デイサービスの言語指導で訓民正音に出逢う! | ハングル能力検定協会 ハングル検定 事務局 スタッフブログ

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あんにょんはせよ〜。

みなさん、いかがお過ごしですか?

キム・オンマです照れ

 

前回のブログで、次男が通っている

「放課後デイサービス(障害児専用の民間学童クラブ)」について

チラッと触れましたが、うちの次男は、何を隠そう

ダウン博士が発見したという「ダウン症」の子どもです。

 

ダウン症は、世界中どの国、どの民族にも、

1000人に1人くらいの割合で生まれるといいますが、

その子どもが、わが家にも生まれてきました。

 

はじめはビックリ目して戸惑いましたが、

この子たちの特徴の1つである「ゆっくり成長する」ことには

眼を見張るものがあります流れ星

一般的な子どもたちが猛スピードで成長していくのに対し、

ダウン症の子どもたちは、それはそれは、ゆっくりとゆるやかに成長していくのですクローバー

 

「ダウン症」についてはこのへんで割愛して、今日の本題、

次男が通っている小学校の特別支援学級で毎年行われている、

言語指導で起きた出来事に話を戻します。

 

年に1度、来校される「言語の先生」は、とても柔和なおばあちゃん先生おばあちゃん

 

2年生になっても、依然として赤ちゃんのような発音をしていた次男と向き合い、

「発音器官が未発達なお子さんは、カ行、サ行、ラ行の発音が難しいのよね」と一言。

 

たしかに!

小さい子の場合、

サ行の“サンタさん”は、「チャンタチャン」に、

ラ行の“カレーライス”は、「カデダイチュ」になりやすい!

 

次男は今でもカレーを「タエ~~~」と言っているけど。笑

 

それにしても…

:カ行も難しいんですか?

 

先生:難しいわよ。だって、奥舌をキュッと持ち上げないと、発音できないんだから。

お母さん、「カッカッカッカ」って言ってみてごらんなさい。

 

(舌の動きを意識して)

:カッカッカッカ…。

 

先生:わかる? 奥舌がキュッと持ち上がる感じ。

(と、ここで、手のひらを使って」の形を作る先生)

 

先生:サ行は、舌先と前歯をうまく使って、

息を薄く吐き出すように「スー、スー、スー、スー」。

(そのときの先生の手の形は、両手を合わせて」の形!)

 

先生:ラ行の場合は、舌を丸めて上顎の裏をなぞりながら

「ラー、ラー、ラー、ラー」

 

左の手のひらを上顎に見立てて、

右手は軽く玉子を握るように丸めた形から、

爪先で左の手のひらを払う仕草を繰り返す。

これ、まさしく」の形!!




 

もう、ここまできたら、私は先生に話しかけずにはいられませんでした!!!

 

:先生、これって、ハングルとすごくよく似ています!!

ハングルでカ行を表す時、こう書くんですよ(指で「を書く)。

それから、サ行はこれですビックリマーク両手で「)。

ラ行はこんな字「ビックリマーク

先生がされていた、ラ行の上顎と舌を動かす

手の形にそっくりじゃないですか?ラブラブ

 

私は、ひょんなところで思いがけず、世宗大王(ハングルの創製者)

出会ったような錯覚を覚えるくらい、一人勝手にキュンキュンドキドキして

テンションが上がってしまいましたラブ音譜

 

しかし、一方、先生はというと…

「あ、そうなんですか!」 とあっさり真顔

 

感動が止まらない私下矢印は、

(訓民正音てすごいなぁ~ハート

子音は、発音するときの口の中の動きを、

見事に文字で表してるんだものなぁ~。

それに、母音は、天・地・人をかたどったものって、

ロマンありすぎじゃない?! 好きだわ~~~音符)

と、一人感動に浸っておりましたラブ

 

そんな私を後目に、引き続き

発音の練習をする次男と先生うずまき

 

先生:奥舌よ、奥舌をね、キュッと持ち上げるの。

カッ……と息を止めるようにして…やってごらん、

カッカッカッカッカ…

 

次男:タッタッタッタッタ…

 

先生:あなた、楽しちゃ駄目よ。タじゃなくて、カッカッカッカッカ…。

 

先生は手のひらを」の字に曲げて、

先生:舌の形はこう。奥の方を持ち上げて。 カッカッカッカッカ…。

 

次男:タッタッタッタッタ…

 

まるで、サリバン先生を見ているよう!照れ音譜

 

同じく、サ行は、舌先と前歯をうまく使って、

息を薄く吐き出すように「サッサッサ…」

しかし、こちらも次男は何度やっても「タッタッタ…」もしくは「チャッチャッチャ…」となってしまい、

先生は手のひらを」字に合わせて「サ!」っと言いながら、

左手に触れた右手の指先を、瞬時に数ミリ離す仕草を繰り返されていました。

「サ!」「サ!」「サ!」

 

ラ行も先生が「ラ、ラ、ラ」というのに対し、

次男は「ナンナンナン…」、もしくは「ヤッヤッヤ…」

 

先生は根気よく、口と手を使って

発音の仕方を熱心に指導してくれました。

 十数分の訓練――

 

次男もさすがに自分と先生との違いがわかってきて可笑しかったのか、

あるいは、先生とのやり取りがどんどん楽しくなってしまったのか、

ついにはふざけ始めたので、

「今日はここまで。お家でも、学校でも、声を出して練習してください

と締めくくられてしまいました(笑)。

 

まさに発音は、繰り返し練習するのみ

慣れないハングルの発音についても、

練習するのみ!ですよね目

 

 

母音と子音についての説明は、

テキスト「배우기(ペウギ)5級」のP19(母音)とP33(子音)に

詳しく書かれているので参考にしてみてください~クローバー