韓国旅行|不思議だけど吸い込まれるゼリーの味…『保健教師アン·ウニョン』第1回所感♪

韓国旅行|不思議だけど吸い込まれるゼリーの味…『保健教師アン·ウニョン』第1回所感♪






おもちゃの刃物を持って、一人でもがきながら随時悪口を吐くチョン·ユミはどこか馴染みがないものの、没入するのには不便さはありません。。

彼女がタイトルロールを務めるNETFLIXのドラマ「保健教師アン·ウニョン」も奇異の集合体ですが、物語そのものを楽しむのに妨げにはなりません。

主人公のモクレン高校の保健教師アン·ウニョンは他人には見えない『ゼリー』を見ることができます。

ゼリーはそのままにしておくと生徒たちにくっついて害を及ぼすので、おもちゃのナイフとプラスチックの銃を持って毎回それらと戦うのです。








果てしない戦争を続けた彼女の前に運命のように現われたのは、漢文教師ホン·インピョ(ナム·ジュヒョク)。

インピョはウニョンが戦闘をするたびにエネルギーを充電してくれます。また二人は学校の地下室の「鴨池石」から始まった普通ではないミステリーを一緒に解いていくことになります。








チョン·セラン作家の同名小説をドラマ化すると言った時、やはり最も懸念されたのは「ゼリーをどのように映像で具現するか」でした。

幸い、学校の地下室から屋上までいたるところから出てくる様々な形のゼリーは、それほど不自然ではありません。

適当に軽い劇の雰囲気の中で多少ぎこちない場面もユーモアとして受け止められ、ウニョンが屋上の怪物を退治した後、ハート模様のゼリーがいっぱいこぼれる場面などは期待以上でした。

毎回新鮮で怪異という評価の中で好き嫌いが明らかに分かれるイ·ギョンミ監督らしく「保健教師アン·ウニョン」も監督特有のグロテスクさが目立ちます。

俳優たちの演技、エンディングクレジットごとに登場する滑稽な音楽、そして時々登場して首を傾げるアヒルの群れまですべてが奇異です。

たびたび足りない蓋然性にもかかわらず、世界観だけはしっかりしているように見えるのは俳優たちの演技のおかげです。

教師から生徒まですべてのキャラクターが非正常である中、俳優たちの滑稽な演技が没入を助けてくれます。

心を鬼にして壊れたチョン·ユミと、とんでもない魅力のナム·ジュヒョク、各エピソードの主人公の学生たち、そしてゾンビを思い浮かばせたエキストラの学生たちまで演技者たちの「ハーモニー」が目立ちました。

原作の中のアン・ウニョンが傷つかないことを願う気持ちでドラマの脚本にも直接参加したというチョン·セラン作家の思い切った脚色も印象的です。

6回という長くない分量に話を盛り込むため、キャラクターの比重やエピソードの順序などを再配置し、毎回エンディングに「クリフハンガー」(衝撃的な暗示)を与えたのも賢い戦略でした。







しかし短い分量でファンタジー·ヒーロー·学園劇などすべてのジャンルを消化し、ひいては学園劇を扱いながらハイティーンロマンス·入試·暴力などさまざまな素材を入れているため、めまいがすることもあります。

いくら複合ジャンルが主流とはいえ、食べ過ぎた感じもします。

NETFLIXというプラットフォームを考慮して、全世界の視聴者を意識したようで、漢文や鍼術などの素材を配置したことも試みは良かったですが、劇に完全に融和したと見るには残念な点がありました。

一部では国内では新鮮に見えても日本や中国のコンテンツでよく接する素材とジャンルという批判もありました。








夢中で走ってきたシーズン1は、「ファス」(ムン·ソリ)の正体が明らかになり、モクレン高を巡る勢力争いの物語が始まろうとした瞬間、終わりを告げました。

シーズン2を念頭に置いた戦略に見える中で、新シーズンはもっと重みのあるファンタジーになるのか気になるところ。

また、この作品は映画『82年生まれ、キム·ジヨン』でユンブリを超えたチョン·ユミ、強固な自分だけの世界観で愛されるイ·ギョンミ監督と、チョン·セラン作家、映画会社「輝く帝国」のキム·ヒョンジョンプロデューサー、KEYEASTのパク·ソンヘ代表など各分野の女性たちが意気投合したことでも関心を集めました。

野心に満ちた試みがNETFLIXプラットフォームで期待通りの成果を収めるかも注目されています。






ひとこと


突飛な印象の残るドラマも地に足のついた演技力のある俳優さんが演じることですっかり引き込まれてしまいます。主演のお二人のケミが心地よいですね♪


✳︎写真はNETFLIXより記事はyna.coからお借りしました。


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