コロナ後の世界が見えてきた
7月になり「コロナ後の世界」が見えてきたような気がする。
どうやらコロナの影響は長々と続き、多くの物事が劇的な変化を迎えそうだ。
緊急事態宣言が解除されても元の世界に戻るにはほど遠いという状況がはっきりしてきた。
実質的な自粛が続く中、再びコロナ感染は増え始めており「第二波」がやって来るのは世界的に明白になりつつある。政府が今後、どのような対応をとるのかはわからないが、マスメディアが自粛警察となり患者の発生した業界を血祭りに上げているようでは日本中の自粛は収まることはないだろう。
つまり、コロナ患者の増減にかかわらずこの自粛ムードはまだまだ続きそうだということになる。
公共交通機関および旅行関連業は壊滅的な影響を受けているがまだまだ続く。
スポーツを含めたエンターテイメント系の産業も全て影響を受け続ける。
自粛ムードを受けた企業の業績は悪化の一途をたどり広告の出稿も激減、巣ごもり状態で順調と思われるネット業界でも同じように影響は大きいようだ。いわゆるユーチューバ-がその影響を口々に語っている。
農業に関連するところでは、飲食業界も復活の兆しが全く見えない。
「飲酒主体業態は前年比5分の1以下の市場規模」などという恐ろしい数字も並んでいる。
これが長引けばどのような優良企業でも立ち行かなくなる。
一昨日発表された有効求人倍率は、予想された通り激しく下落。だが、これはまだ始まりに過ぎないだろう。
有効求人5月1.20倍、46年ぶり下げ幅 失業200万人迫る
このような経済全体の崩壊は、かつて見たことがない。どうなるのか想像も付かない。
これはコロナとは直接関係ないが、世の中の趨勢の他に気候がいよいよおかしくなってきている。
本文にも書かれているが、北極圏の温度上昇すると気象変動は激しくなる可能性が高い。「永久凍土が溶けると、地下に閉じ込められていた二酸化炭素とメタンが放出されるからだ。これらの温室効果ガスはさらなる温暖化と、さらなる永久凍土の融解を引き起こす可能性がある。正帰還として知られる悪循環を引き起こすというわけだ。」
ロシアでは先日化学工場から燃料の流失事故が起きたが、これも永久凍土がとけたせいで土台が緩み流失事故を起こしたのではないかといわれている。
ロシア北極圏での燃料流出事故、気候変動が原因か-永久凍土が融解
中国では大洪水だ。
中国南方エリアの洪水被災者が1200万人以上に 国家4級緊急時対応策実施
中国南部の洪水報じているのは中国の管制メディアであるが実は上流の北部、中部にかけてもしばらく前から集中豪雨による洪水が発生している。世界最大の三峡ダムの上流にある重慶市では80年に一度という洪水があり、三峡ダムの放水によって下流にあたる南部の洪水に拍車をかけているのではないかというのが、多くの海外メディアの観測である。
なお重慶市の洪水については中国当局は、情報統制を強いているようであまり報じられていない。
一昨日、中国は香港との一国二制度の終焉を告げる法案を可決した。もはや、拡大・独裁の野心を隠すのをやめたようだ。
中国と西欧社会の対立はさらに間違いなく深まるだろうが、中国はもはや世界との対決を決めているように思える。
これで世界的な経済的状況もかつてように戻ることはないと言うことが決定的となったといってよい。
香港は中国の金融経済にとって命綱であり、香港の特別待遇がなくなるようであれば中国は経済的に厳しくなってしまうのである。
コロナと合わせてさまざまな物事が変化しようとしている。
おそらく現代に生きている人は世界の変わる様をこれから見てゆくことになるだろう。
暗いことばかり書いてきたが、これが現在の姿であり、直視しなければならない。
だが、基本的に農業というのは農産物を生産し販売するということに変わりはない。すべきことも変わらない。
これは、私のブログであるが今でも考えていることは変わらない。
おそらく多くの方がこれまでにないような何らかの影響を受けるだろう。業界全体を含めて、これまでやってきたことを続けていれば何とかなる、と言う時が終わったのだと思われる。
何となく農業を続けてきたことを変えるチャンスであると思う。それは規模の拡大云々ということではなく生産の効率を上げてゆくという終わりのない変化に対応するということだけである。
業界全体が激変する時、一面チャンスであるのは間違いない。
政府はこれまでの緊縮財政を一気に緩め、大きな経済対策を打ってきた。
農業界にもこれまでにないような大きな支援策がある。是非活用していただきたい。
新型コロナウイルス感染症の影響を受ける農林漁業者・食品関連事業者への支援策<農水省>
さて7月に入り「コロナ後」の何が見えたのか。
この悲惨とも言える状態は、ここ一二年の話ではないということである。
ここまで落ち込んだ経済のが復活するのには5-10年は普通にかかるだろう。
つまり、こういった状態がまだまだ続き楽観的な観測は許されないということだ。
誰にも未来はわからないが、経済が再度復活した際にはあらゆる業態で大きな変化が起きているだろう。
農業を科学する研究会 土壌硬度の均一性評価(β版)を正会員になると使用できる予定です。
Agsoil株式会社 土壌硬度の均一性評価(β版)を提供します。
ブログランキングに参加しています。
もしこのブログが役に立った、応援してもいいとお考えでしたら、ポチっとしていただけると更新する励みになります。よろしくお願いいたします。
にほんブログ村