いがあります。
国を愛し、守り抜くという信念は同じですが、その方法に違いがあるようです。
西島さんは、いわゆる“軍人”の匂いのする人。戦争を回避するためには、抑止力と言う武力衝突をも辞さないという考え方です。
一方、佐々木さんは、自衛隊発足以来、自衛官、一般市民ただの一人も殺傷していないことを誇りに思っています。
だから、西島さんの考え方に疑問を抱いています。
勿論、いぶきの乗員、他の護衛艦等の乗員も、それぞれ異なった考え方を持っています。
でも、一旦事が起こった時、意見を言うことはあっても、艦長の決断は忠実に実行します。
もしかしたら、これは近未来の世界情勢の現実なのではと不安になる展開です。
一応の落着をした結末ではありますが、やはりすっきりとはしません。
明るくほっとする気にはなれませんでした。