今日も一期一会

「本が好き♪図書館ブログ」のタイトル変更
本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

濱野京子 著 『この川のむこうに君がいる』

2019-05-10 | 本の紹介
濱野京子 著『この川のむこうに君がいる』(理論社)読了しました。
今年の青少年読書感想文全国コンクール高等学校の部の課題図書です。

課題図書というと、読書感想文コンクール=夏休みの宿題=嫌いだった
となり、敬遠する方もいらっしゃるかもしれませんが、思いがけず(?!)良い作品に出合えることもあり、
私は中学校の部・高校の部の課題図書はひと通りチェックします。

読了した『このこの川の向こうに君がいる』は主に児童書の作家さんですが、とても良い作品でした。
主人公は、東日本大震災の時、宮城県に住んでいて家が流され埼玉県に移り住んだ女子高校生。
この「東日本大震災」関連の本は、
その悲惨な状況をメディアで見たり、辛い思いをしてからまだ8年、読みながら気持ちが暗くなることも多いです。
「可哀想な被災者」として中学校で特別視され、それが息苦しかった主人公の女子高生は、
3.11の被災者であることを隠し、高校生活をまっさらな状態で始めたいと思い東京の高校を選びます。

被災者も一様ではない、被災者への同情とは?被災者に寄り添うとは?
いろいろ考えさせる良い作品でした。

この他に、次の2作品が高校の部の課題図書、すでに図書館に入れてあります。

『ザ・ヘイト・ユー・ギヴ:あなたがくれた憎しみ』 アンジー・トーマス・作 服部理佳・訳 (岩崎書店)
『ヒマラヤに学校をつくる:カネなしコネなしの僕と、見捨てられた子どもたちの挑戦』 吉岡大祐・著 (旬報社)

昨年、紹介していただいて読んだ本、『ある晴れた夏の朝』 小手鞠るい・著 (偕成社)
中学校の部の課題図書になっていました。
原子爆弾の是非をアメリカの高校生がディベートするという作品、大人も十分楽しめます!

BSプレミアムの「岩合光昭の世界ネコ歩き」が大好きな愛猫チコちゃん♪
 
本当に猫って楽しい、面白い、可愛い、癒される~♪

最新の画像もっと見る

コメントを投稿