最近知った話ですが、どうも「オタクとヤンキーは似ている」はよくある話なんだそうです。
オタクとヤンキーなんて正反対の存在じゃないの?
と思っていましたが、記事を読んだり以下にまとめてみると、意外に共通点が多いんですよね。
もちろんオタクだから、ヤンキーだからと、ひっくるめて極端に決めつけるのはよくないですから、あくまでも「典型的イメージ・傾向」として述べていきます。
題材の性質上、共通点の比較はネガティブ寄りになっています。ご了承ください。
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個人の見解です
ほかの意見もご参照ください
オタクとヤンキーのネガティブな共通点
あくまで典型例
繰り返すように、一概に「オタクはこうだ」「ヤンキーはこうと決まっている」とは決めつけられませんから、あくまでも「典型例・一般論」です。
慎み深く社交的であるオタク、見た目はヤンキーだけど親切、実は成績上位で頭がいいヤンキーもいますからね。
その特性・個性を職にすれば、それはオタクでもヤンキーでもなく「プロ」です。
話を戻し、このふたつの共通点を述べていくと……
典型的オタクのネガティブ特徴
- 【こだわりとマネ】批評家を気取るが、対象以外に興味を示さず、変化を嫌う。
(例:作品・声優の話ばかり。変更されたことのバッシング) - 【自分が正しい】自分の見識を疑わず、反省しない。
(例:「擁護〈ようご〉してる奴はアホ」「間違ったこと言ってないけど?」など) - 【逆上】注意や指摘した相手を攻撃する。
(例:粘着行為、晒〈さら〉し) - 【視野が狭い】想像力・思考力がない。
(例:誹謗〈ひぼう〉中傷・撮り鉄マナー・売上や視聴数で作品を語るなど) - 【思いやりがない】相手を配慮しない。
(例:ネタバレや匂わせ・批判の誤用) - 【喧嘩腰・攻撃的】極論で考え、意見が異なる相手に威圧的。
(例:「お前がやれば?」「てめえ何様だよ」) - 【否定的】口を開けば文句や悪口ばかり。
(例:評論家気取り・自称レビュアー) - 【マウント行為】自分が上だとアピール。
(例:知識マウント) - 【国語力・読解力】文章が下手。読解力も乏しく正しく読めない。
(例:ネットスラング・定型文多用) - 【言葉づかい】口が悪く、教養がない。
(例:「〇〇はゴミ」「こいつガ〇ジだろ」) - 【対人関係】人間関係が限定的。
(例:ネットに居場所を求める) - 【自己嫌悪】卒業すると過去の愚行が恥ずかしくなる。
(例:中二病など)
典型的ヤンキーのネガティブ特徴
- 【こだわりとマネ】身なりや所有物のこだわり。悪い友人や先輩に影響される。
(例:車やバイクの趣味・タバコ・ピアス・ファッション) - 【自分が正しい】問題行動を起こしても、全く反省せず開き直る。
(例:「あいつが悪い」「ポリ〈警察〉に拉致られる」) - 【逆上】注意や指摘した相手を攻撃する。
(例:お礼参りや呼び出し、集団攻撃) - 【視野が狭い】想像力・思考力がない。
(例:暴走族・暴力沙汰・迷惑行為) - 【思いやりがない】相手を配慮しない。
(例:夜間に騒ぐ・ミーハー気質など) - 【否定的】口を開けば文句や悪口ばかり。
(例:社会や周囲の不満、陰口行為) - 【マウント行為】自分が上だとアピール。
(例:年下や立場が下の人を見下す) - 【喧嘩腰・攻撃的】意見が異なる、賛同しない相手には威圧的。
(例:「俺にケンカ売ってんの?」) - 【国語力・読解力】勉強していないと思える文章力の低さ。
(例:ギャル文字、語弊力) - 【言葉づかい】口が悪く、教養がない。
(例:初対面でタメ口、人格攻撃) - 【対人関係】人間関係が限定的。
(例:たまり場で限定的につるむ) - 【自己嫌悪】卒業すると過去の愚行が恥ずかしくなる。
(例:若気の至りなど)
本当にマイナス面寄りの羅(ら)列になりますけど、方向性が違うだけで似通っているんですよね。
双方に共通する欠けているもの
彼らに足りないもの
彼らがここまで共通するのには、問題点も共通する部分が多いからなのかもしれません。先ほども箇条書きにしてまとめていましたが、
- 【コミュニケーション力(コミュ力)】人間関係の構築や、敬意と思いやる心。
- 【リテラシー力】国語力や読解力、物事を多角的に考え、建設的に行動する。
- 【アンガーマネジメント力】衝動的な怒りや攻撃的な感情を抑える。
- 【自己反省力】失敗や間違いにはしっかり謝罪し、反省して改善に努める。
- 【メタ認知力】社会通念上のモラルと照らし合わせ、客観的に考える。
これらの能力に欠く傾向があるから、感情的・自己中心的な行動で噛みつき、配慮と思いやりに欠いた言動・行動の数々をするのではないでしょうか。
最悪、犯行予告や暴力行為をして捕まるケースもあり、実際に報道されますからね。動機も感情のコントロールができなかったり、自己保身や相手のせいにする傾向も一緒で似ています。
やたら被害者意識が強いよね。自分を棚に上げて相手・環境・社会、メディアのせいにしようとする。
そこまでいかなくとも、口や性格が悪くて行動も軽率で痛々しい人たちと、世間や社会から疎(うと)まれて嫌われるか、距離を置かれるかで、つまはじきにされがちです。
ヤンキーの距離の置かれかたとオタクが敬遠されるのは、過程や内容、世間の風潮・固定概念など、細かい部分は違うにしても、本質的な部分は同じかもしれません。
自分で自分の首をしめているということです。
余談:共通点とは言いがたい要素
こちらは共通点とは言いにくい問題点になりますが、オタクは「自分の好き嫌いは、世間でも同じ意見に決まっている」みたいに、自分の主観的感覚を世間へと主語を大きくしがちです。
たとえば「ボーカロイドは世間でも人気」とか、「3Dアニメのグラフィックは全部ファイナルファンタジーみたいにすべきだ」という感じです。
I(私が)の話をppl(みんなが)で考えがち。なんで自分の趣向や価値観を、周りにもウケるに決まっている、一般常識だと言わんばかりで自信満々に言えるんだろう?
ヤンキーは上下関係に厳しい一面があり、横並びの意識が強いオタクとは対照的です。世間の上下関係と同じように見えて、社会のそれではなく、動物の群れの上下関係に近いでしょうね。
ヤンキーの上下関係は、社会における上下関係とは異なるよ。
問題行為をする根本的原因
何が原因なんだろうか?
彼らがこのような行動をする、そもそもの根源は何かでよく言われるのは、社会経験が乏しいのみならず、これらが挙げられるのだそうです。
- 親の仲が悪い・または片親
- 家庭環境が歪んでいる
- 貧困の家庭
- 親や本人の発達・精神障害
- 自己肯定感が低く刺激を求める
だからこそ、オタクとヤンキーは水と油のように見えて、実は似ているのかもしれません。
しかし、
- 自分たちの悪い点を自覚して、少しでも直そうと努力するのか。
- 直す気がなく、なんでもかんでもすぐに社会や誰かのせいにするのか。
どちらが人として社会的な信頼や好感を抱かれるかは、火を見るより明らかです。
家庭環境や障害の有無に関わらず、「自分を客観視し、どう意識できるか」が重要です。
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最後に:ある意味では同族嫌悪
本質が似ているから
嫌いあっているのかも
よくSNSでアニメ・ソシャゲアイコンの人が、ヤンキーや半グレ・オラオラ系を誹謗中傷したり叩くのを、見たことがある人は少なくないと思います。
でもあれってある意味、見方を変えると同族嫌悪をしていただけの可能性も出てきますね。
CHECK!
方向性が違うだけで、オタクもヤンキーも根っこはほとんど同じタイプ。オタクの執着・ストーカー気質なところ、口が悪い・汚いといった粘着性と攻撃性などは、ヤンキーのこだわりや高圧的な部分と似ているね。
「なんでオタクは感情的で、口や性格も悪いし、こだわりが激しすぎるんだろうか」を、ヤンキーの問題行動に当てはめて考えると共通点が多くて腑(ふ)に落ちるんですよね。
ゲームオタクほど過激・攻撃的になりやすい?
ちなみにゲームオタクは、オタクの中でもかなり攻撃的な可能性を示す研究もあるそうです。
ゲームも多様なジャンルがあるとはいえ、他者(キャラクター)と自己(プレイヤー)を同一化する『アイデンティティ・フュージョン』が要因ではないかと仮説が立てられています。
コミュニティに影響されて過激化する状態(エコーチェンバー現象)も指摘されていますね。
「偏見で決めつけるな」の前に
何度も言うように、オタクだから喧嘩腰で粘着質な犯罪者予備軍、ヤンキーだから反社会的で高圧的な落ちこぼれと極端に決めつけることはしません。
- 「オタクを根暗で性格が悪い犯罪者予備軍と決めつけるのは偏見(へんけん)」
- 「ヤンキーだって、礼儀正しくて性格がいいやつもいるぞ」
その意見はごもっともです。
しかしだからといって、自分たちの問題に向き合わず、理解されて当然みたいな受動的態度でいるのは違うと思います。
オタクにしろヤンキーにしろ、節度とモラルを持ち合わせていなければ、周りから嫌われて孤立するし、問題行動に不愉快な思いをしたり、警察のお世話になった人たちもいるのは事実です。
そこは甘んじて受け入れ、真摯(しんし)に向き合うべきかもしれません。
偏見や風評だと安易に片付ける前に、言われてしまう理由を考え、自分たちの問題にも目を向け、反省する部分は反省し、一人ひとりがよりよくできるように行動していく姿勢が必要です。
それを「みんなが」意識してやってはじめて、上記の意見に説得力が生まれるんだよ。
自戒をこめて
ちなみに自分自身もオタク気質で、大人になるまではまさに上記のような問題行動をしていました。
兄弟格差が露骨で過干渉・ツラく当たる両親の元で育ち、自己愛が上手く形成されなかったから、無神経な行動や配慮に欠くことをしていたのだと、当時を見つめ直すとそう思います。
だからといって親や家庭環境のせいにするのではなく、疎遠になったあとは過去の愚行を真摯に認めて反省し、今でも自分を見つめ、思慮を深める努力を続けています。
そのおかげで多方面から信頼をいただき、人間性もそれなりに評価されています。
記事は問題点の提起ではなく、経験したからこその戒めの側面もあります。
反省せず自分を棚に上げて、やれ偏見や差別だと文句を垂れるより、自分の行動を客観視して改め、信頼される努力を続けるほうが建設的です。
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