皆さんが、自販機で北陸コカ・コーラのアルミ缶の飲料を飲んだとします。それは、リサイクル品ではありません。食品衛生の関係で、新たにアルミの原料から生産された新製品です。次に飲み終えたアルミ缶は、廃品回収されます。それらを再生して、工業用の資材となるアルミができます。さらに、解体した建築物から、大量のアルミ枠が回収されます。高岡の銅器に必要な銅は、黒谷コーポレーションさんが、電気製品などの電線から銅を回収します。銅と錫などの合金なので、溶ける温度の差を利用し、純銅と錫に分解するわけです。今、富山には、車の古いタイヤから金属線を剥離し、合成ゴムと金属に分離し、リサイクル事業に貢献する企業もあります。以前は、産業廃棄物の雑なごみは、中国に資源ごみとして輸出していましたが、今は、中国が公害の原因として、輸入禁止したので、富山ではそれを独自な技術で大気汚染しないように処理するシステムを開拓してきました。このリサイクルの悩みは、再生品のほうがコストが高いという価格差に悩まされてきました。しかし、コロナウイルスの世界的な流行のために、原材料の輸入が一気にとまり、日本国内での資源ストックには限界があるため、国家の安全保障として、富山のリサイクル産業が、地道であるが国家防衛の戦略として脚光を浴びてきました。こうした分野への巨額の産業投資は、おもに「みずほ銀行」が政府資金と自己資金を加え融資してきました。富山のみずほ銀行の取引先の中堅企業は500社を超える規模があります。その代表格が、再生紙の段ボール生産から立ち上げた石崎産業という企業、今では、IZAKといいますが、大きく成長してきました。富山の今後の伸び筋の産業は、国家資源としての戦略重要物資のリサイクルです。富山には、自衛隊の基地はほとんどありませんが、富山はマテリアルフローの関係で、国家戦略のリサイクル基地として、射水、富山、滑川、魚津の富山湾岸の中核都市圏が成長してきました。ところで、石井富山県知事は、中国共産党の習近平に表敬訪問し、中国共産党の人材を県庁に招いていました。今や、中国共産党の世界征服を阻止し、国家戦略の重要な物資を生産する富山県の国防を考えると、石井知事には退陣を求めなくてはなりません。今度の知事選は、中国に媚をうる石井氏か、リサイクル産業を育ててきた新田八朗さんか、最大の争点は、売国か、愛国かの選択にあります。
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