テストについて。 | 勉強で困らないために

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成績が上がらない。そもそも勉強しない。「どうすれば?」よりも「どうあるべきか?」
教育の王道を突き進む『学習塾LOGOS』(福岡県春日市・太宰府市・大野城市)の代表が考える勉強の本質とは。

定期テストが終わり、「結果」の前に「出題内容」が集まってきた。

問題を見ると、学校によって、出題範囲や難易度はもちろん、形式なども全然違う。
同じ公立の中学校で、地域によってここまで違うか?
というくらい違う。

作成された先生方は、大変なご苦労をなさっているのだと思うが、それにしても出題ミスは相変わらず多い。

(1)の次に(1)だったり(3)だったり。
この程度なら大したことはないのかもしれないが、むしろ、この程度のミスをなぜ事前に見つけられないのか、それが毎回不思議でならない。

誤字脱字は言うに及ばず、地図上の記号がズレていたり、選択肢がなかったり。
問題文そのものが明らかに間違えていたり。

テストの度に、先生が各教室をまわって、ミスの修正を図るのだが、最後のクラスになると、終了5分前だったりする。

個人的にすごく思うことだが、先生方には横の繋がりはないのだろうか。
同じ教科ごとに、完成したテストを回し見して、相互チェックとかできないのかな。。。

また、出題ミスとはちょっと違うが、こういう事例もある。
例えばその学年は2人の数学の先生がいる。
テストで、ニュートン算という特殊算の問題が出題されたのだが、それを授業でやった先生とそうでない先生がいて、授業でやっていない生徒たちは大きく不利になる。

ちなみに、ニュートン算というのは、私立中学入試の定番なのだが、公立の小、中学生ではかなり厳しい。
もちろん、授業で触れる分にはまったく問題はないし、少しでも思考の幅を広げられるならむしろやるべきだ。
だが、習った生徒と習っていない生徒が混在する状況で、「テスト」として出題するのは、あまりに不公平だ。

専門的すぎて、どこからもチェックは入らないだろうが、テスト運営があまりにも杜撰である。

民間企業なら、ちょっと考えられないほどチェック機能が弱く、先生方個々の権限が大きすぎるように見える。


いま、学校の先生は、仕事が多過ぎて大変だと聞く。
残業時間もとても多いらしい。

そこで提案だが、市の教育委員会などで、定期テストを一括して作成するのはどうだろうか。
地域のすべての公立中が、同じ問題に取り組むカタチ。

そうすれば、極端な授業進度の遅れは無くなるし、難易度の差もなくなる。先生方の仕事が減り、何より出題ミスは激減するだろう。

ちなみに、今回、前期期末テストだったのだが、前期期末と言えば、年間のちょうど真ん中に位置する。
つまり、試験範囲も年間のちょうど真ん中辺りになるはずだが、3分の1どころか4分の1くらいまでしか進んでいない学校もある。

もし、地域で共通のテストとなると、ここが最大のネックになる。

体育祭の練習で、授業が全部なくなりましたー

ということができなくなるし、

なんとかテスト範囲までは終わらせようとして、テストの前日の授業は全部理科になりました〰️

という臨機応変な動きが取れなくなることは、学校の先生方にとっては不自由なことかもしれない。

しかし、どこかで、何らかのカタチで、第三者のチェック機能を入れなければ。
「教育」は社会の土台であり、その大部分を占める「学校」、または「テスト」がこれほど野放しではいかんと思うのだが。