コロナ禍にあたり、安倍内閣は、地方自治体にも臨時交付金を支出した。ところが、石井知事は、臨時交付金を県財政が受領するまでに時間がかかるので、県独自に蓄えた財政基金からコロナ対策費を支出した。そのとき、政府から後日に下付される臨時交付金を県の財政基金の穴埋めにもどせるはずだと信じていた。しかし、臨時の災害の給付金は、制度の趣旨からして県独自の蓄えである財政基金に繰り入れることは許されないことが後日、明らかになった。それで、全国知事会の役職の立場から、臨時交付金を県の財政基金に組み入れられるように、政府に「要請」すると公表しているが、全国の知事で同じミスをした知事は少ないので、知事会の会長を含め知事の総意で、政府には「要請」できない。安倍内閣は、そんな臨時交付金の制度趣旨に反することは認められない。得意の分野で、人間は自信過剰で初歩的なミスを犯したわけである。
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